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空に響くは竜の歌声 紅蓮をまとう竜王

sora ni hiboku wa ryu no utagoe guren womatou ryuou

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表題作空に響くは竜の歌声 紅蓮をまとう竜王

フェイワン
152歳,エルマーン王国の国王
守屋龍聖
28歳,九代目龍聖で元銀行員

同時収録作品はつこい

タンレン
フェイワンの従兄弟で武人
シュレイ
70歳程度,龍聖の側近

あらすじ

「オレにエサを与えるように、魂精を与えるためだけに来ないでくれ」
不思議な声に呼ばれ、気を失った守屋龍聖は見知らぬ場所で目を覚ます。
そこは竜が空を飛びかい、竜王が治める異世界の国エルマーンだった。
古からの契約により、竜王の妃として生きなければならない…
そう告げられ、戸惑う龍聖の前に、深紅の髪の竜王フェイワンが現れる。
だが、彼は幼い子供の姿で…!
王は、体の接触によって龍聖だけが与えられる命の糧「魂精」が欠乏したため、
成人でありながら、若退化し、子供の姿でいたのだった。
王位を巡る陰謀、主従の絆、謎めいた過去の死、運命の伴侶との愛!
WEB発人気BLノベル、待望の書籍化! !

作品情報

作品名
空に響くは竜の歌声 紅蓮をまとう竜王
著者
飯田実樹 
イラスト
ひたき 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
空に響くは竜の歌声 紅蓮をまとう竜王
発売日
ISBN
9784799729267
4.1

(89)

(48)

萌々

(20)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
12
得点
360
評価数
89
平均
4.1 / 5
神率
53.9%

レビュー投稿数12

私の異世界トリップの原点

この作品は、飯田さんの個人サイトで10年くらい前に連載されていた時に、夢中で読んでいた作品です。
当時、友人から面白いよと勧められたのですが、私はファンタジーが苦手で(特殊な設定とか、横文字の名前とか)いまひとつ乗り気ではなかったのですが、ちょっとだけと思って読み始めたら、かなり嵌ってしまって、更新されるたびに飛んで行ってました。
おかげでそれ以来、異世界トリップが大好物になりました。
その後就職して忙しくなって、あまりweb小説を読まなくなったので、(webで長い文章を読むと疲れるんです)すっかり忘れていましたが、小bに載った広告を見て、「あれ?これってもしかして・・・」と一気に懐かしくなりました。

まず手に取って驚いたのが、本の厚さです。
すごく分厚い!!これが上巻だというのですから、2冊買ったら大変な厚さになります。そんなに長い話だったけ?と思いながら読み始めたら、忘れていたはずの色んな思いがよみがえりました。
私、攻めの竜王が大好きだったんです。
なんか完璧な攻め様なんですよね。とことん受けに甘くて、とことん愛してくれる。王様なのに、子育てにもとても協力的で、優しいお父さんです。理想的です。
そして受けの龍聖くんが、またすごく魅力的なんですよね。
二人のラブラブを見ていると、こちらまで幸せな気持ちになります。

飯田さんの良いところは、ファンタジー苦手な人も、たぶん入り込みやすい・・・すごく読みやすい文章と、細かい世界観の作りこみだと思います。
上巻が良いところで終わったので、早く下巻が読みたいです。
私の異世界トリップの原点ともいえる作品です。

18

続きが気になる

ちるちるさんの作家インタビューで紹介されていて、おもしろそうだなと思って手に取ってみました。

内容は、というと。すみません、ネタバレしてます。



旧家の長男である守屋龍聖が主人公。彼の視点でストーリーは進んでいきます。

代々何の商売をしても繁盛し裕福であり続けた旧家ではありますが、祖父の代から徐々に陰りを見せ始め、若くして父が急逝して以降貧困に喘ぐようになった守屋家。そのため銀行で働く彼はお給料のすべてを母親に渡す孝行息子です。大きな屋敷で家の維持費もかかるため、家にあった家財をいくつか手放すことに。その時に、倉に隠すようにしまわれていたある箱を見つけます。
母親に尋ねると、普段温厚な母親が『仕舞ってくるように』と怒るように言ったことでかえって興味を惹かれ、中を開けるとそこには指輪が。なぜか導かれるようにその指輪を手にはめたとたん、異世界へと飛ばされてしまい…。

というお話。

自分が知らないうちに、人外(あるいは異世界の人)の元へ嫁に行くことが決まっていた、という話はよくあれど、このお話は代々守屋家の『リューセー』が王族に嫁ぐというちょっと趣の変わったストーリーで、グッとストーリーに引き込まれました。

