神子を守護する英雄王×神託を受ける神子、運命を切り開く壮大なファンタジーBL!

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緑の神子は夢を見る~英雄王に捧げる四度目の初恋~

midori no miko wa yume wo miru

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表題作緑の神子は夢を見る~英雄王に捧げる四度目の初恋~

ヴィルヘルム、神子を守り続ける不老長寿の英雄王
セラフィ、神の依り代として生を受けた大地の神子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

人々を正しく導くため、神の依り代として生を受けた神子・セラフィと、 その唯一の神子を守るため、人間の中から選ばれた英雄王。 英雄王はその命尽きても魂の転生を繰り返し、神子を守り続ける存在で、 二人は、永久に絶対的な主従のはずだった。 しかし、三人目の英雄王であるヴィルヘルムとセラフィの結びつきは強く、 いつしか主従以上の特別な想いを寄せ合うように……。 そんな中、敵に急襲され英雄王は瀕死の重傷を負い、 神子は英雄王の最後の魔力で、異世界へと転移させられてしまう。 そして、いざ転移先から元の世界に戻って来たセラフィだったが、 すべての記憶を失い、光樹という平凡な日本人として生きていたらしく……? 記憶をたどり、真実の愛を求める《転生&異世界トリップファンタジー》!

作品情報

作品名
緑の神子は夢を見る~英雄王に捧げる四度目の初恋~
著者
飯田実樹 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344848320
3.6

(9)

(2)

萌々

(3)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
32
評価数
9
平均
3.6 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数3

甘さは少ないけれど…

2段組大ボリュームで読み応え抜群です。
長くなるので「あらすじ」に情報としてある部分は省きたいと思います。

元々のセラフィは神子として無垢だった為に感情をどう出して良いか分からず、喜怒哀楽がとても薄い人物でした。
それが異世界で暮らしていた事で、元の世界に戻った時に情緒面が著しく育ってるんです。
この辺りがとても面白いと思いました。

あのまま何事も無く英雄王のヴィルヘルムと暮らしていても、2人は結ばれる事はなかったでしょう。

それと魂は同じでも生まれ変わった英雄王は、それぞれ別な人間だという考え方がとても好きでした。

ではどうしてヴィルヘルムだけがセラフィの特別になり得たのか?その理由がとても読み応えがあったし萌えた部分です。

セラフィとしての記憶が戻るまでが長いのと、終盤までヴィルヘルムが登場しないので甘さは少ないですが、萌えどころは沢山ありました。

それにヴィルヘルムが戻るまで、光樹がセラフィとして従者達と頑張るお話は冒険譚としても読み応え充分でした。

2

神に造られし神子の恋

今回は神子を守るために人間から選ばれる英雄王と
大地の神の愛し子である神子のお話です。

3人目の英雄王である攻様が迎えた危機により
離れ離れになった2人が再会して恋を実らせるまで。

大地の神は人間達の知恵を授け
繁栄の道に導く代理人として受様を生み出します。

神の英知を与えられた受様ですが
その身は決して強くなく、
神は受様を守るべき者として森の主達を
人間の姿にと変化させます。

地上で受様が最初になしたことは
人間の中から王を選ぶ事でした。
受様は人間達にとってあくまで神子であり、
人間達を統率して導くのは受様が選んだ王なのです。

咆哮の加護を得た熊の化身は王の護衛、
疾風の加護を持つ鹿の化身は王の側仕えとなり、
遠見の加護を授かった雀鷹の化身は受様の護衛、
慈愛の加護を与えられたリスの化身は
受様の側仕えとなります。

受様の選んだ王は人間達から英雄王と呼ばれ
よく人々を導きますが

過去に2度、
神からもたらされた不吉な知らせは
2度とも英雄王の命を代償とする結果となります。

そして受様が選んだ3人目の英雄王こそが
今回の攻様その人だったのです♪

攻様長谷井喜溢れる雄々しい青年ですが
受様は3度目の不吉な知らせを受け取るのです。

大地の神は攻様に
「くれぐれも北西に気を付けろ」と
決して油断してはならないと告げますが
具体的にどのようなことを指すのかは
わかりません。

聖地から北西にあるのはセク領がシーヴ領ですが
彼らの謀反を疑う予言なのか!?
オークやブークエルフのような人ならざる者の
襲撃なのか!?

3人目の英雄王である攻様は
不測の事態を乗り切る事ができるのか!?

大地の紙に愛された神子である受様と
受様が選んだ3人目の英雄王である攻様との恋を描く
異世界トリップファンタジーになります♪

神子である受様は人のように見えても
人のように感情の起伏はなく
神に与えられた役目を果たし続けます。

英雄王は転生を繰り返す為
初代王が死んだ時も二代目の王が死んだ時も
人間の死に対して特別な感情を見せませんでしたが

攻様にもたらされた不吉な予言により
攻様が死ぬかもしれないと思うと
今までにない悲しみを感じるようになります。

そして受様の変化は森の主達が変化した
護衛や側仕え達の考えをも変えていく事になり
受様と攻様の間にも親密な空気が流れ始めるのですが

今回の不吉な予言は人間達の反乱ではなく
ゴブリンの上位種であるソーサラーの急襲で
攻様も受様も過去にない窮地に
追い込まれてしまうのです。

攻様はソーサラーを倒す事には成功しますが、
受様も攻様も行方不明というか生死不明という
前代未聞な展開にびっくりしました (ӦvӦ。)

受様があるべき世界に戻り
最終的に攻様が受様の大切な相手となるまで
予想がつかない展開だったのは面白かったです。

ただ
戻ってきた受様が以前の受様と違う事に対する
脇キャラの言動の説明パートがすごく多くて
ちょっと読み疲れちゃいました。

なので今回は「萌」評価としました。

2

うーん。

どんなお話かなあと楽しみにしていたんですけど、キャラに惚れられず、お話も王道だったので中立にしました。すっごい読み応えたっぷり二段組の本編300P弱+あとがき+金先生のラフ2P。シリアスなお話が好きな方だったらいいのかも。

聖地ヴィフレアで英雄王ヴィルヘルムと共に暮らす神子セラフィ。大地の神の依り代であるセラフィは、人間の中から人間たちを束ねる優れた人物を王として選び、王はセラフィを護るという関係性を続けていましたが、ある日神が「北西に気をつけろ」と告げてきて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
2人の従者である、ヘルマン(熊)、ラッセ(鹿)、ティモ(雀鷹)、ヨニ(リス)ぐらいでは。この4人もキャラはあるっちゃあるんだけど、惚れるーとか可愛いーとかが無かったんですよね・・・

++攻め受けについて

なんと攻めとなるヴィルヘルムがほんとーーーーーーーーーになかなか出てこない!!!なので必然的に甘い箇所が猛烈に少ない!と思うのは私だけだろうか。王様らしい王様だし、最初の方はセラフィ護るため頑張っておられるんですけど、カッコいい♡となる箇所が今一つ無かったでした。

受けはビジュアルは精霊、神子らしく超キレイだし、健気だし、頑張り屋さんなんだろうけど。泣きたくなるほど沁みる箇所がやっぱり無くて盛り上がれなかったです。

攻めさんの依り代姿である狼の頃が一番可愛かった気がするなあと思ったお話でした。

3

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