心優しき青年はヤクザとなり、無垢な少年は情婦となった――これは哀しくも美しい、究極の献身愛

春雷と蜜

shunrai to mitsu

春雷と蜜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神38
  • 萌×219
  • 萌4
  • 中立7
  • しゅみじゃない2

65

レビュー数
8
得点
285
評価数
70
平均
4.2 / 5
神率
54.3%
著者
劣情 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796414562

あらすじ

親に捨てられ、施設で生きていくことになった幼いユエン。
唯一の心の支えは、いつも優しく包み込んでくれる兄のような存在のヤンだった。ヤンもユエンを弟のように大切に思っていたが、ある夜、二人を引き離す残酷な事件が起こる。

数年後、ヤクザとなり青柳として生きるヤンは再び施設を訪れる。しかし、再会したユエンは記憶の中の少年とは別人なほどの、色香を湛えた妖艶な青年となっていた――…
新鋭・劣情が描く、哀しくも美しい、究極の献身愛

表題作春雷と蜜

ヤン(青柳),裏社会の人間
ユエン,情婦

その他の収録作品

  • 蜜月(描き下ろし)

レビュー投稿数8

圧倒的世界観に呑みこまれてしまう

本書がデビュー作とのことですが、
あっという間に雰囲気に呑み込まれてしまった…。
世界観の作り込みが圧倒的!

煌々と輝くネオン看板、そこから一歩外れれば薄暗い路地があり、
新旧が混ざり合い窮屈そうにひしめき合うビル群、と賑やかで雑多な街並み。
そんな土地で生きる物騒な男たちや貧しくも懸命に生きる美しい青年。
なんかもうこれだけで魅力の塊だな、と。

加えて二人の少年の幸せな日々と突然の悲劇、離別、からの再会、
とストーリーまるで外国映画を彷彿とさせるドラマチック展開に
さらに引き込まれていきました。

ユエンもヤンも互いのために自己犠牲を厭わず尽くしているのに
ちっとも報われないし、幸せを掴みかけると不幸がやってくるしで
一刻も早く彼らの幸せを見届けたい気持ちで読みすすめました。

少年期の体験や大人になってからも散々辛い思いをしてきたけれど、
最後は柵から解放され、幸せそうに抱き合う二人が見れて良かったです。

描き下ろしの「蜜月」でも子供たちを見守る姿や夜にこっそりイチャつく
二人がすっかりイチャ甘夫婦な雰囲気を醸し出していてニヤニヤものでした。
ユエンがめちゃくちゃエロ嫁と化していましたね♥
普段は美しく儚げで、まだどこかあどけなさが抜けきらないのに
濡れ場になると露わになるむっちりとした肉感的な身体や
匂い立つ色気がギャップがありすぎてエロエロでした。
ヤンも職業柄クールで強面なイメージですが、ユエンに対しては
結構容易く煽られて理性が飛んじゃったり、甘やかしまくっちゃったり、
ただの恋人にメロメロなお兄さんになってしまうので可愛いく見えてきます。

総評としては好みど真ん中でした。
ただ、難を言えば、細かい部分が気になってしまったのも事実です。
結構ストーリー展開が突飛に感じる部分が少なくなかったな、と。
青柳=ヤンだと気付いていないにもかかわらずユエンが青柳に
惹かれちゃうの早すぎない?とか、二人の二度目の再会場面が
ご都合主義展開すぎじゃない?とか、ヤクザってそんな急に円満退社
可能なの?とか、気にしちゃだめなんだけど、気になっちゃいました。

でも、そうした部分を除いても魅力を感じる方が勝ってました。
なので、次作も楽しみにお待ちしたいと思います。

0

妄想を掻き立てられる表紙

むせかえるようなダーク巻漂うチャイニーズな雰囲気とネオンとの対比が美しいですよね〜ほんと表紙に一目惚れです。
まず物語の舞台が中国、そしてマフィアということでBLでは初めて目にする設定のようでしたのですごく気になり購入。
ハードボイルドの中にも妖艶さや輝きがあってすごく綺麗な絵で引き込まれます。衣服とか、中国のいい意味でごった返した街中を描くってすごく大変なんだろうな〜(´;ω;`)
私はとっても好きな雰囲気なのでまた先生の次回作が楽しみです。

2

表紙に惹かれて買ったけど正解でした!

退廃的な中華圏の雰囲気がめちゃくちゃ良かった。
キャラデザとお話の雰囲気がすごく好きです。
濡れ場がエロい!すき!

