俺は今まで誰かに恋したことはなかった

溺愛王子、無垢なる神子を娶る

dekiaiouji mukunaru miko wo metoru

溺愛王子、無垢なる神子を娶る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神54
  • 萌×254
  • 萌17
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

64

レビュー数
17
得点
540
評価数
133
平均
4.1 / 5
神率
40.6%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063165

あらすじ

銀髪碧眼の王子は神がつかわした神子、娶った国に加護をもたらす。
そんな「白き花嫁」の伝統に従い、嫁ぐため慎み深く育てられたシャウーリャは隣国の王子・ヴィハーンに輿入れする事に。けれど実は時代遅れの男嫁など望まれていなかったと知ってしまう。
冷めた辛い結婚生活を覚悟するシャウーリャ。一方、信仰心が薄く世慣れたヴィハーンだが完璧な美貌とは裏腹にちょっとドジで一生懸命なシャウーリャの愛らしさに衝撃を受け……。

表題作溺愛王子、無垢なる神子を娶る

ヴィハーン・クルム・シャウス・マァニク,紅玉国の第四王子,25歳
シャウーリャ・ニィラム,隣国に輿入れした蒼玉国の王子,19歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数17

女好き王子が無垢な王子に堕ちるまで

小中大豆先生の作品はどれも全然違うのに、そのどれもが面白いので頭の中がどうなってるのか拝見してみたいと思いました。

一つ前の作品の「さよなら、運命の人〈アルファ〉」も良かったけど、今回のこちらの作品も凄く好みでした。

初めてシャウーリャの顔を見た時から惹かれてたのに、ガチガチのノンケであるヴィハーンがなかなか自分自身を納得させられないんです。

こちらのお話の面白さは、そんなヴィハーンが段々とシャウーリャに堕ちて行く様子でした。
ヴィハーン視点で無くて、シャウーリャ視点なのでそこら辺のモダモダ感が焦ったくてたまりませんでした。

シャウーリャの無垢な色気に当てられて、思わず手を出しそうになってグッと我慢するヴィハーンに萌えました。

それでもヴィハーンの領地がある湖水地方に行ってからは、ヴィハーンがシャウーリャに対する好意を隠そうとしなくなるので甘々になります。無垢故にヴィハーンを煽ってしまうシャウーリャがとても可愛らしいです。


最後の最後に、女好きだったヴィハーンのせいで大事件が起こりますが、まぁあの位のバチは当たるべきだと思っていたし、二人にとっては仲を深める良いスパイスになったと思いました。


シャウーリャの周りの侍従や侍女達が良い味を出してて、更に面白さの手助けをしていたように思いました。

石田惠美先生のイラストも素晴らしく、お話の中のシーンを(温泉)妄想する手助けになって、思わずにやけてしまいました。

ただ、蒼玉国(ニイラム)とか紅玉国(マアニク)とか国の名前が序盤はなかなか頭の中に入って来なくて、章が変わるときだけじゃなく全てにルビを振って欲しかったです。www

16

振り返れば溺愛

ヴィハーンと側近によるシャウーリャの陰口から始まった結婚。シャウーリャの素顔を見て言動が変わっても、シャウーリャにとっては信用できないし、嫁ぎ先に慣れず不安が増す一方で気の毒だった。2人で旅行に出て距離が縮まるも、ヴィハーンの男性との恋愛は無理発言が効いてシャウーリャが気持ちを抑えて困惑する様は切ない。ヴィハーンの元恋人の登場で、やっと気持ちを伝える事ができて結果オーライ。ヴィハーンの自業自得で遠回りしたけどその分愛と結びつきは深くなって、素敵なcpになったと思う。溺愛ラブラブな2人に拍手パチパチ(。>ω<ノノ゙

11

ゆっくり近づくふたり

こういうお話、好きだわ!
ドラマティックな事柄は『このお話の舞台の宗教に則ると、身体的特徴(銀髪碧眼)が神子として生まれた人は王族に嫁ぐことが決められている』というこのことだけなんですよ。
まあ『だけ』って言ってもかなり特殊なことなんですけれども。

シャウーリャはその神子。
自分のあり方に疑問を持たず、隣国の王子ヴィハーンに嫁ぎます。
ヴィハーンはシャウーリャにたいして紳士的な振る舞いをするんですけれど、陰で彼の友人たちがシャウーリャのことを「髭の花嫁」と呼んでいたのに同調していたんですね。それをたまたまシャウーリャが聞いてしまう。
そんな目にあってこれからどうするか、シャウーリャは途方にくれます。
何故なら神子の仕事は王族との婚礼という儀式を成功させるものだから。
そっから先をシャウーリャは一切教えられてこなかったんです。
シャウーリャは生まれて初めて、自分の人生と向き合うことになります。

