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表題作プライム・タイム

助監督・梶隆弘 29才
経理・柏木慎 23才

あらすじ

一目惚れした相手は…倒産寸前の映画制作会社・靱プロダクションのチーフ助監督、梶。なんとしても彼のもとで働きたい!――内定していた一流企業への就職を蹴って、強引に入社を果たした柏木だが…綺麗な顔に似合わぬやり手の経理ぶりに、周囲の風当たりは強く…プリティ守銭奴!? はたまた恋の策士!? …柏木の梶ゲット作戦はいかに……。

作品情報

作品名
プライム・タイム
著者
芹生はるか 
イラスト
石田育絵 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576005201
4.6

(3)

(2)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
14
評価数
3
平均
4.6 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数1

プリティ守銭奴

公園で偶然映画撮影のロケに出くわしたゲイの柏木慎は、その中で助監督として働いていた梶隆弘に一目惚れ。商学部出身の柏木は梶の傍らに居たい一心で一流企業の内定も蹴り、倒産寸前の映画制作会社・靫プロダクションに経理担当として乗り込みます。社長の人望から一流の撮影スタッフがそろっているにも係わらず金銭的に崩壊状態の会社を立て直すため、スタッフ達の反発を受けながらも経費節減に励む柏木の頑張りに梶はいつの間にか惚れてしまい、気付けば無理やり体をつなげてしまって・・・
というのが話の始まりなんですが、こっからがこの受けの面白いところ。よーし、そんなら強姦してしまったという梶の罪悪感を逆手にとってがんじがらめにしてやるぞとばかりに被害者を演じまくります。悲しそうな顔をして梶を動揺させては心の中で大喜びで手を叩き、エッチになりそうになれば激しく拒絶しながら心の中でよーしもう一息とほくそ笑み、初エッチでは男に目覚めたのは梶のせいだとさめざめと泣いては心の中でガッツポーズという、計算高すぎて面白い(笑)。しかも梶の方もころっと騙されて自分の魅力でじわじわと柏木を落としていってるつもりだから傍から見ていてたまりません。完全にバカップルです。
本当はこれは本編が別にある外伝的なシリーズなのですが私はこっちの方が好きでした。
直情型でのっそりした優しい熊のような梶とツンデレ美人守銭奴の柏木のコンビはシャレード文庫で最強だと思っております。

4

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