立ち読みで気になった方は是非最後まで読んでほしいです
本当に買ってよかった!濡れ場も美しいです。

4

気になった部分が多かったかな…

劣情先生のデビューコミックです。
大陸の雑多な風を感じるような雰囲気たっぷりの表紙や、試し読みで続きが気になり読みました。

内容もドラマチックなのですが、疑問点や引っかかるところが結構あったのが残念でした。

まずヤン兄ちゃんですが、ヤクザになったことをユエンに知られたらユエンが自分を責めて苦しむだろうから、名乗らなかったと私は理解したのですが、そもそもユエンを施設から救おうと組に入ったんなら隠す必要あったんかな…と。
あと、ユエンもヤン兄ちゃんを長年待ってた割に青柳にコロッといっちゃうの早いな…とか。

真面目なのか、天然なのか、ピュアなのか妖艶なのか…色んな面がありすぎてユエンというキャラが掴めなかったのもあります。

お互いを思う気持ちと、懺悔の気持ちのすれ違いがお話のキモかなと思うのですがそのあたりがピンときませんでした。

あと、1ヶ月昏睡してて直後のHは無理だと思うの…すみません、細かくて。
なんか重箱の隅つつくみたいなレビューになってしまって申し訳ない。

Hのアングルとか体位とかシチュエーションに工夫があったのが良かったです。

13

中華系のお話し

攻め受け共に孤児院で同室になるところからお話が始まります。
のちに色々あり攻めがマフィア(ヤクザ)となり、受けは孤児院の先生として働いています。
どちら視点でも気持ちが描かれているのは良かったです。

ストーリー的にはもう少し捻りというか、何で急にこうなった?と感じるところはあったのですがそこまで変な感じはしませんでしたし、面白く読ませて頂きました。
先生が今後描かれるお話しに期待したいところです。

攻めがマフィア(ヤクザ)で刺青やんちゃな見た目
受けは可愛らしい雰囲気
あまりストーリーを深く気にせず、雰囲気良さそう!という考えの方は面白く読めるのではないでしょうか?

※作中の雰囲気や設定を出してますのでネタバレにしました

7

お話のところどころが

初読み作家様でした。それもそのはず2020年デビューで初コミックスでした。

初コミックスにしてはレベルが高く、絵も綺麗でとても色っぽいです。

ヤクザと情婦とある通り、血生臭い場面もあればエロも多くてドラマティックな展開です。

少年の頃は爽やかな印象だったヤンが、ヤクザとなり身体中タトゥーだらけなので好きな方は堪らないかなと思います。

ただいかにヤンがユエンを弟の様に思っていても、あの方法を何故選んだのかが謎でした。
ユエンが性的虐待を受けての正当防衛ではダメだったのでしょうか?
その辺りがモヤ付きました。
そしてヤンを待つ為に身売りをしていたユエンにも疑問でした。

ヤクザになってからもユエンを助け続けるヤンと、ヤンに迷惑をかけないように一人で頑張ろうとしてたユエンもどちらも健気なんです。

でも最後に子供たちを連れて逃げたんですが、これってハッピーエンドで良いのかしら?と思い心配になりました。

お話のあちこちに綻びが見られて、手放しで良かったとは言えませんでした。
次回作に期待します。

9

すごくドラマチックですが

ちるちるでも紹介されていて単話を1話読んで
絶対面白いじゃんって楽しみにしていた作品です。
劣情先生、初コミックス、初読みの先生ですが
カバーもタイトルもとっても素敵でそそります。が
究極の献身愛かあ、、
刺青ヤクザのすっごくかっこいい攻めさまで
めちゃドラマチックなお話です。でもでも
なんかもうひとつでした。。
期待しすぎちゃったかもだけど
やっぱり性虐にあった人と
関係する話はちょっと難しいのかなと思ってしまいました。
もちろん抱いていいのか葛藤はしていましたが
殺人を犯した
それをかばったという
めちゃくちゃ重い背景があるのに
10年ぶりに色々考えてやっと会いに来た攻めのヤンと
受けのユエンが
すぐ体を繋げてしまうのが安易に感じて
まあBLコミックなのでって言ってしまったら
そうなんですが
大事な人こそ手を出して欲しくない葛藤。
後半も色々あるんですが
なんかもりもりな内容なのに薄っぺらに感じて
おしい感がね、、
ありますよ。
にいちゃんは若頭かな?けっこう期待をかけられていて
ハピエンですが逃げて大丈夫なのかとかね。
15.6歳に最後に会ってたら
やっぱり気づくよね?とか思ってしまったし、、
私の評価は厳しめですが
中華な雰囲気とか好きな人にはたまらないのかも。
あと美人受け好きとか?には受けそう。
わたしは1話試し読みで期待しすぎちゃって
受けのユエンもおしりがぷりぷり女性っぽすぎて
ドラマチックな話はそれはそれで難しいなって
思いました。

