大豆B1さんのレビュー一覧

神経衰弱ぎりぎりの男たち 小説

高遠春加  加地佳鹿 

攻めの脆さがいい

ある朝、七瀬が目覚めるとなんと見知らぬ素っ裸の男と一緒に寝ていた。彼は高槻匡一といい、自分と同棲中の恋人らしいのだが、七瀬は何ひとつ思い出せない。記憶障害になったのはなぜ?という結構王道な始まりの話です。この1話目はコメディタッチの短編なのですが、2話目として二人の出会い編が収録されていてこっちのお話が凄くいいんですよ。トラウマ抱えて誰も愛せないでいる匡一の家に、ひょんなことからしばらく居候するこ…

2

プライム・タイム 小説

芹生はるか  石田育絵 

プリティ守銭奴

公園で偶然映画撮影のロケに出くわしたゲイの柏木慎は、その中で助監督として働いていた梶隆弘に一目惚れ。商学部出身の柏木は梶の傍らに居たい一心で一流企業の内定も蹴り、倒産寸前の映画制作会社・靫プロダクションに経理担当として乗り込みます。社長の人望から一流の撮影スタッフがそろっているにも係わらず金銭的に崩壊状態の会社を立て直すため、スタッフ達の反発を受けながらも経費節減に励む柏木の頑張りに梶はいつの間に…

4

甘い絶望の夜を捧げて 小説

義月粧子  梨とりこ 

幼馴染の主従もの

普段あまりヤクザものは読まないのですが、これは久々によかった・・・!
主人公二人は幼馴染で両想いにもかかわらず、家のことに縛られてお互い言い出せないまま十何年も表面的には主従関係を貫いているわけです。隆俊への熱い想いを抱えたまま、強姦されても襲撃されても大怪我したって隆俊を守ろうとする一葉の健気過ぎる姿が泣けます。また、淳也が登場してからの二人がくっつくまでのジリジリとしたせめぎあいもよかったで…

7

輝血様と巫女 小説

沙野風結子  高階佑 

因習

因習ものという事を聞きましたでのさっそく読んでみましたところ、もの凄くツボでした。
絶海の孤島で秘められた因習で巫女で調教で触手で・・・と色々詰め込みすぎかもしれませんが耽美で淫靡でお好きな方はきっともの凄くお好きなんじゃないかと思われます。
10年前のJuneの雑誌を読んでるような気分にさせられました。
最後はかなり駆け足で尻すぼみの感もありますけれど大満足です。
もしかしたら100年前…

5
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