守屋家に生まれついた龍聖はいずれ異世界の王族に『リューセー』として嫁ぐのだと教育されて大きくなるようですが、この代の龍聖はとある事情によりそのあたりを全く知らされておらず、そのため中盤あたりまで、龍聖が『リューセー』になることを受け入れられるのか、という気持ちの流れが描かれています。

序盤、王・フェイワンからリューセーを奪おうとする王族がいたりするのですが、基本的に出てくるキャラたちはみんないい人で、フェイワンとリューセーのために心を配る展開になっているので、あまりハラハラドキドキといった展開にはなりません。

フェイワンも、リューセーを心から大事に想い、大切にしようとしていますし、王としても十分な素質を持ったナイスガイでした。
けれどリューセーがフェイワンに惹かれていった過程がちょっと甘かったな、という気も。王の妻となるしか彼の選ぶ道がなかっただけなんじゃないのかなとちょっと思ったりもしました。
そして、もともと龍聖がいた世界はどうなってるのかも疑問。彼の後の龍聖の存続にかかわる話だと思うのですが、この辺りは後程出てくるのでしょうか。

が、全体を通して甘い空気が流れ、やっと二人が結ばれた時は一安心。

ところが二人が結ばれて、ハイおしまい、というストーリーではなくて、ここまででやっと序盤が終わった、という感じ。

先代のリューセーの死の謎。
リューセーを襲った刺客の存在。
リューセーの側近のシュレイの恋の行方。
まだまだ謎がいっぱいでつづきがとても気になります。

主要CPのお話は、まあ、なんだかんだありつつちゃんと結ばれるんだろうなという安心感があってほっこりした気持ちで読めましたが、終盤に収録されている描き下ろしの「はつこい」。これがとてもとても良かった。

本編とは異なり、リューセーの側近・シュレイと、彼に想いを寄せるフェイワンのいとこであり親友のタンレンのお話。
自身の出生に関してコンプレックスを持ち自分に自信が持てないシュレイ。事実、孤児であり身分が低い彼はいじめを受けつつ日々過ごしているのですが、そんな彼にタンレンはいつも優しくて。
タンレンはシュレイを心から愛していますが、その気持ちがうまく伝わらずすれ違う二人で…。

本編の終盤で、シュレイの出生の秘密がわかったところでこの番外編が収録されているのが何ともニクイ演出でした。シュレイが健気でウルっときました。本編も面白かったですが、この番外編に全部持ってかれた気がします。

伏線を上手に回収しながらのストーリー展開で、引っ掛かりがなくスルッとストーリーの感情移入できます。すごく面白かった。

ただ、ほかの方も書かれていますが、本が厚すぎる。重いし、持ちづらい。半分の分量で2冊に分けてほしかった。まだまだ続くストーリーですが、正直ずっとこの厚さなのかと思うとちょっとげんなりします。
ストーリーが面白かっただけに、その点がとても気になりました。

ただストーリーは重すぎず、けれど非常に考えられた展開がとても素晴らしかった。文句なく、神評価です。

13

異世界トリップ好きな方にオススメ。

竜王が治める異世界の国・エルマーンに、古の契約により飛ばされた青年・龍聖。
そこで竜王の后として生きる宿命を、迷いながらも受け入れます。

愛し愛されるお話です。竜王のフェイワンがとにかく格好イイ!(少年から青年へと変化するのも目の保養〜。)WEBでずっと読んでいたので、待望の書籍化はすごく嬉しいです(*^^*)


手にとると分厚いのなんの(笑)
でも面白いからあっという間に読み終えてしまいました。

個人的に異世界トリップにハマるきっかけにもなった作品なので、未読の方には是非読んでほしいです。よし、下巻もよむぞ〜!

4

BL

以前から気になっていて最初は電子書籍で読みました。異世界トリップものによくある様な衝撃の展開!みたいなのはなく主人公2人が迷いながらもしっかりと結び合う。芯のしっかりした小説だなと思いました。 続編も読み、書店に直行!書籍版も買ってしまいました。手元にずっと残したい本です❤️同人誌の方も買えるものはすべて買ってしまいました。これから歴代の竜王とリューセーの物語が商業誌でも読める様になるのでしょうか?発売になったら紙媒体で即買いします!
心穏やかにハッピーエンドを迎えられますのでBL歴が浅くても安心して読めるのではないでしょうか?

3

ファンタジー好きにはたまらない

異世界トリップファンタジー。こちらはCDがよかったので商業誌を読むことができてとても嬉しかった。うっかりと異世界へトリップして、現実をなかなか受け入れられない龍聖。フェイワンも精魂がないと生きていかれないんだけど、フェイワンが龍聖への思いやりに感動した。フェイワンと龍聖の気持ちが寄り添いあうまでの過程をじっくり書かれていた。竜王のジンヨンがとてもかわいい。脇カップルのシュレイとタンレンも切なかった。設定がしっかりして、お気に入り。

2

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