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99/138(合計:1371件)
乱魔猫吉
葡萄瓜
通して読んで考えて漸く俯瞰が見えてくる…と言う 物語を好まれるならこの作品は肌に合うでしょう。 本当に全編読み通す事が必須条件となりますが。 長編を描く試みとしては野心的だと思うのですが、 それはそれなりの作風が確立されていて成立する かと。 乱魔さんの作風にはどうも短編の方が合っている 様な気が致します。 この作品はこの作品で味わいがあるのですが。
正直な所感を言ってしまえば、この物語には 確固とした筋書きが見当たりません。 かと言ってただ場当たり的に進行している訳 でも無い。ただ、断片が積み重なる事によって 何かがゆっくり見えてくる、そう言う仕組みが 自然に明らかになる感じです。 これもまた、空気としてのBLの在り方かも 知れません。
阿久津柑子
表題作及びそのシリーズはショタ風味ふんだんでありながら さり気なく魔法の呪文『登場人物は18歳以上であり』を 効かせてあります。仕込まれた一抹の苦さを活かす為の 年齢設定でもあるのでしょうが。 一冊全体がかなりショタ風味になっておりますが、単純に 甘くはありません。甘さを活かす為の苦味が何処かに必ず 仕込まれています。その為か後味に嫌らしさはありません。 一片の温かみが残るのです…
おぐらみき
『EXCUSE』シリーズ続刊で締めの巻です。 『EXCUSE』が豊を医師として蘇らせる物語であったとするならば、 この一冊は樹の心の傷を癒し、一個の人間として再生させる 物語です。 樹は豊との関係で癒される事により本当の強さを取り戻します。 その強さにかつて樹を服従させていた人間が怯むという一瞬も またこの巻の観所かと。 番外編の『ペット』は飼われていた頃の幼い樹の物語。 育て…
南野ましろ
南野ましろと言う作家さんはさり気なく引き出しを 沢山持っている方です。 で、大体の作品はその引き出しの中身を上手に 散らかしながら最後にはきちんと一つ所に纏まる様に 構成されているのです。 ……ただ、時には例外と言える作品も存在します。 この表題作は、その例外の中の一つでしょう。 まずメインのカップリングが二組。 『リリカル・リップ・ノイズ』の主役・波留一志と高鳥朱羽。 『マ…
京山あつき
一冊かけても体の関係の最後まで行かない BL作品と言うのは中々に珍しいです。 で、そう言う展開をしてるこの一冊は不完全 燃焼な作品かと言うと実はそうではありません。 物語の先では相当燃えているのでしょう。 恐らく灰になっても相当熱くなっているに相違 ありません。 そう言う寸前の美味しさがぎっしり詰まっています。
西原ケイタ
全体的に鬼畜の色合いが強い一冊の筈なのです。 表題作のトーンも鬼畜色が強い…筈です。 全体を通して、話を引き締める一味が足りないなと 言う印象の為どこかぼやけてしまうのですね。 構成要素がきちんと揃っているだけにその点がとても 残念です。 『BLだから』ツメを甘くした訳ではないのでしょうけど。
まんだ林檎
BLの関係からLOVEを抜いたら何処まで 進展させる事が出来るか、と言う試みを 次々と打ち出している一冊。 その為不快感を感じる方もおいでかも 知れません。 しかし、これもまた一つの進化形であろうと 評者は愚考します。これもBLでしょう。 収録作のおおよそに落ちらしい落ちは ありません。読者が疑問の渦に落とされる 結末は存在しますが。
後輩攻と言う設定は、美味しい題材でありながら 美味しく仕上げるのにコツが要ると感じます。 一歩間違えれば後輩の一途な愛情がお子様の 自分勝手な独占欲として表現されてしまうのですから。 この表題作シリーズは後輩の傲慢さの裏にあるものを きちんと描いているから好感が持てますね。 バスケット部を舞台に体育会系の不器用さを適度に 混ぜて良い駆け引きが展開しているかと。 併録作は美術部を…
坂本ミキ
恋を知らずに遊んでいる男は硝子の様なものです。 怜悧に見えますがそれは恋していないせいで心が 揺れないから。 そう言う男が惚れられて不器用に手探りしながら 恋心を見つける物語、と言う感じでしょうか。 恋に落ちてグダグダになる攻もまた一興と言う事で。 併録作はバンドのソロ活動を巡るボーカルと ギターの恋の駆け引き。