飯田実樹先生インタビュー

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飯田実樹先生インタビュー わがまま竜王×勝気伴侶が夫唱婦随!! 異世界トリップ人気作第7弾! 小説『空に響くは竜の歌声 聖幻の竜王国』

2018/11/16 18:55

夫婦生活に国造り、忍び寄る魔の手… 困難を越えて得るハピエン♥

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1808回
飯田実樹/ひたき/リブレ
小説『空に響くは竜の歌声 聖幻の竜王国』11月19日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
気性は激しいが大胆不敵で、誰もを惹きつける三代目竜王スウワン。彼の元へ日本から降臨した運命の伴侶・龍聖は銀の剣のように凛として賢い青年だった。龍聖はスウワンのために、彼に嫌われるのも覚悟の上で、竜族の国造りのやり方を批判する。スウワンは龍聖の死もいとわぬ覚悟を感じ取り、愛しさをこめて抱きしめながら、自分の力不足を痛感する…! 二人が夫婦として強い絆で結ばれる裏で、竜を手に入れたいという人間の欲望の魔の手が忍び寄り、二人の間に生まれた卵に危機が!?

 

――作品紹介をお願いします
『空に響くは竜の歌声』シリーズ七冊目の作品です。今回は過去に戻って三代目竜王スウワンと彼の伴侶龍聖の物語です。
四冊目『黎明の空舞う紅の竜王』、五冊目『天穹に哭く黄金竜』で初代・二代目のエルマーン王国建国期として描きましたが、今回の三代目は“国”としては、それなりの形になったエルマーン王国ですが、人間にとっては伝説の竜を操る“竜使い達がいる国”として、少しばかり不思議な存在と思われています。
竜族が生きながらえるために、国を繁栄させるにはどうすれば良いのか? 竜を欲する人間達と戦わずにどう接していけば良いのか?
まだまだ手探りを続けるスウワン達のもうひとつの“建国期”です。

――主人公たちはどんな攻×受ですか?
攻の三代目竜王スウワンは、我が儘で奔放な性格です。でも王様としては優秀で、国のために様々な改革を試みます。でもいつも強引に事を進めるため、弟のファーレンを振り回しまくっています。
受の龍聖は、芯が強く少々勝ち気で、自分の信念を貫くために思っていることをはっきりと口に出したりします。
初代・二代目の龍聖は、想いを内に秘めてただひたすらに竜王に尽くすタイプでしたが、今回の龍聖はスウワンの間違いをぴしゃりと指摘できる強さがあります。
尻に敷く……とまではいきませんが、スウワンの我が儘も上手に往なしながら、様々な困難を夫唱婦随で乗り越えていきます。


――当て馬や重要な脇役は?
今回のキーパーソンは、弟のファーレンです。兄が大好きなファーレンが、散々振り回されながらも優秀な片腕として支え続けます。
スウワンも何のかんの言いながら、ファーレン無しでは生きていけないのではないか? というくらいいつもファーレン、ファーレンと言っています。
その一方で、まだこの頃は龍聖に側近がいないので、龍聖もとてもファーレンを頼りにしています。
結果、いつも二人から相談されたり、頼みごとをされているので、とても出番が多くなってるなぁ……と後になって思いました。


――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
スウワンというキャラは、すべてにおいて後の“竜王”の基礎になる人なのです。
人間として育った親に育てられた竜王ですし、百歳で眠りにつくという慣習の最初の経験者でもあります。
だけどまだ“国”としては問題が山積しているので、実は建国期の中に入れても良い時代の王なのです。
竜王としての未熟さと国家としての未熟さを持つ世界が、初代・二代目とは違うし、フェイワン達とも違う。それは恋愛も然り。
そういう微妙な違いを上手く出せたらと思いながら書きました。


――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
以前同人誌で書いた原稿を読み返したら、ちょっとスウワンが子供っぽいなという印象を持ったのです。たぶん我が儘な部分を強調したせいだと思います。
だから商業誌のために大幅に加筆するにあたって、スウワンをもっとかっこよくしようと思い担当様に「スウワンをかっこよくします」と宣言したんです。
それで書きあがった初稿を読んだ担当様が「スウワンはこんなこと言いません」とか「こんなに何度も拗ねるのは男らしくない」とか、今までに無いほどダメ出しをされてしまいまして……私の“かっこよくしたスウワン像”と、スウワン贔屓の担当様の思う“かっこよくしたスウワン像”が違ったらしくなかなかOKが出なくて苦労しました(面白いけど)

――今作にまつわる裏話はありますか?
私が思うスウワンのイメージは、“両親の愛に育まれて苦労せずに育ったフェイワン”なんです。なのでスウワンとフェイワンの基本的な部分は似ているんです。
我が強くて自信家で強引な所とか、焼きもち焼きなところとか……ひたき先生にイラスト指定する時に、そのようなイメージをお伝えしました。
顔立ちや表情などはフェイワンに似せていただいていると思います。