ヴィハーンも悪い奴じゃないのです。
浮名を流すほどの女誑しだったのに、諸事情で男の嫁をもらうことになっちゃったけど、どう扱えばよいのか分からない。
そりゃそうですよね、シャウーリャ本人だって分からないのですから。
本人が宗教に対して敬虔な立場をとっている人ならばまだ考えようもあるのでしょうが、彼はいわゆる今風男子で宗教に対してはドライ。
でも、シャウーリャの美しさにはクラっと来たりして。
今度は、自分で自分が分からなくなっちゃったりする。

こんな2人が一緒に暮らすことによって、少しずつ互いを知って、歩み寄って、相手に対する好感は「恋なのだ」と気づくまでが、丁寧に書かれます。
これが楽しいんだな、実に。
いや、正気になって考えれば「ヴィハーン、男との恋愛は考えられない、って何度も言ったよね?何故恋におちた?」と思うんですけれども、この辺違和感なく読めちゃうんですよ。
上手い。
読後、ちょっと幸せになりました。

10

面白い設定だった

小中先生は、心理描写が上手で、
二人の気持ちが傾いて近づいていく描写が凄く上手で面白い。

白い女神の生まれ変わり、「白き花嫁」の伝統。
たまに生まれる銀髪碧眼の子は、女神の生まれ変わりの神子として、男子であっても女子として育てられる風習がある地域。
でも白き花嫁を娶る風習に意味を感じない世代が増えつつある。

王族に生まれた白き花嫁・神子のシャウーリャは、隣国の王子と縁組が決まっていた。
でも輿入れの前年、文通をしていた許婚が病死して、代わりの王子、ヴィハーンに輿入れすることになる。

到着して出迎えを受けるが、にわかピンチヒッターの婿・ヴィハーンは礼儀も作法も知らない。
幼い頃から婚礼の儀式の為にずっと研鑽してきたシャウーリャだけが、作法通りに振舞う場面は、凄く気の毒。

婚礼前に迷い込んだ庭園で、シャウーリャは、ヴィハーンの本音を聞き、分かっているつもりだったけど心を痛める。
「髭の花嫁」
「形だけの嫁」
「恋人たちとはこのまま付き合う」

婚礼の義式が終わり、ベールを外したシャウーリャの美貌を見たときから、ヴィハーンの気持ちが揺れだして、シャウーリャを知るにつれ徐々に溺愛に変化していく描写が面白い。

世間知らずで真面目な努力家のシャウルーシャは、実は食いしん坊。
嫁ぎ先の料理になじめず、久しぶりに故郷の料理を食べるシーンの挿絵が、面白いより不気味に感じて引けてしまった。

ヴィハーンの溺愛を、シャウーリャは「髭の花嫁」の言葉を聞いているので信用できない。ヴィハーンが、シャウーリャに振り回されるので笑っちゃう。

こういう展開を「攻ざまぁ」というのかな?

9

初めての本気の恋に、ドキドキムラムラ╰(^3^)╯

小中先生のお話に石田先生のイラストでおくる民族ファンタジー(・∀・)
堪能させて頂きました。


銀髪碧眼の子は“神の神子”であり、神聖な存在。
“白き花嫁”と称して、嫁いた国に富と安寧をもたらす。

受け様はそんな“白き花嫁”として育てられたシャウーリャ。
攻め様は嫁ぎ先の王子ヴィハーン。

女性と見れば口説き文句の一つも言うような女たらしで、シャウーリャのことも“髭の花嫁”なんて揶揄していて。
そんな本音を知ってしまったシャウーリャは、もうヴィハーンの言葉を信じられない、と思っているのが、攻めザマァを予感してにまにましかけたのですが、ヴィハーンって、そんな悪い人じゃなかったんだよな。
そして、シャウーリャが内心ブツブツ文句を言ってるのが、悲壮感なくて案外たくましいんだな、と安堵しちゃう。

初めこそぎこちなく、義務でしかなかった2人の関係が、お互いをよく知っていく内に恋心を育てていく。
初めての恋心に、戸惑っていたのが、恋だと気付き、ドキドキして、ムラムラもして(つ✧ω✧)つ

