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極細『テンカウント』VS 肉厚『10DANCE』10日対決!

2014/04/10 17:15

展開は?ファン層は? 今話題の“10”な2冊を並べてみる
BL業界でもっとも繊細な男の子を描くことに定評のある宝井理人先生。
そしてBL界きっての肉厚肉体美を得意とする井上佐藤先生。

この好対照な二人に思わぬ接点が……、10

そうです! 3月末に第1巻が発売された、宝井理人先生の新シリーズ『テンカウント』、そして今週7日に待望の第2巻がリリースされたばかりの井上佐藤先生『10DANCE』。

絵柄もストーリーもまったく異なるこの2作品ですが、本日は4月10日ということで、現在人気も話題も沸騰中の“10”な2冊を取り上げてみました!

『テンカウント』あらすじ
「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」
潔癖性の社長秘書・城谷は偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、潔癖性を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。
10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが…?
無愛想なカウンセラーと潔癖性の社長秘書、センシティヴな恋のセラピー。

宝井先生といえば、人気作品『花のみぞ知る』をはじめ、包み込みたくなるような繊細さを持った少年、青年たちが魅力の一つ。どのキャラも、美形かつかわいらしい! そしてそんな彼らの心や表情が、恋によってゆっくりと温かなものに変化していく――その過程を見ているうちに、知らず知らずストーリーに引き込まれ移入してしまっているのです。

今作も、潔癖性の主人公とカウンセラーという一見ピリッと緊張感のある設定ながら、全編にわたって宝井先生特有の柔らかな空気が漂っています。

ちなみに、人気が集中する年齢層は10代など。もちろん分布はそこに留まりませんが、BL作品に初めて触れる、もしくはハマりはじめた世代が手に取りやすいという特徴があるようです。

『10DANCE』あらすじ
鈴木信也と杉木信也は、それぞれラテンダンスとスタンダードの日本チャンピオン。杉木からの提案で二人は互いの専門ダンスを教え合い、10種類のダンスで競う「10ダンス」に挑戦することになった。
しかし似ているのは名前だけ、性格も気質も正反対の二人は、反発しつつもそれだけじゃなく…!?
躍動する肉体と飛び散る視線の火花から目が離せない!
※あらすじは1巻のもの

井上佐藤先生『10DANCE』は、本格(予定)BLコミックスを謳いつつ、本格ダンス漫画としての評価も大変高い一作です。そして表紙からも伝わる、キャラクターたちの肉体美! 圧巻のダンスシーン! その描写力は、BLコミックスを読んでいることを忘れてしまうほどの気迫が宿っています。

一方で恋愛的要素はというと、鈴木と杉木の出会いを描いた第1巻では、反発しあいながらも互いに心のどこかで特別な感情を抱いているといったふう。萌えという点は控えめかもしれません。(それでもなぜかエロスを感じる2人の色気…)

しかし、そんな彼らの関係にもついに変化が…!? というのが今回の第2巻。相変わらず濡れ場的展開は無いながら、ときめきと甘さは前巻とは比較になりません。エッチ無しで構わない! もう少しこの距離感を見せてくれ! とBL好きとしては異例の叫びをあげてしまいそうになる空気が、2人の間にはあるのです。

なお『10DANCE』の主なファン分布は20代から30代。やはり絵柄のタッチや萌えのあり場所などで、『テンカウント』とは支持層を異にします。ちなみに2巻で恋愛面の展開が進んだためか、1巻発売時よりも若い世代の読者が増えたという興味深い情報も。

また年齢に関係なく、記者自身はどちらかといえば宝井先生のように、筋肉率低めの作品を読むことが多かったせいか、『10DANCE』を手に取るまでに自分なりの葛藤がありました。が、そんなものはただの杞憂だったと、内容を読んで思い知らされました。そしてそれは逆の場合にも言えると思うのです。

物語は気になるけど絵柄は…? 絵柄は好きだけどストーリーは…? と、BL読者の葛藤はいつの時代も尽きません…。けれど時々こうして、自分の趣味・読書歴とは一風違ったものを手に取ってみるのも、新たな萌えの扉を開くきっかけになるかもしれませんよ♪

なにはともあれ、『テンカウント』『10DANCE』ともに、まだまだこれからのストーリーが楽しみな作品! 今後の展開しだいではファン層も移り変わっていくかも…!?

記者:神谷浩未

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