エンゾウ先生インタビュー

患ってしまったら、貞操には十分ご注意ください


新たな国民病“フェロモン症”。患者は自身に好意を持つ者に対し、性別を問わず性的興奮を誘発させてしまいます。ついに罹患してしまった堅物サラリーマンの桧木は、オフィスデリの店員である杉野の性的視線が怖くて……。8月27日発売、エンゾウ先生の新刊コミックス『ドラッグレス・セックス』。奇病が巻き起こす激情は、いったいどんな物語を生み出すのでしょうか!? それでは「801 AUTHORS 108」第1018回、エンゾウ先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
表題作の『ドラッグレス・セックス』は“フェロモン症”という設定を用いた世界観での3カップルのオムニバス作品になってます。
その他に世話焼きなゲイと妻に逃げられた生活能力のない隣人を描いた『駄目な男』、幼馴染み同士の依存と執着を描いた『好きにしたいよ』が収録された短編集です。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
視線がいやらしい黒髪の男×その視線を意識する堅物眼鏡リーマンです。



Q. 当て馬や重要な脇役は？
『駄目な男』のゲイが働くレストランの同僚の女性とか『ドラッグレス・セックス』の研究員の女の子とか割と好きです。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
途中からアナログペン入れに切り替えたので、デジタルとアナログの作画が半々くらいになってます。
それと古いやつは約2年前の作品なので線と絵柄の変遷なんかも見て頂ければと思います。

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
ペン先の扱いが難しくて苦労したけど紙に線を引くのは気持ちいいなと思いました。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
『好きにしたいよ』の藤生は最初の構想では学校の先生というもっとまともで常識的なキャラだったんですけど気付いたらああなってたので不思議です。



Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
机を買い替えたりプリンターを買ったりして作業環境を整えました。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
初めて麗人さんで描かせて頂いてから一つの作品にまとまるまで大分時間がかかったけどやっとまとまって良かったなあと一安心な気持ちです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
なんだかまた変な設定で描いてるな、と軽く読んで頂けると嬉しいです。
私にしてはエロを頑張った方なので少しでも楽しんで頂ければと思います。



担当編集より
エンゾウ先生の麗人初コミックスです。
表題作はその病気にかかってしまうと「患者に対して好意をもつ老若男女すべてに性的興奮を起こさせてしまう“フェロモン症”」が蔓延する世界でのオムニバスです。
自分に好意を持っているらしい男の性的視線に怯える堅物サラリーマン、フェロモン症を利用して女とヤリまくるヤリ●ん、フェロモン症の抑制剤を開発するために自分を実験台にする研究者などなど、フェロモン症にまつわる3カップルが登場します。



同時収録のシリーズ作品『好きにしたいよ』は、お隣同士に生まれた幼馴染の初恋物語。4歳の藤生が生まれたばかりの真澄に恋をして口説きまくった結果、現在は親に勘当されながらも二人はラブラブ同棲中。藤生の重すぎる愛に若干引き気味の真澄だけど実は…という執着ラブストーリー。真澄を好きすぎる藤生のぶっとんだエピソードの数々に注目して下さい。


ドラマチックな作風に定評のあるエンゾウ先生が「ヤバいくらいにアダルト」に挑んだその結果を是非、実際のコミックスで確かめて頂ければと思います。

コミックス『ドラッグレス・セックス』

特典情報
◆アニメイト：描き下しメッセージシート
◆とらのあな：リバーシブルカード
◆全国特約書店共通：描き下ろしペーパー
※特約店一覧

※詳しくは「竹書房BL通信」をご確認ください。


(C)エンゾウ/竹書房