電子限定おまけマンガ付
萩原アキオ、16歳、彼氏持ちになりました!
義人と秋央の行く末が気になり、下巻まで一気読みして今にいたります。
結果、「俺と先輩」よりも「姉と俺」の読み手にしかわからない内面やお互いへの感情の方が好みだったかもしれません。
もちろん恋愛面も悪くはなかったのだけれど、目には見えない姉と弟の関係性の描き方が良かったです。
経験豊富でありながら、ある意味初恋を迎えたばかりの恋愛初心者の義人と、なにもかもがまっさらな同じく恋愛初心者の秋央。
恋愛面では秋央がちょっと面倒くさいタイプだなあと思うこともありましたが、義人がそんなのは些細なことだとまるっと受け入れるタイプでしたので安心して読めました。
蓋を開けてみれば、どちらも同じくらい重い破れ鍋に綴じ蓋CPでしたね。
今後が楽しみな2人だなと思います。
ただ、やはり途中から駆け足気味…ジェットコースターのような展開でややバタついて見えてしまったかなと星3寄りのこちらの評価になりました。
上巻はバランスが良くおもしろく読めた分、下巻もそのままのおもしろさで読み切れたのならと惜しいです。
特に結びの部分はもう少し余裕を持ってじっくり読みたかったですね。
ズバヒット作品でした
ストーリー性や恋に落ちる瞬間の描写がとても良かった
コミカルな絵のタッチに節々で入るギャグがテンポよく
読み終えるのが惜しかったです
(こちらは下巻のみのレビューです。ネタバレありますのでご注意ください)
上巻ラストで、ヨシトがアキオに落ちてしまった続きから。下巻は電子で213ページ。
ヨシトが上巻とは別人に!
「どう連絡していいか迷ってる」とか「よかった会えた」とか。しまいには「アキオで頭がいっぱい」って!しかも初恋だし!もう!ヨシトかわいいぞ!w
大雨に降られて二人でヨシト宅へ。
ヨシトが優しくてキュン!アキオの彼シャツにドキッとしててかわゆ!
そして「好きだ」と直球の告白!イケメンの真剣な告白の破壊力!!クーーカッッコいーー!
お試しでお付き合い開始。
ちょっとギクシャクした交際が可愛くて面白いw ヨシトがあまりに軽くてちょっと不安だったけど、真剣交際でよかった〜。
冬子の過去の回想シーン。
アキオについて語るモノローグ、すごくグッときて泣いてしまいました。普段はちょっと冷たいのに、アキオのこと心から愛してるんだなぁ。素敵な姉弟愛にキュンとしました。
ヨシトがいつも平然として本心が見えないことが気になるアキオ。「先輩の全部を知りたい」
、アキオが率直な気持ちを伝え、ヨシトは過去を語る。アキオへの重過ぎる執着も伝えたら、アキオは引くどころかすごく嬉しそう。相性ピッタリでよかった〜!
このシーン、冬子の語った「浄化してくれた…あんたにはそういう力がある」がここに繋がってるのかなと感じました。アキオの感情的でピュアな想いの強さが、ヨシトの心の冷たい部分を溶かしたのかなと。アキオに「大好き」って言うヨシトの笑顔、すごく可愛かったな。
「先輩が自分の一番」ってたくさん伝えるアキオも可愛くて、言われたヨシトも幸せそうで、ラストページの二人の笑顔がとても素敵でした。
すごく多幸感を感じるラストでした。
描き下ろしも、ヨシトの溺愛と甘々な二人にほっこりしました♡
綺麗に終わりましたが、もっとこの二人のお話を読んでいたい気持ちになりました。ずっと二人を見守っていたいような。どこかで番外編など描いていただけたらいいな〜。
素敵な作品でした!パース先生の他の作品も読んでみたいと思います。
電子 白抜き修正(ほぼ修正不要な描き方で、修正箇所は少なめ。濡れ場は終盤に1回と描き下ろしに少しです)
姉、冬子のノンデリ加減がどうしても許容出来なかったです。
LINEを勝手に教える、スマホメッセ覗く、孫発言など。。。弟を想ってという姉的な思考もありそうですが、相手に伝わってなければそれは意味が無いし、増して昔からの蓄積もあるのでアキオには伝わらないと思います。
とは言えBLなのでそこに拘り過ぎても良くないので(でも作品タイトルに「姉」が入っている事もありどうしても気になってしまいます。)先輩とアキオの恋を考えました。
アキオにとって先輩は憧れの俳優並みに輝いて見えた、という始まりは納得できます。
雲の上の様な存在の人に優しく触れられて意識しないなんて難しいんだと思います。
では先輩は?
アキオが食い下がってどこが好きか?をちゃんと聞いていた所は良かったです。
アキオはちゃんと理由が聞けて納得してたようですが、自分はあんまり良く分からなかったです。
分からなかったのはアキオが数多くいた先輩が今まで落とすだけ落とした人達とどう違ったのか?という点がクリアに自分の中でならなかったからです。
アキオの面倒くさい所とかが好きって言ってましたが、きっと今までだって先輩を好きになった女の子たちにもそれ位面倒になる子が居たと思うんですけど、、、居なかったんでしょうか?
どうも、アキオの魅力が分からなかった。。。
先輩がアキオを好きな気持ちがこの先も長続きするようになぜか感じない読み心地だったんです。。。
特に最後の描き下ろしの「先輩の檻」の終わり方。
あれはやっぱりペット扱いって事ですよね…?
もちろんジョークなんだとは思うのですが、あんまり本編で2人の関係性に対等性が見えなかったので、あのオチでは自分は笑えなかったな、と思ってしまいました。
アキオはゲイで先輩はノンケでしかもモテる。
先輩が飽きてしまったら終わってしまうような不安定さをどこか払拭出来ない2人。
この先アキオ以外に檻に入れたくなる程の人に出会う事はないのか?
アキオは檻の中でいいのか?
あれだけ口出しして来てた姉や周りの人達は後半尻つぼみだったのも何だか流れが悪い構成に感じました。
自分は独特な空気感が慣れずに本質を見逃して読んでしまったのかも知れません。
もっと素直に初めて心を許せる相手に先輩が出会えた「救済ストーリー」として読んだ方が良かったのかも知れなかったです。
初めて読むには個性が強い作家様だったです。
エロス度★★★
下巻。おやおやおやおや。キングと呼ばれるモテ男がピュアな男子に本気の恋をしてしまうのがかわいいですね。
まさか自分の方が秋央に落ちてしまうとは・・・想定外の事態に最初は戸惑っていましたが、秋央にアプローチしたり、自分の本気をわからせていく義人がたまりません。
義人の気持ちや本心がわからなくてモヤモヤな秋央や義人のドS・執着・独占欲の塊さもツボで、秋央も秋央で愛がめちゃくちゃ重たかったり、義人に閉じ込められることにすら興奮してしまう変態な側面があり、似た者同士の素敵な恋の結末がグッときます。