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聡明な第3皇子×隠れΩの偽装花嫁の、皇宮オメガバース!
もともと作家買いしていて好きな作風なのですが、今回は特に良かったです。
ストーリーも良かったのですが、主役二人のキャラクターが、もう好みのど真ん中。二人のやりとりに萌える、萌える!
小中先生の書かれる、芯が強くて健気な受けが絶品なんです。
内容です。
老舗の薬舗の若旦那・玲藍。
彼の家に、几子(Ω)の幼い従弟を妻に迎えたいと、之人(α)の第三皇子から使者が寄越されます。
幼い従弟を守りたい玲藍と、とある事情から几子の花嫁を望んでいない第三皇子の使者。二人は結託して、玲藍が代わりに嫁ぐ事に。
自らも几子である事を隠して宮中入りした玲藍は、偽装の結婚生活を始めますが、仕掛けられた罠により「発情期」が始まってしまいー・・・というものです。
こちら、作者さん初のオメガバースものになります。
αやΩと言った性が男性にしか無い事、あと中華風でα=之人、Ω=几子と言う事以外は同じ基本設定になります。
皇帝は之人である事が望まれる事。更に几子の特性から、皇族は必ず几子を一人は娶らねばならない事。
宮中の権力争いと言うのは大抵複雑だったりしますが、そこにオメガバースの設定が生かされ、玲藍が偽装花嫁になる必要があった理由付けが違和感なく受け止められます。個人的に、この理由付けに無理矢理感があると興醒めしちゃったりするんですよね。
と、設定自体もしっかり作り込まれて面白いのですが、更に魅力的なのがキャラクター。
まず攻めの州舜ですが、小中作品では珍しい事に、ごくごく真っ当で聡明。思いやりがあって愛情深いタイプだったりします。
いや、そう見せ掛けて実は・・・、みたいな一癖あるタイプが多いもので(^^ゞ
そして受けの玲藍ですが、こちらが小中先生が書かれると(主に私が)萌え転がる事になる、聡くて芯が強い健気タイプ。意地悪な女官らをやり込めるしたたかさなんかも持ってるクセに、運動音痴ですぐ足を滑らせて転んじゃう可愛げなんかもございまして!!
で、この二人の夫婦生活が大変よろしいのです。
あらすじにも書かれているとおり、迎えに来た使者が実は-・・・というものなんですが、この二人、互いにとても思いやりがあって思慮深いのです。
特に最初がすれ違ったりという事も無く、互いに認め合い尊重しあうと言う、とても心温まる二人のやりとり。
「少し酔った。肩を貸してもらえるか」「どうぞ、眠ったら寝所まで運んで差し上げます」みたいな。新婚夫婦かーい!! あっ、新婚夫婦だった。
と、偽装結婚とは言いつつ、互いに惹かれ合っているのが言動の端々から良く分かるんですよね。
穏やかに愛を育んでいく過程が萌えさせてくれるのです。
ここに権力争いによる、とある罠が仕掛けられ、発情期(ヒート)になってしまう玲藍。理性を飛ばした州舜と抱き合ってしまいという流れです。
玲藍は自身の知識を生かし、薬で発情期をコントロールして、自分が几子だと隠していたワケです。
騙されていた州舜とすれ違うかと思いきや、ここでも大きな器を見せる州舜。玲藍を責める事も無く、悪いのは自分だと反省して、玲藍を気遣うんですね。ホント、ここまで器の大きい攻めは、めったにお目にかかれない・・・。また、そんな理知的な彼だからこそ、どうしようも無く理性を飛ばして玲藍を情熱的に抱くシーンに萌えるのです。
ここから妊娠してしまう玲藍。州舜の為に身をひこうと、泣かせてくれる展開。
切ないのですが、とにかく州舜の愛が揺るぎない事が分かっているため、ハラハラする事は無く、純粋に切なさに浸れるとでも申しましょうか。
ラストの幸せな二人にもホッコリさせてもらえました。
なんともデキた二人が、真っ直ぐに心を通わせ、純粋な愛を育むと言った感じの作品。たまにはこんな清らかな純愛てのもいいのでは無いでしょうか。とても楽しく読めました。
作家買いをしている小中先生、初のオメガバースもの。
それは読まねば!!でした。
オメガバースは、切なかったり執着で激しかったり、といろんなタイプがあると思いますが、こちらは甘かった。そして優しかった。
中華モノ、と言う事で「α」を「之」、「Ω」を「几」と現していて、読んでいてどっちだっけ?となる事があったのですが、後書きで゛形状が似ている記号にした゛とあってそれを読んで納得。
先に目を通しておけば、と思いましたが、後書きを先に読むことはないなー。
ネタバレを含んだレビューさせて頂きます。
まずは攻め様の州舜。
皇帝の第三王子であり頭脳明晰でよくできた「之人」。
