むぼちさんのレビュー一覧

この夜のすべて HLB限定描き下ろしペーパー 特典

完全装備であまあま

出版社特製ペーパーは登場人物4人とも、スーツ着用のみですが、こちらの七青さんは刀と手袋も備えたモエモエフル装備で、不敵に笑んでいます。

画面の中央で、刀の柄に手をかける七青さんの姿を、予備知識なしで見たときは「殺伐とした内容の漫画なんだろうか」と身構えました。

ですが、読後に改めて見れば、ミナヅキ先生独特の筆致で描かれた、クラシックな室内の窓際に置かれたソファに、目を閉じ刀を抱いて横た…

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ご主人さまペロペロ! コミック

吉池マスコ 

きなこに陥落

幼児体形で淫乱なアホっ子に萌える日が来るなんて、思いもよりませんでした。

吉池先生の漫画をいくつか読むうちに、好みでないはずの幼げな受がだんだん可愛く見えるようになっていたのですが、遂に『ふあふあびっち』の受、ウサギ小僧のきなこに落ちてしまいました。

ウサギしっぽがぴょこんと突き出たショートパンツに、ニーハイソックスといういでたちで、お菓子をぽりぽり食べながら漫画を読んでごろごろしてい…

1

癖になる液 コミック

辰巳ドロ子 

傑作ショートショート

少ないページ数を生かしきったという点で、爽快と言ってもよい掌編です。

内容は、爽やかさからは程遠いものの、美しい絵が紡ぐ退廃的な物語が、これ以上長くても短くてもいけない、読み手の呼吸にぴたりと合わせて終着するのが、本当に心地良い作品です。

途中でオチに気付いてしまいましたが、それさえも、語り手には織り込み済みではないかと思わせるほどの、完璧な話運びです。

これは是非、単行本にまと…

2

白の彼方へ 小説

真崎ひかる  高峰顕 

雪山萌え

表紙絵と「山岳もの」という言葉から漂ってくる、萌えとエロスの匂いに誘われて、とびつきましたとも。

ハイキングもしない私が、雪山になんでこうも心惹かれるのか。
腐る前から、推理小説などの舞台になっていると、それだけで読書気分が高揚したものです。

この本も、読む前から楽しみで、一緒に買った二十冊余のなかから、一番に手に取ったほどです。

実際に読んでみると、話自体は私にとって「普通に…

3

FLESH&BLOOD(1) 小説

松岡なつき  雪舟薫 

いざ漕ぎ出さん、大作BLの大海原へ

20巻を超える大長編傑作BLの始まりの一冊。

主人公・海斗はまだ陸の上で、運命の相手と思われる人物とも出会ったばかりの、序章を読み終えたに過ぎないのに、この身の興奮はどうしたことか。

以前から評判は聞き及んでいましたが、かつて某長編BLに挑み、一巻であえなく敗退した記憶が邪魔をして、自分が手に取ることはあるまい、と思っていました。

気が変わったのは、熱い紹介文を投稿して下さった先…

6

記憶の檻 小説

千島かさね  旭炬 

好みのタイプの先生

千島かさね先生の本を読むのは、『花嫁は罪深く』に続いて2冊目です。

あとがきに、「何度も書き直した」とありました。

先生は、明るくしようと努力して、できなかったと仰っていますが、長い間かけて推敲を重ねたことが頷ける、きちんとした構成の話に、私はとても好感が持てました。

大切な人を救うために、必死に行動する主役の幹弥には感情移入しやすく、話が暗いのもそう気になりません。

真…

4
二次創作

夢中 コミック

腰乃 

ド迫力

何がというと、ナニがです。

表紙をめくって1ページ目に、まず一発目がどおんと描かれていて、このたびレビューを書くため読み返してみて、実際は記憶していたより小さかったのが意外なほど、印象的で忘れられない、立派な逸物です。

この一本を含め、大股開きで下のほうから描かれたものが作品中計四本、この本で腰乃先生がナニを表現なさりたかったのか、ありがたさに目頭が熱くなるほど伝わって参ります。

0

ハレの衣 ~坂の上の魔法使い~【Renta!限定版】 コミック

明治カナ子 

読むのを諦めている人に、朗報ですよ。

jガーデンに不参加だった私にはご縁がなかったものと、諦めていました。

mayonnaiseさんのレビューを読み、うらやましさのあまりコメントしたところ、Renta!で読める、との耳寄り情報をメールして下さったのです。(私がレビューで紹介することにも、快く承諾して下さいました)

Renta!のレビューには、11ページで105円は高い、との感想もありましたが、これを入手するため、数万円の交…

4

のぼせるからだ 出版社特製描き下ろしペーパー 特典

攻の気持ちになって楽しめる

「受けっこ裸のつきあいの図」と題するペーパーです。

草羽湯の湯船に並んで浸かる佳永と晴日。
残念ながら、晴日は首からタオルをかけて横を向き、佳永はこちらに背中を向けたまま振り返っているため、大事なところは見えません。

でも、二人のチャームポイントは、これ見よがしな色気ではないのだから、これでいいんです。
傍らに仲良くストローを挿して置かれた「フルーツ/コーヒー牛乳」(注釈より)の瓶…

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Chara 2012年12月号(雑誌著者等複数) コミック

ミナヅキアキラ 

ミナヅキアキラ先生のカラーポスターが素敵です。

先生のホームページ「あきらめも」(このお名前も可愛くて、見るたび萌えています)で、過去のお仕事を漁って見つけたのがこの雑誌です。

先生のカラー絵には、本当に価値があります。
雑誌後ろに載っていた先生のコメントでは、「和製ハロウィンをイメージ」して描かれたとのこと。


髪型はオールバックで、三つ揃えの背広姿の男が、クラシックな室内で葉巻を片手に椅子に座っています。その膝に座ろうとして…

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