ムラムラして抑えきれないヴィハーンや、ムラムラして変態かも、なんて心配しちゃってるシャウーリャ。
2人ともかわいいったらないわ~でした。

シャウーリャが好きだと自覚した後のヴィハーンの溺愛ぶりもかわいくてにやにや。
ふふっ、今までの分以上に溺愛するがいいさ、と上から目線で萌させてもらいました。
告白シーン。
スパダリ感あるヴィハーンの、必死でかわいい告白ににやにやです。


イラストは石田先生。
迫力のある美しさと色気のイラストの数々。
その中でも、ラストのイラストは2人してかわいくて、表紙の2人が、こんな表情見せるようになったのか、とほんわかしちゃいました。



9

セクシャリティをも凌駕する一目惚れ

女好きの遊び人攻ヴィハーン×深窓の天然健気受シャウーリャの物語、とっても面白くて一気読みでした。

お互いにほぼ一目惚れ状態なのに、中々自分の気持ちに気づけない2人の心の揺れ動きに焦れながら読む楽しさを堪能致しました。

小中先生も書かれてましたが、表紙をめくってすぐの口絵カラーのヴィハーンの色気にクラクラして、あまりの色気に直視出来ず、思わず本を閉じたり

小中先生と石田先生のタッグと聞けば、今回はどんなスパダリかと思っていたのですが、最初はなんてクズ野郎なの!という印象で、シャウーリャが可哀想で切なかったです

でも読み進めていく内に、人としてはとても魅力的ないい人なんだなぁ…惜しい!っとなり、最後はもうスパダリ確定なこれからのヴィハーンへの期待がいっぱいでした

シャウーリャも男なのに他国へ嫁がなければいけないという自身の境遇を悲観するでもなく、淡々と受け入れて前向きに努力しようとする芯の強さがあって、とっても好感がもてました。

読み終わって、この物語がいつまでも終わって欲しくないという思いに駆られ、即読み返し始めてしまいました。

6

シャウーリャが健気で可愛いんですよ…!

元々女好きで男なんて絶対に抱けないと言ってたヴィハーンは
色々な事情でシャウーリャを嫁として迎えなくてはならなくなります。

シャウーリャが健気ですごく可愛いんですよね。
ヴィハーンも悪い人じゃないので、女好きだけど憎めないキャラなんです。

自分の気持ちが恋だと言うことに気づいたシャウーリャが
ヴィハーンにこの気持ちを伝えると困らせてしまう…と思って
心に蓋をするシーンがたまらなかったです…。
あぁ…素晴らしい…!!!!

そんな健気で可愛いシャウーリャの初恋が実って良かったです。
ヴィハーンも本気で人を好きになったことがないから
二人共初恋同士なんですよね(*´▽`*)
イイ!!!(*´▽`*)

溺愛する攻めも好きだし、健気で純粋無垢な受けも好きだから
この作品は最高でした…!(*´▽`*)

3

陰の主役は…

作家買い。
石田さんが挿絵を担当されていますが、石田さんてなんて言うんですかね。非常にエロティックというか淫猥なというか(もちろん良い意味で、ですよ!)空気感が漂う絵師さまで、タイトルに「溺愛」、「無垢」とついていることもあって小中作品にしてはエロ度が高めなのかな?と思いつつ手に取りました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






4つの国が隣接している大地が舞台。
それぞれ風土や民の考えは異なるが、「石の民」と呼ばれる同一民族たちが住まう。そして、この4つの国では、白い石の女神を神として敬ってきた。

この大地には時々銀髪に碧眼を持つ白い子が生まれてくる。その子を「白き神子」と呼び宗教の象徴としてきたが、現在ではその白き神子が王族に嫁ぐことで国の繁栄が望めるという象徴にもなっている。

今作品の主人公は、4つある国の一つ、蒼玉国の王子であるシャウーリャ。
彼は銀髪碧眼を持つ白き神子であり、それ故に幼いころに隣国である紅玉国の第五王子であるイシャン王子に嫁ぐことが決まっていた。が、イシャン王子は病により逝去。そのためシャウーリャは、イシャン王子の兄であり第四王子のヴィハーンに嫁ぐことになった。

宗教の象徴であるがゆえに男でありながら男性の服装を着ることは許されず中性的な立場であらねばならない白き神子・シャウーリャはイシャン王子とは文通で心を通わせてきた。が、彼ではなくヴィハーンに嫁ぐことになったシャウーリャは、不安なまま彼のもとに嫁いでいくが―。

えっとですね、ヴィハーンという王子が、序盤、

めっちゃクソです。

王子であるがゆえに自分の外交的な立場は理解しているしそれを重んじる必要性も理解している。けれど、彼は心の底からは男を娶ることに了承はしておらず、陰で自分の配下たちとシャウーリャへの侮蔑の言葉を吐いてるわけですね。で、それをシャウーリャは聞いてしまう、と。ノンケさんで、根っからの女好きのヴィハーンにとって、男の妻はまさにお飾りでしかない。

