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表題作ラプンツェル王子の通い妻

長沢克己
32歳、売れっ子画家で昭良の恋人
一木昭良
23歳、サラリーマン

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

売れっ子画家で彼氏の克己は生活力ゼロ。通い妻みたいに昭良がご飯を作り身の回りの世話をするけど、これって×恋人○オカンかも!?

作品情報

作品名
ラプンツェル王子の通い妻
著者
小中大豆 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344844605
4.1

(239)

(125)

萌々

(65)

(23)

中立

(12)

趣味じゃない

(14)

レビュー数
42
得点
966
評価数
239
平均
4.1 / 5
神率
52.3%

レビュー投稿数42

こういう楽しみ方もあるBLの世界

攻めザマァと名高い作品で興味はありつつ、攻め受け共にキャラクターがあまりハマらないだろうなぁと後回しにしていました。

でも、面白かったー。

重い・キモい・ストーカーと、思った以上に三重苦の攻めでした(笑)

絵画のことになると受けも含めて全てを放ったらかしちゃうタイプだったのに、受けに振られてから、よくぞここまで…と思うくらいの変貌ぶり。

未練があったのに攻めを断固拒否った受けは偉かった。(都合の良い存在になっちゃってたのは受け自身も悪かったけどね)

キャラクターや関係性萌えはないけれど、徹底した攻めザマァが面白かったです!
BLにはこういう楽しみ方もあると別方向で深みを感じました(笑)

0

重っ!

重すぎキモすぎ愛しすぎで笑えますw
あとがきでは小中先生が読後感について心配されていましたが。
同人誌掲載分を加筆修正とのことでしたが、
小中先生の文章と話の組み立てはやはりおもしろく、一気に読んでしまいました。
序盤は受けの昭良がひたむき?我慢しすぎて
攻めの坊ちゃん画家もポンコツすぎて
まぁイライラさせられましたがw
昭良の逆襲が始まり、克己がとことんキモウザなところまでいき、それでも最終的に着地しました!
こんな愛のカタチがあってもいいよね♡

0

お見事な攻めザマァ作品

攻めザマァが楽しめると聞き、拝読しました。

序盤では攻めの怠惰極まりない言動こそ気になるものの、この時点では攻めが捨てられても攻めザマァとまではいかない感じでした。

しかし中盤、やはり今までのは単なる序章にすぎないのだと悟りました。
攻めの言動が本っっっ当に酷いです。
捨てられて当たり前です。

その後は攻めザマァ展開。
すぐ許してしまう受けなので、どうせすぐ許すんだろうなと思っていたらかなり粘ったので面白かったです。

因果応報なのに攻めが可哀想に見えてくるところまで追い詰められて追い詰められて...

最後はしっかりハッピーエンドでした。
なんか心配だけど...幸せに暮らしてほしいです。

3

スカッと爽快!見事な攻めざまぁ

健気受けが好きだったけど、最近モヤモヤすることに気づいてしまった。
力関係は完全に攻め>>>受け。モテる攻めは浮気まがいなことをしたり受けを蔑ろにしても許されて、控えめな受けは嫌われたくないからひたすら耐えて嫉妬や不満を飲み込んで何も言えない。こんなの理不尽だ。対等な関係じゃないよね?

そこでこのモヤモヤを吹き飛ばすために、攻めざまぁで評価の高いこの作品を読んでみたら、本当に見事な攻めざまぁでスッキリしました!

キラキラ芸術家で高身長年上イケメンの克己と大学時代から付き合い始めて3年の、ごく普通の平凡な新社会人の昭良。向こうからのアプローチは一切なくこっちから会いに行かないと会えないし、まともに好きとも言われてない。芸術に全振りしすぎて生活能力のない克己のために毎週末買い出しして家事して経理事務してたまに性欲処理に抱かれて…

これって恋人と言えるのかな?それともただの都合のいい存在?それでも好きだから…と、健気に耐えていた時に現れたのが当て馬の超美形ハーフモデルのリオン。
彼は克己がずっと絵のモデルにしたいと切望して追い求めていた存在。克己はリオンを目を輝かせて見つめて、自宅に住まわせ、ぞんざいな扱いにしていた昭良とは違い、甲斐甲斐しく世話を焼く。昭良は次第に嫉妬と不信が募っていき…