今回皇帝の命令で「几子」を娶らねばならなくなったけど、跡継ぎ問題のパワーバランスの為「几子」を娶りたくはない、という考えは、現状から先まで見越していてよくできた人だなーと思いました。
そして受け様の怜藍。
「几子」である事を隠して商家の長男として店を切り盛りしていて、発情を抑える薬の調合にも詳しく、また美しく優しい、とこれまたよくできた人。
今回、州舜の結婚相手として怜藍の従弟に白羽の矢が立つのですが、結婚に反対の怜藍と「几子」を娶りたくない州舜の考えが一致して、「几子」であるとは隠したまま怜藍が身代わり結婚をする事に。
お互い、一時期の仮初の関係だ、と納得していたのに、一緒に過ごしていく内にどんどん本当に好きになっていく訳で。
受け様の怜藍視点なので、州舜に心惹かれながらも仮初の関係だ、と自分の気持ちを封じ込めている怜藍の切ない気持ちがよくわかってきゅんきゅん。
そんな中、罠に嵌って発情を促す香を嗅がされて発情してしまった怜藍を助けた州舜。
理性を保とうとするも、鏡に映った怜藍のしどけない姿に理性の糸が切れてしまい…。
それからの初えちシーンがいい。
普段穏やかな州舜が嫉妬もあらわに求めていて、とってもいい。
その後、無理やり抱かせてしまった、抱いてしまった、とお互いが相手を思いやって自分を責めているのが切なくて。
「本当の妃になってほしい」と乞われても、重荷にはなりたくない、と反対に離縁を申し出る怜藍。
寂しげな州舜に、違うから!と叫びたかったですよ。
第2皇子に拉致されてしまった怜藍を助け出した州舜。
怜藍の枕元で「どこに行ってもいいから生きていてくれ」「愛しているんだ」と手を握る姿を想像すると萌があふれて仕方なかったです。
ラスト、無事産まれた息子のおへその出べそ加減を気にしている州舜のパパ振りが微笑ましくてかわいかったー。
相手を思いやりすぎて両片想い状態になってしまっていた2人のすれ違いがじれったくも切なくて。
約210ページというあまり多い方ではないページ数なのに、ストーリーがきっちり大団円にまとまっていて、最後まで楽しく拝読させてもらい大満足です。
また二駒レイム先生のイラストが穏やかな2人のイメージぴったりでよかったです。
表紙だけ見た時は、あまりにも色っぽすぎてちょっと違うかな…と悩んでしまったのですが、中の挿絵はとっても好きで、お話に花を添えて下さってました。
オメガバースで中華もの!
いーじゃん!ってwww買ってみました!当たりだった!
攻めチョーいい!受けのヒートに当てられて理性崩壊、嫉妬も相まってまぁ濃ゆいエチだった!
また、受けも可愛い!
攻めが好き過ぎて憎まれ口叩いちゃう自分に落ち込んだりしちゃうとことかもう『かー!』って叫んでしまう!
是非是非続編を!というかスピンオフもいい!
今まで読んだオメガバースの小説の中では上位に入るお気に入りでした!
オメガバースが読みたいんじゃっ!!
てなわけで立て続けに読ませていただいております。
表紙からはどんなかなーと思いつつだったんですが
読み進めるほどにワクワク(n*´ω`*n)面白かった!
複数の性を持つ男性が存在する世界において
オメガというのはとても生きづらい性。
オメガ性を持った受はそんなオメガの為に薬を調合することを生業にしていた。
そんな最中、過去のトラウマで外に出ることもままならないオメガな従兄弟に婚姻話。
あんとかしてやらねばというところから話は進みます。
使者としてやってきた男との出会い。
不思議な感覚、そして匂い。
傍にいれればいるほど惹かれていく不思議な感覚。
掛け合いのうまさと、ちょっとしたビックリが合ってどんどん惹きこまれました。
使者ではなく実は=なたねあかし。
ヒートを起こした後半。
心の中では「でしょうねw」とニヤニヤしつつも
楽しく読ませていただきました。
キャラクターも魅力的で面白かった。
まぁ難を言うのであれば名前が毎度読みにくい(覚えられない)というところでしょうか。
私の場合、中華系の名前は対外覚えられないのですが・・・
これが小中先生の初中華、初オメガバース。
初ですか、、、めっちゃくちゃよかった!
・お薬を扱う設定が最後まで生きている
・怜藍と州舜の再会シーンにキュン
・ふたりのやりとりが見ていておもしろい
・怜藍が州舜の前では素直になれなくて、いや、逆 に素が出ちゃってる?のがかわいくて、それをあ たたかく受け止める州舜が最高♡
・どこまでも優しい州舜が最高♡
・羅達というわかりやすい悪役がいるのも良い
・鏡の登場、ナイス!
・怜藍が”押しかけ女房”しちゃうシーンが最高♡
もうあのシーン読めただけで満足です♡
レイム先生の、ちゃんと男性なのにむっちり太ももの怜藍もたまらんです!