出会いは最悪、そこからいかに二人は心を通わせていくのか?という王道のストーリーです。一歩間違えると古めかしい少女漫画のような展開。が、そこに小中さんのエッセンスが加わることで、一気にコミカルでほのぼの、けれど切なさも加味されためっちゃ萌えるストーリーに仕上がっているのです。

「白い石の女神」の信仰は、国によって受け止め方が様々で、真摯に信仰している国もあれば、軽んじ、革新的な生活を望む国もある。シャウーリャが嫁いだ紅玉国は革新的な意見が多い国で、それ故にシャウーリャへの態度もおざなりなんです。なので序盤シャウーリャが可哀想で可哀想で…。白き神子として、蒼玉国の王子として、それでも自分がしなくてはならないことをしようとする彼がめっちゃ健気で、可愛いし萌える。

ベースとしてはシャウーリャ視点で進む物語ですが、ヴィハーンがシャウーリャに一気に心を持っていかれたことが、読者にはわかる。けれどあくまでシャウーリャ目線で描かれているので、二人のすれ違いとかぐるぐる感が、読んでいて笑えるしほっこりするし、ヤキモキもする。

そんな中でシャウーリャが紅玉国に嫁いだ理由とか、お互いに思うところはあれど「王子」として自分の責務を全うしなくてはならないというヴィハーンとシャウーリャの立ち位置がきちんと描かれているために話が上滑りしていないところはさすが小中さんといったところか。

シャウーリャの天然なところとか、シャウーリャが可愛くってどうしようもないヴィハーンのワンコっぷりとか、結構コミカルな部分は多いのですが、話の軸としては実はかなりシリアスです。

シャウーリャに執着する爺(いや、失礼)とか、ヤリチンだったヴィハーンの元カノの存在とか。けれど、全体的な雰囲気としては甘々でほのぼのです。甘々なだけではないシリアスさとかシャウーリャの想いがストーリーをピリッと引き締めている、そんな感じ。

1冊で何度も美味しい、バランスのいい作品でした。

あ、石田さんの挿絵は今回も美しい!
濡れ場はかなり少なくってですね、でもヴィハーンの漏れ出るフェロモンとか、シャウーリャの匂い立つ美貌とそれに相反するような可愛らしさとかきっちり描かれていて眼福。

で、今作品の陰の主役だと個人的に思っているのがシャウーリャの身体のパーツ。
ネタバレになってしまうのでここでは書きませんが、彼のtkbと「下半身」に、思わず妄想のアレコレが働きましたです、はい。どんな「アレ」なのか、ぜひとも手に取って確認していただきたいです。

攻めザマア、で終わって欲しいと思いつつ読み始めた序盤でしたが、いやいや、いつもの小中さんらしいコミカルさと可愛らしさがたっぷり詰まった、バランスのいい作品でした。今作品は4つの国がある世界、が舞台なので、まだあと二つの国があるんですよね。ぜひともスピンオフを書いていただきたいなと思う魅力的な世界観を孕んだ1冊でした。

19

見た目キラキラだけど、中身は案外普通な受けが良い。

「見た目女にしか見えない受け」プラス嫁要素は通常読まないのですが、同じ系統である小中さんの「盗賊王の溺愛花嫁」(注:スピンオフでもなんでもない別作品です)が楽しく読めたこともあり、こちらも読んでみました。

この作品の受け・シャウーリャは、長髪だし挿絵も女性にしか見えないのは確か。
でも、中身は案外普通の男というところが良かったな。

「白き花嫁」という自分の立場を理解してるからこそ女性のような振る舞いをしているだけ。
責任感が強いから皆の期待に応えて「白き花嫁」として振舞っているけれど、素のシャウーリャは大食いだし、好奇心旺盛で、ピュアな青年って感じ。
そして真面目で素直な努力家ときたら、読んでて好感しかない。

多分「溺愛」の文字に惹かれて読むと、最初のあたりは、どこが溺愛なんじゃー!!と憤慨すると思います。
でも、これも仕方ないなって思えるんですよね。

本当なら他の王子とシャウーリャが結婚するはずだったのに、その王子が早逝したため急遽自分にお鉢が回ってきてしまったヴィハーン。
先進的な考えを持つヴィハーンは、「白き花嫁」が持つとされているご加護など信じちゃいないけど、信心するじいさん勢力を無視するわけにもいかず、結婚は避けられない。