このリオンが引っかき回してくれます!何故か昭良に当たりが強く、事あるごとにdisってきて、ヌードモデル中の自分に克己は欲情しているとマウント。
絶対に敵わない別世界の住人に、克己とお似合いなのは誰なのかを思い知らされ傷つく昭良にもう涙です…

そしてとどめを刺される出来事がありプッツリと糸が切れた昭良はついに別れを決意。連絡を断ち、今までもらったものを全部送り返し…
さあお待ちかね、ここからが攻めざまぁのターンです‼︎

家に押しかけて来ても警察呼ぶぞと追い返す。やつれてても知ったこっちゃない。君がいなきゃ絵を描く意味がない、絵もやめる、家も売る、と言われても、それは愛じゃない。依存だ。このままよりを戻してもまた同じことの繰り返しになる、と突き放す。

そうそう!相手が変わらないのに簡単に許したら、反省がないからきっとまたやらかすもんね。
本当は未練があるのにキッパリ断る昭良は、もう耐えてばかりだった頃の昭良じゃない。

そして、お偉いさんや業界人の集まるパーティーの中心にいてあんなに華々しかった克己が、社会人としてはポンコツなのにスーパーでバイトしてパワハラ店長に毎日怒鳴られるまでに。
倒れるほどボロボロになった姿を見てようやく向き合う決心がついて…

昭良がそばにいて自分に尽くして当たり前、気遣いも思いやりも相手の都合もお構いなしだった克己が、ちゃんと相手のことを考えることができるヘタレワンコにジョブチェンジしたのを見て本当にスッキリ爽快‼︎
やっぱり攻めざまぁは二度と受けを粗末に扱うことがないよう徹底的にやらなきゃダメだね!きっとこれからの二人なら大丈夫、と思える爽やかな読後感でした。

なお思いが通じ合ったラブラブなHシーンは終盤のほうに少しだけ。攻めざまぁが目的だったのでその辺は問題ありませんでした。

小中大豆先生は初読みだったのですが難解な言い回しのないわかりやすい文体でとても読みやすかったです。他にも攻めざまぁがあるということで、他の作品もぜひ読んでみたいと思います。

2

愛しさが溢れて憎めない、「攻めざまぁ」ストーリー

やー…、良かった。。
小中先生のファンタジー作品を立て続けに読んでいたのですが、現代ものもめちゃくちゃいいなあ、とあらためて。

「攻めざまぁ」物語だと思っていたので、こう、攻めがもっともっと傲慢で花餅ならない嫌な奴なのかなと思っていたんですよね。
でもそんな素養が裏切られました。(いい意味で!)

盛大な「攻めざまぁ」物語ではあるけれど、この克己という攻め……憎めないよー!!!
憎めないどころか、もう途中からたまらなく愛しくなってしまって。

捨てられ、目が覚め、画家としての仕事も家も全て捨てる覚悟で追い縋る攻め。
一度縋ってダメでも諦めず、何度も追い縋る。

そこで受けが絆されるのかな、と思いきや!
そうは問屋が卸さず、更に追い詰められていく攻めの姿が哀れで哀れで、ちょっと泣きそうに( ; ; )

昭良に「依存」と言われ、ヨリを戻すのを拒絶されるシーンは本当に心苦しくなったけれど、その通りだなと。

フラれてもフラれても「話を聞いてくれ」と会いに行き、拒絶されたのちは昭良の家の裏に引っ越して毎日昭良を描きながら一目見るために近所のスーパーでアルバイトをし…

そりゃ、ここまで追い縋られたら、振り払えないよね。ともう納得してしまうほどの、”縋る攻め”でした。

勇気を出し、変わる努力をし、昭良を追い続ける攻めの姿にいつの間にか自分も絆されてた。。

昭良にきゅっと締め付けられて、我慢できずにガツガツ奥まで責めるところも、「昭良昭良…」と呼び続けてくれるところも、最高でした◎

2

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