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小説
350ページ弱あるのですが、面白すぎて本当に一気に読んでしまいました…。
さすが小中先生というしかない。
一巻で綺麗にまとまっているのですが、これは上下巻か、それか続きが読みたくなる……!
それぐらい読んでいて楽しい作品でして、世界観もしっかりしていて、王国の奪還、メイン2人の恋路はどうなるのか…ページを捲る手が止まりませんでした。終わり方もとても綺麗で、ラスト10ページぐらいはずっと涙目で読んでました。そして最後の最後で落涙。
なにより主人公のキャラが魅力的でして。普段健気受けばかり読んでるのですが、レイヤの様なかっこいい受けもいいですね。
挿絵も素晴らしかった! これは本当におすすめな一冊です!!
とても面白かった。とても面白かった。けど最後駆け足過ぎません?
ヴィダールが助かった後のイチャイチャ、ラブラブがない!読みたかった。
首都陥落での戦いや新王誕生の場面も急ぎ過ぎた感がいなめませんでした。
フレイが生まれ変わるくだりは感動的でしたが、みんなで育てて成長したとこも見たかったなーと。
なんで続編希望ですが、分厚い同人誌でも書いてくださらないかな。
文章、特に言葉と文によってすべてを描写する必要のある小説というものは、何をどのように書くかと同じくらいに、何を書かないかの選択がとても重要になってくるのだなあ、などと考えたりしています。
ものを書く人にとっては、その取捨選択はおそらく当然のことなのだと思うのですが、何を書かずにいるかを選ぶのはとても難しいだろうなと。
必要なことの説明が足りていなければ不十分なままで物語が進んでしまう。
かと言って説明が多過ぎると物語が滞るし内容が逆にわかりづらくなる可能性がある。
小中大豆先生は、その取捨選択が非常に巧みな方だと認識しております。文章が軽快でよどみがない。かつ、しっかりと物語中に引き込んでくださる生き生きとした描写の力。
だから、小中先生の書く小説が大好きです。
今作の礼夜にしてもヴィダールにしても、物語に描かれていない部分での色々な設定があったのではと考えたりもしますが、でもその描写を最小限にすることでこの物語の勢いと軽やかさが維持されているのではとも感じます。
この物語の、転生してから超スピードで王位奪還までこぎつけるとてつもないパワーと勢い、考えるより動け!的な礼夜の行動第一主義にもよく合っているように思います。
自ら憎まれ役を引き受けたり、ハッパをかけるために心にもないことを言ってみたりと、転生先が少年漫画だったとしてもやっていけそうな礼夜の明るさが良いですね。
どこに出しても心配ない、根っからの主人公キャラクターだと思いました。
面白すぎて一気読みしました…。
一冊で終わらせちゃうなんてもったいない!欲を言えば是非シリーズ、せめて上下巻とかで、もうちょっとじっくり読みたかった。
超劣勢から国奪還を目標に進んでいく過程で、色んなことをやっていくが、大きな転機になるイベント以外は大胆に割愛されていて、かなりすっきりさくさく進んじゃいます。メインの受攻キャラがとっても魅力的だけど、他にも近しい仲間で気になるキャラが何人もいたので、彼らについてももっとよく知りたかったし、主人公と仲間たちの絆を強めていったのであろう途中のイベントももっとたくさん読みたかったです。よく言えばくどくなくて良いのかもですが、個人的には長編ファンタジーとしてもっと長いことどっぷりじっくりこの世界に浸かりたかったなぁ、と残念に思いました。
とても面白かった。
裏社会で悪いこともして自分第一にお金を儲けて生きてきた受け。最後は部下に刺されて終わりかと思いきや異世界に召喚される。受けを呼んだのは自分と瓜二つの病弱王子。王子を亡命させるために着いてきた家臣達の行く末を頼まれて、成り行きで王子に成り代わることに。
初めは王子達の事情なんて知ったこっちゃないって感じなのに、自分が異世界で生き残るために家臣達と協力しなきゃいけなくなって、そこからどんどん事が大きくなっていく展開が面白かった。
自分と同じ顔なのに汚れなく愛されてきた王子を見て、自分の幼少期と比べてドス黒い感情が湧いちゃうシーンや、どんなに感情を鈍感にして過去のとこにしたって他人のちょっとした一言で過去の記憶が蘇って辛くなるシーンが切ない。どんなにポジティブに自分勝手に今を楽しく生きていたって幼少期の傷は尾を引き続けるんだよな。
自分だけでも生き残りたいと言う割に、自分の事を粗末に扱ったり露悪的に振舞って卑屈なことを言う受けの危なっかしさにもハラハラする。そんな受けの挑発的な言動に最初期はイライラしていた攻めだけど、そのうち怒るのではなく憐憫の顔を向けるようになっていく。
二人がようやく甘くイチャイチャしたなと思ったら受けは「自分は将来きっとこの男のために命を落とすだろう」とか物騒なこと考えてたりするのも好き。攻めも攻めで受けのためにすぐ死にそうな言動をするから、このフラグがどうなるのか最後までハラハラした。
溺愛モードに入った攻めの過保護なまでの深い愛情も良かった。いつ死ぬかもわからない状況だからこそ数日離れただけでも熱烈な再会になるのが好き。