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DUO BRAND.
葡萄瓜
表題作の庭師と執事の組み合わせは、多分皆様の 思われている展開とは些か勝手が違います。 庭師は庭師らしく、執事は執事らしく振舞った故の 展開、とだけ申し上げましょう。 他の作品も芯のぶれが無い佳品揃いですね。 思わぬ作品の中で思わぬ顔に再会したりするという お楽しみも含めながら、非常にバラエティに富んだ 一冊となっております。 ショタ執事と髭の甘党を拝めたのが、評者の愉しみ…
三島一彦
評者が知る限りでは三島さんの描く恋愛と言うのは 何処かに救いと癒しが存在するものでした。途中経過で 色々と存在は致しますが。 この表題作も最後まで読まなければそう言う風に 受け止めていたでしょう。同級生同士なのだから 明朗さも加わったコメディーとなっているのだろうと。 迂闊にもそう思って読み進んでいた筆者は実に 甘かったのかも知れません。 最後の最後の描き下ろしでさらりと明かされた…
前田紅葉
ネタバレ
初心な神父を弄んでやろう、と放蕩貴族が 目論み実行に移すまでは多分普通の展開 です。 しかしこの表題作は〆でふっと肩の力を抜け させるのです。お好み次第かとは思われますが、 評者はそういう展開が嫌いではありません。 番外編の小気味良さと共に。 その他海賊×貴族、軍属×留学生、そして 寄宿舎の生徒同士。様々な場所による展開の 差異を味わうも一興かと。
夏目ココロ
王様の支配する学校、ではありません。 王様の学び舎、なのです。 ですから、生徒である王様及び王女王子達は 常に心構えの位置を問われます。 「国民臣民を護る王であれ」と。 国民代表・ヤマトと王の代表・レッドとの関係は 単なる国民と王の関係を最初から飛び越えて います。 互いを認め合う中で、一対としての絆をも磨いて きたのですから。
カマタアツキ
一篇一篇の話にきちんとキレがあって破綻も無く、 面白いと感じている筈なのですがどうも今一つノリ きれない評者。 再読してみたらなんとなく判りました。 ドラマはあるけどドラマの背景が今一つ薄いのですね。 行間が白い、とでも言いますか。 全編あと1頁か2頁あれば、それなりの深みを加える 事が出来る筈なのですが。
表紙だけを見て表題作に過剰に期待された方には 一寸お気の毒かも知れません。何故なら表題作は ラブの余り無いコメディーですから。 表紙の様な雰囲気は無い、と申し上げておきます。 但しこの一冊は、同時収録作に、殊に描き下ろしで ある小シリーズ『恋なやつら』『雨恋のひと』『愛に戸 惑えよ』の存在に大いに助けられています。むしろ このシリーズを表題に持ってきて欲しかった程です。 こ…
鈴木ツタ
この本の受達は男として男に愛されたいのか、 それとも自分を相手専用の雌型にして欲しいのか どちらだろう、と味わいながらふと考え込んで しまいました。 そうなってみると、逆を夢想しながら読むのも 楽しくなるんですけどね。 このゆるぎない自信を持った男たちは、いざと なったらどんな瞳をしながら喘ぐのだろうか、とか。 但し『冷たいさびしがり』の一対は、肉体の位置関係と 心理的位…
おおや和美
表題作は言わば『June pride 6月の自尊心』の 回答編と言う形で配されたもの。そのまま漫画化 だけを読んだ状態ではピンと来ないでしょう。 とりあえず作品の雰囲気を味わいたいと言う事で あれば評者は『夢の後先』の方を推します。 ギイとタクミだけがこの物語・シリーズのカップル ではないと言う事もお判り戴けましょうし。 それに、甘さで満腹になる作品でもありますから。 そして、…
金沢有倖
忍跡のカップリングに鳳宍が狂言回しで絡むと 言う展開の多い一冊です。 これは評者の好みもあるのでしょうが、色っぽさ 艶っぽさのある女性向けの二次創作と言うよりは 描写の激しい男性向けショタに通じる何かが 漂っている様な気がします。 愛着と思い入れの熱さはしっかりと感じるのですが、 肉体の暴走がそれを上回っている為に齟齬が 生じる、と言いますか。
ぺんたぶ 神葉理世
セバスがさり気なくじっくりと甚振られて居る この巻、実に原作テイストです。 むしろセバスはこうでないといけません。 ヘタレの頂点に居ないと。 今回は結子さんことY子さんの同士登場の巻で、 雰囲気がやや濃い目になったのが心地よかったな、 と。 評者も学ラン喫茶は探訪したい様な気になります。 そう言う意味でも大変居心地の良い巻です。