きはら記子先生インタビュー

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きはら記子先生インタビュー追い払おうと咥えたら口内即射され♥ 年下ワンコ×不器用ビッチの再会ラブ!! コミックス『一途な犬は諦めない』

2018/07/25 18:22

子犬だった後輩が大型犬に成長し、ベッドではオオカミに変身!!

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1693回
きはら記子／祥伝社／onBLUE comics
コミックス『一途な犬は諦めない』7月25日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
この欲望に首輪はできない。
高校で陸上部の部長だった島崎は、大学デビューして男遊びに耽るビッチになった。ある4月、島崎は大学で再会した陸上部の後輩・秋月に、男との情事を目撃されてしまう。最悪な現場を見たはずなのに、同じ寮に入ってきた秋月は「ずっと部長が好きでした」と不意打ちのキス。目を覚まさせてやろうと、秋月のモノを咥えた島崎だが、秋月は萎えるどころか島崎の口の中に即・発射。追い払おうとしても、秋月は「俺は諦めない」と宣言し……!?

――作品紹介をお願いします
セックスは知ってるけど恋がヘタクソで大きく悩んで間違えて自滅していく年上(受)と、そんな人を好きで健気な年下ワンコ(攻)が逆転していく話を描きたいと思って漫画にしました。

同時収録のスピンオフ『対岸の犬を呼んで』は特定の相手を作らないバリタチ(世田)に生意気なノンケの野良犬(湘吾)がガンガン攻めて行く話です。

2作品収録ですがスピンオフにも表題作の二人が登場し地続きなので年下ワンコ攻めに翻弄される年上受けを楽しんでいただけたらと思います。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
憧れて先輩を追いかけて来た無口な後輩・秋月×恋をしたことがないビッチ、元陸上部部長・島崎です。

――当て馬や重要な脇役は？
スピンオフになった世田は表題作では島崎の遊び相手として登場します。
お気に入りの端役は寮母の吉井ばあちゃんです。

――今作のこだわりははどのあたりでしょう？
年下攻めだけど子供っぽさも残して、年上受けだけどお兄ちゃんである事を守りたいと考えながら描きました。
好きでしょうがない攻めとそんな攻めが可愛くてしかたがない受けを伝えつつ、でもやっぱり雄な攻めで～…とプロットの時一番考えた所だと思います。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
攻めの秋月が口数が少なく気持ちを押し殺しているけど顔には出てしまうキャラなので表情に苦労しました…。
スピンオフや描き下ろしで表情筋の緩めれるエピソードを描けたので楽しかったです！

そしてプロットとネームの経験が無くて作業に詰まって長い時間悩みました。
その時、担当編集さんが他の作家さんが考案された絵コンテ形式のプロットを教えてくださりそれからは頭の中をまとめやすくなって相談もしやすくなりました。
新しい事を知れて楽しかったです。

――今作にまつわる裏話はありますか？
端役ですがドラァグクイーンのマロン・ホイップ・ディーバちゃんはタチです。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
原稿中は実家の犬に会いたくなって昔より頻繁に帰っていたら親が喜んでいました。
簡単な食事ですます毎日だったので母の手料理で私の胃も大喜びです。

――今、何かハマっていることは？
『タモリ倶楽部』の空耳アワーコーナーでハガキ募集の終わりに言うタモリさんの「お待ち申し上げております」が好きで、お辞儀しながら言うので最後まではっきり聞こえた時にはガッツポーズしてます。
「お待ちしてます」「お待ちいたしております」「お待ち申し上げております」が変化していった時期が知りたい。

――BL作家になったきっかけを聞かせてください
大好きな作品の同人誌を描いていたらお声がけいただきました。
できるのか…？と不安ばかりでしたが、毎話ものすごく細かい所まで褒めてくれて、担当編集さんの「大丈夫！」という言葉がとても力強かったです。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
連載中は緊張と不安でいっぱいでしたが今は素直に嬉しいです。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
あれもこれもとネタが浮かぶくらい描いていて楽しい4人だったので、拙作ですが読んでくださる方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

onBLUE編集部 K成さんより
“ワンコ攻めの伝道師”きはら記子先生のデビューコミックス『一途な犬は諦めない』が、ついに発売となります。
・何をされても受けが大好き
・追い払われても何度でも迫ってくる
・昔は小さくて可愛かったのに大型犬に成長
・追いかけてくる時は子犬の愛らしさだが、ひとたび捕まえたら野獣に変身
……という年下ワンコ攻めの美味しさ、詰まってます！
ビッチだけど恋を知らない受け・島崎先輩が、それはもうクッヨクヨ考える男なのです。「ただの先輩と後輩でいたかった」とか「誰とでも寝てた過去は消せない…」とか。しかし、ワンコ後輩・秋月くんは諦めず「ずっと好きでした」と愛を伝え続けます。先輩が恋を受け入れていく過程が愛おしいのです…

そして、何なら精神的には子犬だと思っていた秋月くんが、ベッドではオオカミに変身するところが超～～萌えます…！先輩らしく教えてあげようと思っていたのに!!! まったくかわいげのない！(かわいい)
同時収録の『対岸の犬を呼んで』は、表題作のスピンオフ作品で、こちらも年下ワンコ攻め。表題作の受けの元遊び相手(バリタチ)が、お行儀の悪いノンケ年下ワンコの猛攻にあい、躾けながらも受け入れていく攻×攻の名品です・表題作の9年後なので、メインカップルの9年目のラブラブセックスも見られるというＷで美味しい作品となっております！

丸ごと1冊、ぜひお楽しみくださいませ！