7

シリアス、けれど温かく優しいストーリー。

電子で単話買いしていて、コミックス化されたら買うと決めていた作品。
今作品がデビュー作とのことですが、絵柄もとても綺麗で濡れ場もエチエチ。素晴らしいです。

ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





とある児童施設に、ユエンという名の男の子が入所してくる。
自分は母親に捨てられてしまったのか、という不安と孤独に苛まれていた彼に優しく声をかけてくれたのはユエンと同室の年上の少年・ヤンだった。

優しく小さい子の面倒見の良いヤンはヤン兄ちゃんと呼ばれ慕われていて、ユエンもヤンのおかげもあって少しずつ明るさを取り戻していく。ヤンとユエン、同じ境遇の2人は心を通わせていくが、とある出来事が二人を襲って―。

というお話。

あまり書いてしまうと壮大なネタバレになってしまうのですが、地雷の方もいらっしゃるかもしれないのでちょびっとだけ書きます。少し下げますので、ネタバレ厳禁な方はここでストップしてください。



************************************




小さい子どもが性的な搾取をされる描写があります。
そして、それをきっかけに、重大な犯罪が行われます。
詳細な描写はありませんが、苦手な方は注意が必要かもです。

ユエンを守ることができなかったことをずっと後悔しているヤン。
ヤンに、自分の罪をかぶせてしまったことを後悔し続けているユエン。

お互いを愛しているからこそ守りたい。
例え、自分の身がどうなっても。

めちゃめちゃ純愛です。
彼らが選択した道は、正しいとは言えず、けれど追いつめられた二人の子どもたちを、私は責めることはできないなあ…、と複雑な思いで読み進めました。

今作品の舞台は、具体的な地名は出てきませんが「もしかしたらあの国かな?」と思われる空気感がとても良かった。ちょっと退廃的な、夜の街。彼らの服装とか、街の様子とか、すごく味があって好きでした。

ヤンは子どもの時にユエンと別れてから別人として生きていますが(ついでに名も変えて生きていますが、ここでは「ヤン」で統一して書きます)、その理由もまた良い。ユエンのためだけに彼は生きてきたんだなあ、と。そして、別人として再会した彼らは早々に身体を繋げますが、その理由も良い。その時の彼らの心情も良い。ストーリーに一貫性があって一気にストーリーに引き込まれます。

実はレビューを書くときに、ヤンの名前をどちらで書こうかちょっと悩んだんですよね。「今の名前」で書こうか、それとも「過去の名前」で書こうか、と。けれど、ユエンにとっては、彼は「ヤン兄ちゃん」だろうと思ったので、あえてヤンの名前でレビューを書いています。

ヤンのその後、が、裏社会を生きる男なので、ストーリー中に漂う空気がシリアスなのですが、けれどシリアス一辺倒ではない。ヤンとユエンの2人の間に流れる空気感が甘いこと、彼らの仲間たちが優しいこと、などが理由として挙げられますが、そのバランスが素晴らしかった。

ヤンが、ヤクザとして生活している時と、ユエンとともにいる時とでは目が違うんですね。その描き分けもすごくお上手。読者への魅せ方がとてもうまい作家さまだと感心しました。

しいて言うと、最後が駆け足だったなあ…、という感も。
終盤、ユエンが襲われるシーンがありますが、そこでのヤンがね…。

あれ?そうくる?

という急展開ぶりだったのは否めない。
けれど全体としてはシリアスと甘々のバランスも良く、二人の濡れ場は優しく綺麗ででもエロくって、相対的には非常に萌える作品でした。

あ、あともう一点。
ユエンの膝とかお尻がぷりぷりで可愛い。トーンの貼り方、なんですかね。めちゃめちゃ美味しそうでそこも個人的萌えツボでした。

評価でちょびっと悩みましたが、デビュー作ということで少しだけオマケして神評価で。次回作も楽しみに待っていようと思います。

13

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