葡萄瓜さんのレビュー一覧

June Pride 6月の自尊心 タクミくんシリーズ コミック

ごとうしのぶ  おおや和美 

味わいひとしお

まったくもって意外なのですが、このコンビによる
タクミくんシリーズの漫画化単行本はこの本が一番
最初だったり致します。一等最初のビリー高橋さんの
影響が深かったのでしょうか?

閑話休題。
タクミくんシリーズと来るとやはりおおやさんの
絵柄の方が馴染む気が致します。
柔らかな中にしなやかな芯があるのですね。
ギイと託生の距離の、緩やかな縮まり加減を
ご堪能下さい。

0
非BL作品

腐女子彼女。(3) コミック

ぺんたぶ  神葉理世 

普通にラブコメ

漫画作品と考えれば確かに脂が乗っているのですが、
『腐女子彼女』の漫画化と考えると物足りないと感じる
のは恐らく評者の我儘でしょう。
確かにセパタクも面白いのですが、それよりも原作の
あのなんとも言えない空気が欲しいというのは…掲載
誌の都合もあるのでしょうけれども。
せめて耳掻き一杯分で良いからガノタ分が欲しいかも
ですね。

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非BL作品

腐女子彼女。(1) コミック

ぺんたぶ  神葉理世 

アニメ版サザエさん、みたいな?

実は、今皆さんがテレビで御覧になっているサザエさんは
サザエさんであってサザエさんではないのです。
確かにサザエさんなのですが、あれは原作の毒をお茶の間
でも味わえる様にかなり希釈してある作品なのですよ。

…などといきなり方向違いの事を申している様ですがさに非ず。
この『腐女子彼女』もその様な存在なのです。
いや、原作の骨子は変わっておりません。只、ある程度口当たりを
ソフトにし…

1

愛の鎖に囚われて コミック

Tee2BOOKS 

自覚の前後

表題シリーズのツボは、恋愛感情の自覚前後の
落差でありましょう。それは同時に受と攻の成長
記録でもあります。
自覚してしまうと結構強くなるタイプみたいですね。
鈴堂は特に。

併録作は疲れた探求者と彼を支えたいと願う若者の話。
こちらも尺は短いながら、胸に迫るものがあります。

1

24hラブモーション コミック

Tee2BOOKS 

癖になる癖

今のBLになれた方なら恐らく一瞬戸惑う筈です。
絵柄も作風も、何処かしら耽美の様な濃厚さを
感じさせているから。
でも改めて読み進めてみると、その構成力と
細かな仕掛けが癖になる事でしょう。
これは二人で組んでやっておられる強みでしょうね。

受攻のパターンが定まっていないのもまた良い。
恋愛する男は、単純ですが複雑ですから。

1

秘密な関係 コミック

CJ Michalski 

良しとしましょう

この度、この作品が英訳されて海外に流通しますとか。

http://www.amazon.co.jp/Noodle-Shop-Affair-1-Yaoi/dp/1934496561

裸エプロンが出てきたりしますけど、本当に良いんですね?
(しかもそれを表紙に持ってくるなんてなんてかなりあざとい)
と、小一時間英訳版元さんを問い詰めたくもありますが、
物語の運びの上手さを買われて、と…

0

微炭酸恋愛 コミック

日の出ハイム 

ココロのツヤ

商業刊行作品を観る限り、作を重ねる毎に
心の艶を描く事に重点を移された感のある
日の出ハイムさん。
今回は作風に合わせて描画タッチも繊細に
なっています。

この主題でもしも今以上性交描写が有ったと
したら、話の艶が消えてしまうでしょうね。
炭酸の刺激で突き抜けてしまう様な恋愛をする
人達じゃないですよ、彼等は。
微炭酸の刺激だからこそ、判る恋の味わいも
あるのでしょう。

6

凛! -RIN-(2) コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

淡々と、強く在る

この巻は新章の始まりであると同時に波乱の巻でも
あります。
桂を廻る恋の鞘当にしてもそうなのですが、それに加え
桂に八つ当たりをする後輩の登場もあります。
八つ当たり?ええ、八つ当たりです。
その後輩君は自分の力で自分に勝とうとしてませんから。
強い誰かに自分を重ねて勝ったつもりになりたがっている
だけですから。
そう言う状況に揉まれながら背筋を伸ばして強く在ろうと
願い、強くな…

3

凛! -RIN- コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

静かな水面の様に

実は、本作を評者は敢えて遠ざけていました。

偶然の一致なのだと思いますが、緊張を解きほぐす為の抱擁、
と言う一挿話を他の穂波さん作画作品で先行して観ていた為
冷静に味わえるかどうか猶予が欲しかったのです。
これはきっと偶然の悪戯でしょう。細かい設定は違いますし。
そう言う訳で、味わってみる踏ん切りがつきました。

恋心を自覚してから、その恋心に恥じない様に強く在ろうとする
桂の…

7

凛! -RIN-(3) コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

水面は時に静かに在りて

シリーズ最終巻となりました。
普通の作品なら甘い空気に惰性で流されそうな設定も
桂、草、そして恋敵の香一の人としての成長譚が軸に
ある為、軽快ながら実に歯応えのある物語に仕上がって
います。桂は二巻に登場した八つ当たり後輩を人間と
しての実力で黙らせましたしね。
番外編が同時収録であるとは言うものの、これは実質
第十話であると考えて差し支えないでしょう。
ここで最後?の一波乱として…

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