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※最終巻でもレビューしましたが、
本作が完結して数年たったので1巻の内容を交えて
総評レビューします。辛口です。
強迫観念の潔癖症で心に闇を抱えた社長秘書の美青年(隠れM)と
「人に触れ、汚すことで快楽を得る」という心の闇に蓋をした心療内科医(ドS)
との10カウントから始まるカウンセリングステップアップエロラブストーリー。
1巻の印象は好調でした。
個人的にも
「続きはどうなるんだろう?どんな心の闇を隠しているんだろう…?この2人はどこへ行き着くんだろう?」
と表紙の印象から受けるように
まっ白でダークな作風かと期待しました。
二人の関係はゆるやかに進んでいくのかな…。と。
しかし、2巻以降は
「カウンセリングに託けたSM調教によるショック療法とそれを利用した恋愛攻略」
という…。
なんともアニメ化が頓挫しても納得せざるを得ないお話です。
描写はほとんどが性交渉と性描写です。
当時の今作は人気作でしたし、BLの豊作期でもありました。
二人の関係に愛がないわけではなく、結末もハッピーエンドですが、焦燥的でこざっぱりとしておざなりに感じました。
長い過程で描かれるのがちらつくトラウマの重々しい空気に反して
SM調教のエロ重視…
結末も相まってストーリーの全体的なバランスも悪く、
作画やデザインが美麗なだけに残念でならない作品です。
※かつてモバゲーに、
正統続編であるスピンオフゲーム版テンカウントが
人知れず存在していたことをご存じでしょうか。
こちらも4年前サ終しました…。
何度も読み返しています。そして、ドラマCDも何度も聴いているのですが、本当にすごい作品です。内容が結構シビアな話なので、今だったら難しい作品となってしまうのかもしれませんが、こういうのが好きって人多いと思います。そして、
とにかく絵が好きです。表情が読めない?って感じの時もありますが、それも含めて好きです。私の感覚なので、それも味なのですし、読んでいくうちに変わっていくのが可愛い。先生の作品、大好きなので、これからも楽しませていただきます。
おおおおもしろい!
なーんの予備知識もなく読み始めたから、
表紙のマスクボーイがカウンセラーだと思ってたら!
潔癖症ボーイの方だった!
テンカウント、ってそういう意味だったのか。
城谷の10番目の項目ってなんだろう?
キスかな?エッチかな?
潔癖症になった原因はお父さん?なのかな。
黒瀬は一目惚れなのか?
電車トラブルで抱っこされるくらい一気に距離が縮まったけど、この先どうなる⁈
色々疑問が湧く中、最後まさかのもう会わない宣言。
次巻もたのしみだ!
BL世界を深く知る人間なら知らない人の方が少ないであろう作品の1つ。
ゲーム・映像化もされるのも納得の作品です。
潔癖症という、言葉だけではとっつきにくい感じがするかもしれませんし、実際お話も明るくハッピーとは言えません。表面ずらだけで絵やストーリーを見ると一見痛々しいところも多いです。しかし、読めば読むほど、主要キャラクターもそうですが、脇役(と、言いたくないのですが)の人間像(人間関係)が見えてきて、何度もスルメのように読み返したくなる、そんな作品です。
作品も完結しましたし、読んだことがない人は是非、この機会に読んでみることををお勧めします。