茶鬼さんのレビュー一覧

極・犬 極上な犬は刑事に懐く 小説

日向唯稀  藤井咲耶 

銭は投げませんからっ!

「極」シリーズのスピンにあたる話になるのかな?
話的には「極」シリーズ常連の龍ヶ崎と真木がずっと関与する話なのでシリーズの仲間にはなるかと思うのですが、主人公は現在組対の刑事と、多分組み合わせになる男はスナイパーでヤクザものではない。
そして恋の顛末も、というより恋にもなってないような状態で終わってるので、この展開だと続きがありそうな~
組対の刑事である限り「極」メンバーが何かしら関与してく…

2

秘事は零れる蜜の如く コミック

坂木アルコ 

遊郭・独占欲・着物

1冊目だったバーテンダーのお話が色々惜しくて中立評価だったのですが、今回はどうでしょうか?
絵の雰囲気はところどころタカツキノボルさんを連想させるものがあり、身体の描き方もしっかり男でキレイな絵だとは思うのです。


会員制の高級料亭「白鷺亭」は裏で遊郭を営んでいる。
そこへ常連の紹介で訪れた神原が売れっ子の”白雪”が休みなのに指名して彼の元に呼びつける。
白雪を気に入った神原は自分の…

5

3万円の彼氏 コミック

三尾じゅん太 

嫉妬は愛の証

おおー!不覚にも(?)滅茶キュン萌えしてしまった、この表題♪
攻めのワンコがねー、すごくすごく真っ直ぐで、思わず受けの気分になって身悶えた!
始まりがシリアスだったので、ドロドロが潜伏しているのかと思いきや、意外にもポジティブな方向へグングン引き上げる、ワンコの力☆
三尾さんのきれいなイラストが見せるシリアス絵とチビキャラ絵のギャップも楽しめる一因。
本当は突っ込めば色々なきにしもあらずな…

8

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

過去からの脱却

前作『フェア・ゲーム』が大変に面白くて関係性の描き方が好みだった作家さんの2冊目になるのだが、この2冊でこの作家さんの傾向がわかったと断言してしまってはいけないのかもしれないのであろう。
しかし、主人公はゲイであり、そしてこだわりとわだかまりが二人を阻むという距離があるところから、謎解きの進行とともにそれがほどけていく、という進行パターンは似ているかもしれない。

事件的には犯人は容易に予想…

6

皇帝と盗賊 小説

神楽日夏  雪路凹子 

神さまは気まぐれで我儘で人間くさい、ギリシア神話風

ダイレクトな題名に、イラストが今注目の耽美調作家の雪路凹子さん描くところの眼帯の双子と銀色の髪の麗人。
この麗人=皇帝が、両性具有の設定ですので、思わず雰囲気といいあの「アレキサンドライト」的な耽美エロエロ3Pを予想してしまうのですが、、、違いました!
あくまでもエロに重点ではなく、両性具有もさほど気にならない程の中性的描写であり、物語性に重点を置いた作者さんらしいお話となっていたのではないで…

11

神の庭で咲くは真珠色の恋 神の庭で恋萌ゆる特典かき下ろしペーパー 特典

上げて落とす!(爆)

二人の結婚が認められて(結婚とは言わないかw)一緒に暮らし始めて半月。
綾人はさる悪夢に悩まされる。
その悪夢とは、犀川が綾人の精液からホムンクルスを作るといったことにまつわる夢。
目が覚めて、夢でよかった~と思うものの、この夢の話しをしたら、神さまのお告げと言って本気にしそうなので触れないのが一番(笑)
綾人の真珠色の精液に執着する彼が、神社の池の未草を、綾人のイメージで真珠色の花が咲く…

0

神の庭で恋萌ゆる 小説

鳥谷しず  宝井さき 

精液フェチ!?

毎度その意表をつくキャラクターで楽しませてくれる ”エロ鉄人”(←爆)鳥谷作品、今回はどんななのかな?って期待してましたら、何と!!でした♪
表紙イラストを見たら神主とバイオリニストかと思いそうですが、この一見バイオリニストは楽器は趣味で、ほんとうはマッドサイエンティスト!?
職業設定はさておき、いつもキャラ立ちが見事ですねv
ひょっとして登場人物皆天然?と思えるほどにさらっと口にするセリフ…

6

触れていいのはあなただけ コミック

麻斗 

思いがけずに掘り出し物作品ですヨ♪

作者さんの初単行本だそうですが、出典を見ると表題の1話目が雑誌掲載で、あと5話と番外がすべて書下ろしでついていました。
確かに、この1話だけでもし短編集だったらそのままスルーの作品だったかもしれないのですが、描き下ろしでキャラクターに肉付けがされていった為に大変に面白い話になって行きました。
最後に1年前の学生モノの短編も載っていますが、絵の描き方も大人と子供で変えているのか、それとも変化した…

7

「仕立て屋の恋」ご購入特典書き下ろしペーパー 特典

思いがけない喜び

フランスの商工会議所が開催するガラパーティーに三木汽船の社長に誘われて参加した清見。
待ち合わせ相手はまだ来ず、手持無沙汰にしているとフランス人の男性に声を掛けられた。
相手が同じ「美」を仕事にする仕事で話しが盛り上がってくると、気が付くとフランス人に囲まれている清見。
そこへやってきたのは恭介だった。
昨晩逢ったばかりなのに、今夜は父親のはずなのに?
清見が心配で、秘書に頼んで父親に無…

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仕立て屋の恋 小説

水原とほる  あじみね朔生 

親子のような愛

とても静かで健気な恋の話でした。
受け視点で進行していくので、攻めの境遇や性格設定もあり若干そちらが弱い感じを受けるのですが、きっとこれが攻め視点だと…と考えた時に、決して彼は存在感も性格も弱くないということが見えてきました。
二人の愛情は、主人公である受けは後に「母性」のように見えるそれを否定して「互いに寂しかった同士が惹き寄せた」と言っておりますが、それはまるで子供を見守り影で支える親と、…

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