座裏屋蘭丸先生インタビュー

ちょっと物騒でエロティックで…


コヨーテは人狼。その秘密を隠して暮らしています。バーで働くピアニスト、マレーネの演奏に魅せられて通っているものの、彼に会うたびに口説かれて……。12月22日発売、座裏屋蘭丸先生の新刊コミックス『コヨーテ I』。人狼ゆえに、マレーネと深く関わることを避けようとしますが、ある日、前ぶれもなく初めての発情期に襲われます！ 人の姿を保てずにいたところをマレーネに見つかって!? それでは「801 AUTHORS 108」第1130回、座裏屋蘭丸先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
人間と人狼の恋物語です。
クラブでピアノを弾くマレーネ(人間)が恋した相手は人狼のコヨーテ(愛称リリー)。しかし人狼である事を隠さなくてはいけないコヨーテはマレーネに魅かれつつも深く関わる事を拒みます。
コヨーテの抵抗を余所に二人は身も心も引き付け合っていきますが、双方を取り巻く特殊な環境が二人の恋をジワジワと妨げます。
血、娼館、銃弾、ヴァラヴォルフ(人狼)、月、発情期、SEX、マフィア…などなど、ちょっと物騒でエロティックでファンタジー要素のある作品となっております。



Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
攻めのマレーネは長髪優男。嫌味にならない程度にキザな男(にしたいなと思って描いてます)。
受けのコヨーテは短髪ツンデレ。人狼ゆえに身体能力は攻めより上。発情期に翻弄されるピュアな青年。




Q. 当て馬や重要な脇役は？
今作は群像劇という程ではないですがサブキャラが結構出てきます。おじさん率とヒゲ率が高いです。
中でもコヨーテが属する群れのリーダー、キーファーは物語に深く関わってくる人物です。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
絵肌を少し硬質にしています。作品全体に重い空気が漂ったらいいなと考えながら描いています。
あと、にゃむにゃむの指定を受けないようアレなシーンの表現は色々考えました。


Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
本作『コヨーテ』は当初一冊完結の構成で考えていました。
連載はこれが2作目なのですが、私はまだ一冊で完結するボリュームのプロットというのが分かっていなくてですね。
2話目か3話目を描いている頃に担当氏が「やっぱり無理に一冊に収めずじっくり描いてみませんか？」と言って下さいました。
じっくり描きたかったので大変嬉しかったです。
そんなこんなでこの一巻では伏線が張られたまま回収は二巻に持ち越しという部分が多く存在します。
必ずキッチリ回収しますのでどうか最後までお付合い下さい。


Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
液晶ペンタブレットを買い換え、作業環境が良くなった事でしょうか。
作業環境を向上させる事に物凄い快感があるんです！

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
これまでの作風とは少し違うと感じる方も多いかもしれないので、楽しんで頂けるか不安な心持ちで毎日を過ごしています。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
こんにちは、座裏屋蘭丸です。
今まで自分が描いてきた作品の中ではやや実験的な要素の多い今作ですが、何をおいても、まずは楽しく読んで頂く事を一番に考えながら執筆して参りました。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。


コミックス『コヨーテ I』


(C)座裏屋蘭丸/フロンティアワークス