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表題作輝血様と巫女

逢重戒滋,25歳,水哉の姉の元婚約者で「輝血様」
夕野水哉,18歳,姉の死で巫女のおしるしが表れた青年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

姉の許婚・戎滋への想いを断つために水哉は故郷の島を飛び出した。水哉の下腹に、輝血様と海神に捧げる神事をおこなう巫女のおしるし・鬼灯型のあざが現れる。輝血様となったのは、なんと戎滋だった…!? 2008年7月刊。
(出版社より)

作品情報

作品名
輝血様と巫女
著者
沙野風結子 
イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
ISBN
9784592850298
3.6

(58)

(16)

萌々

(17)

(15)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
16
得点
199
評価数
58
平均
3.6 / 5
神率
27.6%

レビュー投稿数16

因習

因習ものという事を聞きましたでのさっそく読んでみましたところ、もの凄くツボでした。
絶海の孤島で秘められた因習で巫女で調教で触手で・・・と色々詰め込みすぎかもしれませんが耽美で淫靡でお好きな方はきっともの凄くお好きなんじゃないかと思われます。
10年前のJuneの雑誌を読んでるような気分にさせられました。
最後はかなり駆け足で尻すぼみの感もありますけれど大満足です。
もしかしたら100年前の過去に一体何があったかは文書で読ませるよりも海神様に語らせた方が良かったんじゃないかな。
海神様が出てきたのがほんのちょっとでしたしね。

5

因習モノ

攻め:姉の元許婚 戒滋
受け:男巫女 水哉

水哉の身体におしるしが現れ、巫女に選ばれてしまう。
その上幼馴染で水哉の想人・戒滋が巫女の対となる輝血様に選ばれた。
神事に向けて皮を剥いておくようにと言われ…という話。
因習モノ大好きな私にはたまらない話でした。
巫女に選ばれてから閉じ込められ、食事を運ぶ無口な世話役と戒滋しか人との関わりが無くなってしまう環境がいいですね。
濡れ場の描写が好みです。
剃毛、割礼、触手、憑依など色んなプレイいっぱいです。

男が巫女に選ばれた理由に無理がなく、納得できるオチで良かったです。

1

No Title

巫女と吸血鬼と海賊が好きなんです私。
神事が絡むとエロさ倍増。
巫女設定、推し作家様、推し絵師様、これ絶対好きなやつ!!

沙野風結子先生の作風なのかな、受けが厳しい状況に置かれてのスタート、紆余曲折あって、一途な想いが実りに実ってハピエン♡
だから途中がつらくても走れる。

最初に出てくる鬼灯(ほおずき)のくだりがまぁエロティックで、これは間違いなくキーポイントになるなと思ったのですが、期待通り、ラストシーンにつながりました。

ごちそうさまでした♡

0

おおっっ!!そういうルーツだったのか!!

海神さまをもてなす為に輝血様、巫女様を奉るという習慣を持つ小さな島を舞台にした因習もの。
ぶっちゃけ、これを読んでいる最中は「う~ん、これは趣味じゃないな…」となるはずだった。

まず、いきなり男巫女となった水哉(受け)の性格だが、前代巫女の役目を終えた姉に対してのコンプレックスが強すぎ!!
戒滋(攻め)の事を密かに恋い焦がれている一方で、自分が女だったら…なんてくよくよ悩みだすので、読んでいて「もう少し男の子としての自信を持たんか~い!!」って喝!!を入れたい位だった。
心情面も村人の無事を祈って神事を治めたいって気持ちと、輝血様となった戒滋の側に居られるって喜び、コンプレックスを差し引いた水哉本人の純粋な想いがどうも噛み合わないな~、と歯痒くて仕方がなかった。

そもそも、肝心の輝血様(戒滋)と巫女様(水哉)がお互いの事をきちんと向き合っていない感が駄目ですわ~。

…と辛口評価になるはずでした…、が!!

クライマックスから終盤にかけて、戒滋を助けたいっていう水哉の行動や、因習に関して感じていたモヤモヤがすっきりした途端、この話に対しての評価が一気にひっくり返ってしまった。
代々の輝血様が妻帯者となる故に巫女様とは神事の習わしを借りた不倫になってしまう不快さや、苛つきながら読んでいた水哉の煮え切らなさすら納得できてしまった。

いやはや、まさか話の土壇場で印象をひっくり返されるとは…。
沙野さんの力量、恐るべし…

3

鬼灯ってヤラシイのね

島の因習もの。島に恵みをもたらす海神様の依り代となる輝血様と、海神様を(性的に)おもてなしする巫女のお話。
いい意味でちょっと思ってた流れと違って、単なるファンタジーじゃなくて、謎解きというか、男の子の受けがなぜ巫女になってしまったのか、きちんと理由が説明されているのでモヤモヤがなく、オチはスッキリ。主人公が男の子らしく、意外と行動的なのがいい。が、先代の巫女だった受けの姉含め、代々の輝血様と巫女の関係はなかなかにエグかった…。

幼馴染み同士の両片想いが描かれるのだが、舞台は昭和初めという、男が男を好きになるなんてあり得ない、とされる時代。受けも攻めも、自分の気持ちを表現することすらできなくて、ストーリーが進むごとにこじれる一方。
幼い時の、ふたりで鬼灯で遊ぶエピソードが微笑ましいだけに、すれ違っていく切なさがよりいっそう際立つ。
男の身で海神様をもてなさなければならない受けの体に、攻めがアレコレ教え込んでいく濡れ場はそれなりにエロいのだが、その過程にあまり描写が割かれてなかったのが少々残念。
それより終盤の触手プレイと、想いを伝え合ってからの場面が印象に残る。まさかここで序盤の可愛らしい、鬼灯うんぬんのやり取りが出てくるとは思わず、おお!と思わずテンションが上がりました。
鬼灯を使った子供の遊びを、こんなにイヤラシく書けるなんて……久しぶりに文章でドキドキしてしまった。これからは、鬼灯を純粋な目で見られなくなるかも…。

2

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