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名倉先生の描くシンデレラストーリー……最高でした!
人質兼愛妾として長いこと軟禁状態に置かれているリクハルドの不憫な境遇に始まり、幸せに満ち溢れた結末に終わる采配にうっとり…。愛する者を守り抜く王子・フェリクスと、愛する人のためならどんな犠牲も厭わない健気オブ健気なリクハルドとの恋の行方は、めちゃくちゃドラマチックです。
国の未来にガッツリ関わっていく2人の愛は、波瀾万丈のひとこと。乗り越えるべき色んな壁が2人の目の前に立ちはだかりますが、厳しい局面にあっても想い合う気持ちは強く、ブレない愛の重さに萌え転がりました。
フェリクスとリクハルドの出会うきっかけは、リクハルドをフェリクスにゾッコンにさせて、現王太子と母親の失脚を目論んだスパイ活動に従事させようとする、イヤーな下心から。だけど、フェリクスの方がリクハルドにハマっていくお約束な展開に、頬がゆるゆるになっちゃうんですよー(笑)
もちろんリクハルドの方も、孤独な軟禁生活の中、フェリクスに優しくされて惚れないワケがなく、2人が両想いになるのに時間はかかりません。でも、フェリクスにとっては最初の目的も頭にあるから、愛する人を危険に晒して良いものかどうか葛藤します。
そこは健気オブ健気のリクハルドなので、愛するフェリクスために体を張るのは既定路線。自分が利用されていたと分かっていても、フェリクスを嫌いになるどころか好きの気持ちは増すばかりっていうね……。
こんな神さまと天使を掛け合わせた子、いますか!?って感じなんですよぉぉぉ。
そんなリクハルドに酷い扱いをするフェリクスの側近に激しい怒りを感じつつ、リクハルドの不遇さに涙涙涙…。肖像画を女官に手渡したくだりは泣いてしまいました。
ですが、リクハルドが不憫な状況に追いやられれば追いやられるほど、そこから巻き返す大逆転なシンデレラストーリーが最大級に盛り上がるってもの。ようやく幸せを手にしたリクハルドの姿は最高の景色でした!
後半のアフターストーリーでは、さらに深まった2人の愛を余す所なく楽しめます。フェリクスとリクハルドの甘さがいっぱいの後半戦は、フェリクスのリクハルド愛が最高潮。たくさんトロかされました♪
公にフェリクスのパートナーとなった喜びや不安に触れた内容にもなっており、リクハルドの成長や精神的な強さをしっかりと感じとれたことは、嬉しい変化です。
スパダリに磨き上がったフェリクスからも目を離さないで下さいね!
リクハルドがあまりにも可哀想すぎて、どんな明るい未来が彼に訪れるのかドキドキハラハラでしたが、期待以上でした。読後感はもちろん最高だし、満足感も最高!
美麗なイラストがストーリーに華を添えるのも、素晴らしかったです。
スッキリとした後味が心地よく、再度読み返したくなる余韻に包まれました(*´︶`*)
ここ最近の名倉和希先生の作品はハズレが無いので、今回も楽しみにして予約していました。雑誌掲載作である表題作と書き下ろしの「後宮に咲く相愛の花」から構成されてます。
受け攻め両視点があるので、フェリクスの苦悩とか決断が分かるので気持ちに関しては安心して読めます。でもそれ以外でハラハラドキドキさせてくれるのです。流石でした。
フェリクスがリクハルドを守りたいと思ってても、彼を取り巻く環境がそれを許さないのです。そしてフェリクスの為にと健気なリクハルドの思いにジンと来ました。
表題作は緊迫感があってページを捲る手が止まりませんでした。テンポ良く書かれてて変に勿体ぶらずに進められてる点も好感が持てました。
そして書き下ろしではもう二度とリクハルドを傷付けることが無いように、あちらこちらに気を配るフェリクスがスパダリでした。
実はフェリクスの元婚約者が横やりを入れて来るのではと身構えてたんですが、それさえ無いくらいに守り切っていました。ちょっと物足りなかったけどこの元婚約者に瑕疵はないのでこうなったんでしょうね。
フェリクスの母親が素敵な人物で、個人的にお気に入りのキャラでした。
それと勝手な私のイメージなのですが受け攻めの名前が逆な感じがして、読んでてどっちが受けだっけと何度かなりました。私のフェリクスという名前のイメージは受けなんです…。
執着攻めも好きなのですが、溺愛攻めも好きなまりあげは。
もっと言うと、すれ違いも大好物な腐の民なので、そういった観点からすると性癖がすべて詰め込まれた大好き作品でした。
