葡萄瓜さんのレビュー一覧

キミとボクの温度差 コミック

くるりんるみこ 

いずれもハード

表紙だけでは割にあっさり系の描写を連想される
でしょうが、描かれる性行為は結構濃厚です。
そして、受けと攻めの間に立ちはだかる障害は性の
暴走に中々ついて来ない互いの感情の他にもう一つ。
肉親に関係を知られ、仲を引き裂かれそうになります。
シリーズの終盤を飾る「君とボクの未来」はまさに
その辺りの苦悶を描くパートです。
読了後、敢えてその部分を軽く描かず、BL作品として
描ける限り…

5

エクスタシーパラダイス コミック

葵二葉  紅三葉 

先ず一歩

王子としての教育しか受けず、またその様にしか
振舞って来なかった攻と平均的な日本の大学生の受。
当然ながらそれぞれの思考回路には大きな差異が
ございます。
この物語はその差異から生まれる行き違いをコメディーに
仕立てようとしているのですが…BLとしての部分に
重きを置くばかりにコメディーとしては今一つ踏み切れ
なかった様な手応えがございます。
王道から一歩新しい地平に踏み出そうとし…

1

本日のspecial コミック

祐也 

がさつな純情

荒々しい過去を持つ静かな男。
それ故に感情表現が不器用になってしまった男。
そう言う男の心を無邪気な青少年が解凍しつつ
料理するという趣の物語です。
あまあまと分類はしましたが、ただ甘いというだけ
ではなくそれなりに苦い部分も含んだ物語です。
隠し味がふんだんにあるからこそ際立つ甘さを
持つ物語、であるのやも知れません。

物語だけならば神判定と行きたいのですが、
絵柄の好き嫌…

1
二次創作

コダマナオコ モナコマイスター コミック

コダマナオコ 

ド変態の朴訥な純情

執拗に攻める変態古泉と着火したら
歯止めが利かないド変態キョン。
二次創作でここまでやって良いんだろうかと
言う気もしないではないですが、
この二人が世間の一般的な高校生で
あると仮定したらこの程度の暴走は
止むを得ないかと。
むしろ二人の置かれた状況を考えると
こういう暴走があってこそ心の平穏が
保たれるのだろうと妙に納得出来てしまいます。

うさ耳×ネコ耳、下着を用いた羞…

3

ココロサワイデ コミック

宮越和草 

欲の前に想う

男としての自尊心を賭けた受攻の攻防もさる事ながら、
体優先のなし崩しにせず心の解きほぐしから描く作風に
心騒ぎました。

押し通してしまうだけなら楽なのですね。限りなく楽です。
その代わり、相手の心が手に入ると言う保障は一切
ございませんが。

砕いて、騒いで、許して、目覚めて、結んで、そして温もり。
心の絆のたどる道をしみじみと愛でたい作品です。

同時収録作は現代モノ。

1
非BL作品

RHプラス 4 コミック

諏訪絢子 

感情の対比

寄り添いあって安らぐ者と、執着して同化させようとする者と。
物語の幕が一端閉じようとするのに、これは随分と重たい話を。

心理的にかなり重たい描写があるので、一概にお勧めは
致しません。ある意味鬼畜展開の方が余程気分的に楽でしょうし。

表紙と帯にはくれぐれもご用心。
物語としては、良い味わいなんですけどね。

0

黒男 コミック

あとり硅子 

暖かな空気が其処に在る

自覚寸前から未遂まで様々な「恋する気分」
またはその空気が詰まった作品集です。
表題作辺りは告白要らずの夫婦同然と言う
ツーカーの仲。攻の暴走を受がしっかり後から
調整しておりますね。

惚れた腫れたでしんどくなったら軽く読んで
みるのが程好い読み方かと。

1

青い空があればそれでいい コミック

桑原祐子 

それぞれの速度で

カップリング成立への第一歩を踏み出した理由に
読者としては大いにずっこけますが、読み込んで
行く内にそこから変化してゆく登場人物達の心理状態を
美味しく味わえる様になりました。

思い込みは危険ですね。
ええ、どういう局面に於いても、誰に対しても。

※性描写に関してだけ少しネタバレ。
主役カップルの性描写は九割九分ありません。
またもう一組のカップルについても同様です。
性…

2

甘い針 コミック

明治カナ子 

所有物の風景

受がモノとして攻に所有されるのは何故か。
それは受が攻を受け入れていないが為に
発生している齟齬ではないか?

攻めが受けに与えている責め苦は単なる痛み
ではなく、受けの心の殻を壊す為の洗礼である
のかも知れない。時に一方通行でしかない
責め苦もあるから断言は出来ないが。

A5版装丁。

3
二次創作

北高男子の発熱~熱帯夜編~(アンソロジー著者他複数) コミック

今回も煽っています。

一宮さんのカバーが相当な煽りとなっていますが、
全体のトーンとしては遣る事を遣っていてもやや
大人し目です。
言うなれば熱帯夜で寝苦しいので逆療法として
二人で熱くなってしまおう、とかそう言う感じでしょう。
じっくり読ませたり小ネタで様々な描き方を試みたり、
とスタイルはそれぞれ。
様々な味わいを楽しむのも一興かと。

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