M+Mさんのレビュー一覧

うつむく視線 コミック

高久尚子 

「フロムイエスタデイ」のスピンオフ作品

全4話の長編、コラボ的な後日談、ベッドでのプレイを描いたショートが収録されています。

「フロムイエスタデイ」のスピンオフ作品ですが、未読でも大丈夫だと思いますが、可能なら2冊続けて読まれた方が良い気がします。
とはいえ、前作の蓮水×流一はショート連作ですしコミカルテイストが強いので、そちらの印象で読むと予想を外されてしまうかもしれません。でも良い方にですよ!発売年が5年後なので当然の話なの…

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君の瞳が困らせる 小説

坂井朱生  鈴倉温 

もう一度読んでニヤニヤ

表題作の長編に、あとがきの後にショート6ページがあります。
自分的には、表題作を二度読んでから、ショートを読まれると良いかもと思っています。

どちらも真潮(受け)の視点でストーリーは進みます。

真潮は、昌己に手を出さない代わりに、南塚と期間限定で付き合うことになります。「2か月のうちに、南塚と寝なかったら真潮の勝ち」という賭けに乗りますが、真潮は遊び人のはずの南塚が時折見せる視線が気…

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地下鉄の犬 CD

原作ファンにもお勧めなCD

「地下鉄の犬」「犬とポーカー」「旅する犬」「犬語検定」とコミック1冊分が入っています。主役二人の感想も短いですがありました。

本編「地下鉄の犬」自体は36分。原作自体が、落ち着いた大人の二人の日常的な話で派手な展開がないので、倦むことのない丁度良い長さだったと思います。

原作で私が大好きな、朝倉が篠田を見送った後で「かわいい~!」と柱をどんどんと叩く場面。そこを音声ではどう表現している…

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天然+極楽魔法使い 完全版 コミック

ユキムラ 

1冊丸ごと魔法使い

ビブロス刊に描き下ろしが収録されています。
1冊丸ごと表紙カップルの、社長×魔法使い(見習い)の話です。

正貴の前に突然現れた見習い魔法使い・亜礼。
ほぼ一方的に取り引きをすることになり、それから騒動に巻き込まれます。

亜礼に振り回されまくる正貴がコミカルで楽しい話でしたが、描き下ろしの5話目で亜礼の事情が判明し、ちょっとしんみりしてしまいました。
父親を助けるために出発する亜礼…

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黄泉の唇 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

霊媒体質の受け

表題作とショートの2作品が収録されています。
どちらも久原(受け)の視点でストーリーは進みます。

久原は霊媒体質であることを利用して、友人の船戸の仕事を手伝って失せ物探しをしています。
霊に憑かれた後は、身体が冷えて凍えてしまうので、温めるために船戸とセックスをしているのですが、船戸を好きな久原はそんな関係に疲れ始めています。
そんなときに、会社の同期である宮部に「付き合ってほしい」と…

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ブリリアント 小説

火崎勇  麻々原絵里依 

画家だからこそ

表題作と続編の中編2作品が収録されています。
本の裏表紙と同じ「あらすじ」では飾沢(攻め)が主人公っぽいのですが、どちらも紺野(受け)の視点でストーリーは進みます。

「ブリリアント」はある理由から逃げる紺野を飾沢が追いかけて恋人同士になる話、「グレイス」はその後の不安になる紺野の話です。

紺野の理由やアレンの正体は王道的な展開で先が読めるのですが、画家であることを求められているのに叶…

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汝の隣人を恋せよ 小説

鳩村衣杏  和鐵屋匠 

コミカルのテンションがちょうど良い

表紙カップルの中編2作品が収録されています。

「汝の隣人を恋せよ」
真面目な公務員の潔水(攻め)が主人公。
婚約者にフラれて引っ越ししますが、ペットの亀・ケントは行方不明になるうえ、隣人とひげマッチョの関係が気になってしまいという話です。

「人は恋のみに生きるにあらず」
エロ漫画化の剛健(受け)が主人公。
潔水に相応しい恋人になろうとエロ漫画誌でなく青年誌への連載を引き受けるの…

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東郷課長のどすけべな指先 小説

中原一也  逆月酒乱 

どすけべでヘンタイ

表紙カップルの中編2作品が収録されています。
沢木(受け)の視点でストーリーは進みます。

ウブな新人社員の沢木が、どすけべでどヘンタイな東郷課長(攻め)に抱かれてどんどんエロくなっていく話です。

東郷課長は「どすけべ」で「ヘンタイ」という言葉がぴったりだと思いました。言葉攻めや縛ったりとSMもあるにはありますが、「エッチ」とか「変態」でなく、「どすけべ」で「ヘンタイ」という感じです。…

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それからの物語 小説

火崎勇  岬ありあ 

「タラコ」からスタート

1冊すべて表紙カップルの話で、中編・短編5作品収録されています。
東野(受け)がメインですが、朝倉(攻め)の視点もあります。一人称に慣れていると、その入れ替わりがちょっと戸惑うかもしれません。

「最初の物語」
東野は、会社の先輩である朝倉と同居しています。朝倉に「嫁にしたいくらい好き」と告白されますが、朝倉は酔うと記憶をなくすタイプなので翌朝には覚えておらず…という話です。

「その…

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仙川准教授の偏愛 小説

佐々木禎子  新藤まゆり 

いつもと印象が違うと思いました

1冊すべて表題作で、秀真(受け)の視点でストーリーは進みます。

秀真は自分に自信がない翻訳家です。自殺と間違えて仙川(攻め)を転ばせます。コートを汚したと申し訳なく思う秀真に対し、仙川は「命の恩人だ」と名刺を渡し…という展開で、紆余曲折の上、恋人同士になります。

あとがきで難産でしたと書かれておられましたが、私が今まで読んだ佐々木先生の他の作品とちょっと印象が違うなと感じました。表紙や…

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