――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
このシリーズは、大体いつも書下ろし短編を載せるんですよ。もちろんページに余裕があればなんですけど。それで今回も脱稿した時に担当様に
「今回は書下ろしはないですよね?」って聞いたんです。そしたら「何言ってるんですか! もうかなりギリギリなんですよ!」と言われまして、いや、まあそうだよねとは思っていたけど、一応聞いただけだったんですよね。また今回も分厚くなっちゃったなぁ……なんて笑ったんです。
その後書店特典のSSを書いて入稿したら、その中の一作を急遽本編の巻末に書下ろし短編として入れたいと担当様が言ってきたので
「え!? ギリギリじゃなかったんですか?」って驚きました。ページ数のこともそうですが、スケジュール的にもね、ギリギリなんじゃないかと。
「それくらいならなんとかなる」と言われまして(笑) 実はこういうの初めてではないんですよ(笑)

――今、何かハマっていることは?
実はメダカを飼い始めまして。最初は小さなガラスの金魚鉢で三匹だったんです。でもそのメダカが卵を産みまして、稚魚が産まれたので数が増えるなと思って、ベランダに大きな睡蓮鉢を買ってビオトーブを作ったんです。そうしている内に、最初の三匹が死んでしまったのですが、稚魚は順調に育っていて、そういう育成に目覚めたので、今度は通販で珍しい種類のメダカの卵を買ったんですよ。それを孵化させて育てたら、二十匹にまで増えてしまったので、ベランダにもうひとつ睡蓮鉢を買いまして……
なんか完全にメダカに嵌ってしまっているんです。 

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
今作が七作目とか本当に驚いています。実は毎回毎回「これが最後かもな……もう次は出して貰えないかもな」なんて思っているんですよ。
だから毎回本が発売されるまで・・・・・・いや書店に置かれるまでドキドキしています。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
『空に響くは竜の歌声』シリーズは、エルマーン王国の歴史大河ドラマのつもりで書いています。
竜王と龍聖の運命で結ばれた愛の物語としてだけではなく、様々な困難も描くので、時には辛い場面も出てきます。
私の基本ポリシーは“ハッピーエンド主義”ですが、竜王と龍聖の人生の中にはそういう困難も乗り越えて得る幸せもあるのだと思って読んで貰えたら嬉しいです。
各巻で読む順番はありません。
今作が貴方にとっての初めての一冊でも大丈夫ですので、ぜひエルマーン王国の住人になってください。 

担当編集より
赤い髪の竜王と、異世界へ召喚される日本の青年を描く大人気シリーズ!
このお話は、
■異世界の竜王と恋に落ちる恋愛物語
■二人に子供が生まれ、子育てをする家族の物語
■竜族の国エルマーンの歴史を描く壮大な物語
という三つの顔を持っています。
一番最初に刊行された『紅蓮をまとう竜王』は、九代目の竜王フェイワンと、日本でごく普通の銀行員として働いていながら、竜王の伴侶として召喚されてしまった龍聖の話でした。
※竜王の伴侶は、日本のとある家系にしか生まれず、必ず同じ名前を付けられています。
その時代には国として完成されていたエルマーンですが、国造りの初期には苦労も多かったんですね。
竜から人間になってしまって、
岩山に穴を掘って暮らす
→人間の文化を学び、建国
→竜を欲する人間の国が攻めてきて大戦争、勝利するも初代の竜族たちの多くを失う
→今回の『聖幻の竜王国』では、三代目竜王スウワンと彼の龍聖が、後年のエルマーン王国の基礎を作り上げます。
スウワンは自由奔放で、誰もを魅了する力強い竜王。
龍聖は銀の剣に例えられる、優しくも凛とした青年です。
WEBの大人気ネット小説として始まり、王道BLでありながら、BLの枠にはまりきらない大きさを持つこのシリーズ。
この世界に足を踏み入れた読者の方々を次々にトリコにしています。
ぜひあなたも、エルマーンの世界を体感してください!

 

小説『空に響くは竜の歌声 聖幻の竜王国

 

 

特典情報

 

アニメイト限定:書き下ろしペーパー「頼もしき味方」
コミコミスタジオ限定:書き下ろしペーパー「隠れ鬼」
丸善ジュンク堂書店限定:書き下ろしペーパー「涙は嫌い」
とらのあな限定:書き下ろしペーパー「我が美しき剣」
詳しくは特設サイト

 

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(C)飯田実樹・ひたき/リブレ

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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

読んでみたい読んでみたいと思いながら読まずにおりましたら、いつの間にやら7巻?
こ、これはまだまだ続く超大作のようですね。

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