フランクさんのレビュー一覧

吸血鬼と愉快な仲間たち 小説

木原音瀬  下村富美 

半人前吸血鬼のアルが健気でかわいい

アルがかわいいですねー。
コウモリの時は、ギャッギャッと言いながら暁の首筋にスリスリしたりしてかわいい。(暁から邪険にされているけど)
人間の時も、暁に恩返しのつもりでせっせと得意の料理(チョコレート風味の味噌汁など)を振舞っていて、健気で可愛い。(暁から激ギレされてるけれど)

だもんで、そんなかわいいアルが二回も殺人犯の餌食になってしまうシーンが読んでてちと辛かったです。
特に、蝙蝠…

1

記憶喪失アルファの最高な献身 小説

榛名悠  みずかねりょう 

攻めは何者だろう?と推測しながら読むところが楽しかった。

記憶喪失モノが好きなので読んでみましたが、こういうパターンの記憶喪失は初めてだったかも。(記憶力皆無なので初めてではないかもしれない…)

記憶喪失モノって、忘れられてしまった哀しみが王道パターンだと思いますが、この作品は忘れられてしまった哀しみなんてのはゼロ。
だって、トラックに轢かれかけた自分を助けてくれたせいで、見知らぬ相手を記憶喪失にさせてしまったんですから。

初対面の相手が記…

0

ミドルエイジはやさしく愛したい コミック

町屋はとこ 

45歳のこのタイミングで出会うことに意味があった。

作家さん買い。お久しぶりの新刊、嬉しいです。

1話で早々に付き合うようになった二人がめちゃくちゃいい感じで、めちゃ面映くて、読んでてニコニコする一方でチラッと思ってしまったんですよね。
うわー、この二人がもっと早く出会っていたら、もっと良かったのにぃぃぃ〜!!って。
45歳で出会ってハッピーもいいけど、20歳くらいで出会ってたらそこから25年間もっと幸せ満喫できていただろうに、もったいな…

2

ただいま、おかえり コミック

いちかわ壱 

過去をもっと知りたい

発売から8年経ってようやく読みました。

8年前の私は、オメガバース=Ωがやたら虐げられていて不憫な目にあってる世界 みたいな先入観が強すぎて読めなかった。

8年前ちるちるのランキング上位にこの作品が入ってたの覚えてるし、(BLアワード7位にランクインしているくらいなので)すごく評判がいいのは知っていたけれど、完全にスルーしていました。

それが8年の間に色々なオメガバースを読むよう…

3

先生のせんせい コミック

noji 

あったかい

αとしてどう生きればいいのか悩んでいた高校時代の大路は、スクールカウンセラーの保美に悩みを打ち明けることで救われていた。
卒業と同時に告白するも、玉砕……。

そして新米教師として赴任した先のスクールカウンセラーはかつて自分を振った相手で……という、再会ストーリー。

新米教師が新一年生を担任するなんてまずありえないだろう(友達の子供はそうだったので皆無ではないけど)というツッコミはさて…

0

異世界チートで転移して、訳あり獣人と森暮らし 小説

小中大豆  Ciel 

思わず考えてしまった

異世界に転生させられて、チート能力を手に入れてしまった受けの陽色が主人公。
チート能力ってどの程度?と思ってたら、もはや神レベルのチート能力。

でも、その能力を手に入れたおかげで幸せになりましたとさ!ではなく、その能力のせいで森の奥深くでひっそりと孤独に暮らしているんですよね。
なんか不憫で……。
っていうか自分なら発狂するだろうな……と思いました。
すんごい能力を手に入れたけれど元…

2

こたえてマイ・ドリフター コミック

大島かもめ 

しんどい。。。。

1929年ったら世界恐慌。

初めて読んだときは、帯に「享楽的な街・ニューヨークで、男たちは刹那の快楽に溺れる」とあるので、アメリカ社交界のお洒落な男たちによる刹那な恋から、不安定な社会状況に揉まれつつも真実の愛に目覚めるみたいな話かなーと予想していましたが…

私の予想なんて甘ちゃんだったわ……。
予想をはるか彼方に着地した終わり方に、まじか??と。
不安定な社会状況に揉まれるなんて…

1

貴公子は運命の宝石に口づける 小説

神香うらら  明神翼 

ミステリ部分が面白い

作家さん買い。

女に不自由しないノンケモテエリート攻めと、ゲイの清楚処女童貞という組み合わせはいつもの…ですが、ミステリ部分が面白かったです。

富裕層相手のギャラリーに勤務する碧と、絵画の購入客としてやってきたグレイソン。
グレイソンは女関係が派手で去る者追わずな男だし、グレイソンをめぐる修羅場を碧は目撃したこともあるし……で、碧は当然、警戒するんですよね。
魅力的なのは確かだけど…

3

千の夜とジンの鍵 小説

尾上セイラ  小椋ムク 

ロマンティックな異国情緒が楽しめた

失明の恐れがある受けが、叔母の形見である鍵を消息不明の従兄に渡すため、北アフリカの小国へ渡ってそこで攻めと出会う……

舞台は、作家さん曰くトルコとモロッコを混ぜたような雰囲気をイメージして描かれた架空の国とのことで、アラビアンな世界観が素敵で楽しめました。
アラビアンといってもオイルマネーで潤ってる俺様アラブ攻めが登場する世界ではなく、ペルシアとかそっちのロマンティックな感じ。

ユク…

2

黄金のオメガと蜜愛の偽装結婚 小説

ゆりの菜櫻  カワイチハル 

一途で健気な良い攻め

あとがきによるとディアプラス文庫で書くのは初めてということですが、いつものゆりのさんって感じだったと思います。
でも攻めがかなり紳士というか忍耐強く、腹黒成分は皆無でした。
まぁオイルマネーをじゃぶじゃぶ産湯にして育ったアラビアンなあいつらと(注:あいつら呼ばわりですが嫌いではない)公爵家に養子として入ったクライヴ(攻め)とでは育ちも立場も全然違いますしね。

そのせいで長〜い両片思いが続…

1
PAGE TOP