茶鬼さんのレビュー一覧

その髪にキスを コミック

DUO BRAND. 

長い髪の魅力

やっぱりこの作家さんの魅力は長い髪の人物にあると思うのですが、その髪をテーマにしたのが表題作。

自分の趣味で長い髪の使用人ばかりを使っているご主人さまが、夜伽をさせるのは庭師。
でもその情事をドアからのぞいているのは真面目で純情そうな執事。
執事のヘタレたツンデレも、チャラそうな庭師が本当は樹木を愛する誠実な人柄だったのも、甘い雰囲気を演出していました。
いわゆるゆるい髪フェチのお話で…

0

王子の帰還 コミック

ぢゅん子 

ちょっと切な系の話でした

大洋図書のぢゅん子さんの作品は全体的に切ない系のお話で構成されていました。
表題を除いては、学生モノで、友達を好きになって言えなくてという、設定や展開は違うものの、大筋はそこにあるところがパターン化しているなとは思いました。

表題は「王子の帰還」ですが、”王子になって帰還”?”残念な王子”?3パターンが考えられる内容になってたのでは?
だけど、何で王子なんかな~?よくわからんです。
あ…

1

OPERA vol.20 カップル(アンソロジー著者等複数) コミック

ハラセン佐条とデート!?記念企画で贅沢な誌面

今回は20号記念の回ということで、まるでお正月みたいな金×赤のめでたい色の表紙です。
継続記念の特別寄稿には20名の作家さんが名を連ね、1ページの作家さんもあればショートのマンガにして数ページにわたって描かれている作家もありで、この特集だけで32P、まるっとマンガ1本分の厚みがありますので、それだけでも見ごたえあり。
編集部と作家さんの裏話的なものも暴露されており、思わず笑ってしまう。
中で…

1

恋続アンビバレンツ コミック

吉田艦助 

ものすごく濃くて、ギュギュっと詰まって弾けそうっていうか弾けてる!?

一見肉体派のマンガに見えますが、確かに肉体派ではあるのですが、その中身は、和洋折衷バイキングのように、あれもこれもとバリエーションが豊かで、お笑いからシリアス・ショタまで・・・でも全体的には笑わせます。
しかもどれも手を抜いてない、読み応えのある作りで少しも飽きさせません!ちょっとスゴイです!!

『恋するきぐるみ』は高校の同級生がお笑いコンビを組んで・・・
きぐるみは、彼らの路線なんで突…

1

おとなりにノラ猫 コミック

新井サチ 

ワンコが野良猫を飼うのか?野良猫がワンコを飼うのか?

やっぱり、新井サチさん作品はいいな~♪
好きです、好きです、大好きです!!
エチは最後の最後までとっておくけれど、それまでの流れがいいんですよね。
それぞれの事情とか、気持ちの移り変わりとか、トラブルとか、そういったのものが切なく・楽しく・心温まる話になって展開されていくの。

沖縄から獣医の叔父を手伝うため上京してきた隆の隣人の印象は~
挨拶に行けば裸で出てきて、夜は喘ぎ声が聞こえて…

3

約束の香り 小説

剛しいら  緋色れーいち 

癒し系

香りの記憶が繋いだ縁を通して、癒す人と癒される人が運命の再会を果たして結ばれる、何とも甘いお話でした。
今回の主人公の職業は理容師見習いなんですが、美容院と違って理容師ってシャキっとしてダンディとかストイックとか、あの白衣のユニフォームも含めてちょっと萌えな職業ですよね♪
そんな見本のようなおじさまが理容院の店主で登場したりして、脇役なんですが、妙に好みだったりしたですよ(そこかいっ!)

1

冥婚 コミック

藤河るり  前田栄 

身代わり人形

00年にクリスタル文庫から出た原作を元にマンガになったものだそうです。
原作は読んでないのですが、コミカライズによくある端折った感や、急激な転換は感じられず、スムーズなストーリー運びで、充分にマンガとして楽しむ事が出来ました。
自分的に”人形”というのは萌えキーワードなので、そんな点も楽しめました。
この主人公は小児科の研修医ですが、10年前の小説なんで、現在の医師不足とか激務とかそんな部分…

1

さくら 特典

それぞれキャラがリンクして登場の贅沢本です

「交渉人シリーズ」と「デコイシリーズ」の連動小冊子は、本来さくらの季節に発送されるものでしたが、遅れた為にもう花も終わった初夏の頃に届いた記憶があります。
しかしテーマを”さくら”にして、それぞれの作品のカプが、それぞれの作品のカラーのまま登場し、しかも微妙にリンクして登場している部分、何とも粋な計らい。
しかも中ページに共通の絵師・奈良さんによる、兵頭と火野の着物2ショット絵があって、ニヤニ…

6

エス still recall 小説

英田サキ  奈良千春 

エスの再会直後の二人が読めます

07年「エス」完結記念の小冊子は、自分が欲しいと思った時にはオークションで高値売買されている入手困難な冊子でした。
手に入れた時の喜びといったら、もう言い表せないほどの喜びを感じたものです。

『Sleeping beast』は、【咬痕】の後のお話。
風呂で寝てしまった椎葉の髪を洗いながら、覚悟が揺れ動いた時の自分の仕打ちと、椎葉の気持ちを想い、宗近が一人モノ思いにふける。
想像される後…

13

青銅の愛人 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

機械と人間の究極の愛

本編「黒衣の公爵シリーズ」のラスト、コンピュータ・イブの計画を阻止して北青王国と南紅大国に平和が訪れた2年後の話。
メインは、イヴとアダムを作ったアーサービノシェのクローン・アーサーと、三笠博士が作り、南紅大国のコンピュータ・アダムを移植した人型のロボット・アダムの禁断の恋の物語になります。

人間がコンピュータの支配から解放され、愛をもう一度はぐくもうとしている時に、アーサーは義父・嵩原卿…

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