ヴィハーンは息を吐くように甘い言葉を撒き散らし、常に複数の女と関係するほどの女好き。(この腐れヤリチンめ!とは思わなかったです。)
男同士となんて虫酸が走るのに、国家のために男の花嫁を迎えいれなくてはいけないなんて、ヴィハーンからすると降って湧いた災難なんですよね。

だから現時点、攻めの属性に「ゲス・クズ」とあるけれど、私自身はそう思いません。

確かに、最初こそ周りからの「お前、髭の花嫁貰うのかよw」的な揶揄いをいさめるどころか同調してたのは事実だけど、男とは死んでも無理な人ならそれが本音だろうなと思うし、シャウリーシャがどういう人なのか知らない状態での発言なので許せる。

で、そんなヴィハーンが実際にシャウーリャと対面してからは、心が揺れまくりなのが読んでてわかるんです。
「俺はどうしても男は抱けない」とかわざわざ言うんだけど、絶対にクラリ……となった己を制するべくあえて言ってるんだろ、お前!ってな感じで、シャウーリャにひれ伏すのも時間の問題だとわかる。

それと、ドノンケ攻めが受けを愛するようになる場合に良くある「俺は男が好きになったのではない、お前だからだ」みたいなやつ。
現代モノだとどうしても嘘くさく感じられて、んなわけあるかい!!と思ってしまう人間なのですが、この作品は不自然に感じられるどころか、そーでしょうとも!!シャウーリャ様にひれ伏せ!!と思う自分がおりました。

お付きの人たちも王族もいい人ばかりで、陰謀めいたこともなく平和な世界であるところも良かったです。

9

百聞は一見に如かず

今回は紅玉国の第四王子と蒼玉国の末王子のお話です。 

「白き神子」として攻様に嫁いだ受様が幸せを見出すまで。

受様の生国である蒼玉国は「石の民」と呼ばれる
同一民族が居住する四国で最古の歴史を持つ国です。

石の民は黒い神と朝黒い肌が特徴ですが
稀に銀髪碧眼の生まれる子供は「白き神子」として
宗教祭祀を司るようになります。

やがて各国の王族達は宗教と権力の結びつけ
神子を娶る「白き花嫁」の風習が生まれますが
神子が身分の高い一族の男子にしか生まれなくなっても
「白き花嫁」の風習は連綿と続きます。

蒼玉国の末王子として生まれた受様も
4才の時には紅玉国の第五王子の許嫁となり
彼に嫁ぐべく様々な教育を受けて育ちます。

ところが第五王子が受様の輿入れる前の年に逝去し、
受様は1年の服喪ののち改めて第四王子である
攻様に嫁ぐこととなります。

受様は紅玉国へと向かう旅程で、
受様の侍従長となる人物に攻様について訊ね

攻様は王族の中でもたぐいまれな商才をもつ美男子で
気さくな人柄から国民にも人気はありますが
「白き花嫁」の慣習を今の時代に人道的ではないと
反対の立場とる革新的な考えの持ち主だと知ります。

それでも受様を大切にするだろうと言う
侍従の言葉に希望を抱く受様でしたが

輿入れした日、
偶然から攻様に既に愛する女性がいる事
婚姻の儀式さえ終えれば今までと何も変わらない
と話している場に居合わせてしまうのです!!

果たして受様を待ち受ける未来とは!?

古くからの信仰にのっとり攻様に嫁いだ受様と
男の受様を正妃とすることになる攻様の
恋物語になります♪

受様は生まれた時から「白き花嫁」として
他国の王族に嫁ぐ事を余儀なくされていましたが

定められていた許嫁の死で攻様が相手となる事から
この物語が始まります。

受様は生国で大事に育てられた事もあり
新たな相手となった攻様にも誠意を尽くそうと
紅玉国に嫁いでくるのですが

女好きで数々の浮名を流していた攻様は
男を花嫁としなければならない事に不満たらたらで
そもそもが受様を良く思っていないのです。

しかーし、受様は
男嫁なんて論外と思っていたはずの攻様を
その純粋さと素直さと美麗な姿で一発ノックダウン!!

攻様も受様が思っていたような人物ではなくて
攻様も変わっていく自分をなかなか認められないので
受様への態度がとっても微妙なのですよ。

受視点で進むので受様のぐるぐるが主体ですが
ハピエンは大前提なのでどうやったら受様が
攻様に"溺愛"される関係になるのかとワクワク&ドキドキ、
とっても楽しく読ませて頂きました♪

石田先生のイラストも凛々しく、麗しく
物語世界にベストマッチですごく良かったです。

8

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