CPは、アルキオ王国の第三王子×わずか12歳で、祖国から人質兼愛妾として後宮に入った元王太子。
このお話のなにがいいって、受けを利用して第一測妃の不貞を暴こうとしていた攻めが、いつの間にか受けのことを愛しすぎちゃって、手放せなくなってしまうほど、受けを大好きなことです。
受けも受けで、自分が利用されていることに気付いてしまいます。
しかし、それでも攻めの力になれたら…という、健気な姿がとても胸を打ちます。
いい人すぎるし、身の程を弁えすぎてますってば…涙
そして、とあることが起こり、受けも含めて愛妾たちが全員住まいを出ていかなくてはならなくなった折、攻めは自ら受けに逢いに行けなかったことで、後悔する出来事が起きてしまいます。
ちなみにこのあたりのシーンを外で読んでいたのですが、受けに逢えない期間、攻めが受けへ手紙を何回か書いていました。
けれど、これも攻めの周囲の陰謀によって渡されることがないと判明していた場面だったので、完全に激重愛と超絶切なターンのダブルコンボ(たとえるならば、肉二枚のビッ○マックのような!)に、今にもこぼれ落ちそうな涙をグッとひたすら堪えていました。
ですのでその後、攻めが自分の失敗に気付き、受けを追いかけるシーンは…さすがに涙腺崩壊しました。(さすがにここは家でに帰宅してから読んだ)
だからこそ、受け至上主義で、受けにだけ愛を捧げる、攻めの超溺愛に萌えまくりました。
最高です…!!
溺愛ラバーな方は、ぜひに読んでみてください。
名倉先生の王宮もの、大好きです。
王道シンデレラストーリーなんですが、なにより読後感がいいですね。爽やかな気持ちになれます。
執着ありありまっすぐな金持ち王子攻め×健気不憫な貧乏王子な受け
今作、まず受けの境遇が可哀想で可哀想で。12歳から10年間、親元を離れ、まともに教育もされず、貧しい生活を強いられ、娯楽もほとんどなく…そんな境遇に不満を漏らさず、慎ましやかに生活する受け…。そりゃ攻めも好きになってしまいますよと。
こんな可哀想な受けが大国の王子に見そめられて、というお話になっていくんですが、自然と受けを応援する気持ちになってるんですよねぇ。シンデレラストーリー万歳
攻めも真っ直ぐで、しかも執着心バリバリでいいですね。お母様もいいキャラしてます。
受け攻め両視点あるので2人の心情がわかりやすく、だからこそ2人のすれ違いもわかって切なくなりました。
大変面白かったです!
手に汗握るハラハラドキドキするような超展開や、ものすごく強く印象に残るキャラクターがあるかというとそうではなかったのですが。
ちょっと何か読んでひと息つくのにぴったりの、重すぎず辛すぎずなちょうど良さの中に名倉先生らしさありの読みやすい1冊でした。
国内に蔓延る膿を排除するため、他国からやってきた王子であり、忘れ去られかけていた人質でもあるリクハルドを利用しようと近付く第3王子のフェリクス。
ところがどっこい!な展開は定番ではありますが、多くを望まないリクハルドのくどすぎない自然な健気さに触れ、転がるようにみるみると惹かれていくフェリクスの図ににやりとしてしまいます。
健気受けってどれくらい健気にするかの塩梅が非常にむずかしいと思うのですけれど、きちんとまっすぐとした芯があるリクハルドの健気受け具合がとってもよかったのです。
早くしあわせになってほしい受けというのかな。
両視点でそれぞれの葛藤と想いが追えるので、恋愛成就という名のゴールを見据えながら、その時がくるのをページをめくりながら待ち侘びる楽しさがあります。
内容的に特におもしろく感じたのは、その後の書き下ろしとなる後半部分。
いわゆるめでたしめでたしのその後が描かれていて、異例の存在となった受けの立場の自覚とサブキャラクターたちの交流がなんだか気持ちがよく好みでした。
うーん、フェリクス母の雰囲気が本当に素敵!
そして、素直なリクハルドに閨でいろいろと言わせたいフェリクスに名倉先生作品に登場する攻めの片鱗を感じて、これはきっと今後もっと溺愛盲目攻めになってくれるのではないかと期待をしてしまいます。
もうちょっとじっくり読みたいなと思うところもありましたが、サクサクとテンポ良く楽しむのならこれくらいの味付けのほうが読みやすいのかもしれませんね。
その後があったら追いかけたい2人のお話でした。
今後リクハルドはどんな絵を描いていくのかな。