西本ろう先生インタビュー

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西本ろう先生インタビュー既婚者と… 不倫BL!! 真面目大学生×ミステリアスなアラサー！コミックス『この背中に爪を立てて』

2019/02/26 19:18

複雑な人の心情、エロくてイケない大人に弄ばれる純情…

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第1911回
西本ろう／祥伝社／onBLUE comics
コミックス『この背中に爪を立てて』2月25日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
「あの人が好きなのに他の男でも欲情するんだあなたは」
大学生の歩が働くバーに現れた既婚者の男・義孝(よしたか)。“この人は誰かのモノだ”とよぎりながらも、歩(あゆむ)は魔性の身体に溺れていく。口説けど躱され、焦れる歩。既婚者なのに自分を掻き乱し、その上、学生時代に付き合っていた“男”への想いを断ち切れない義孝に歩はーー…!?

――作品紹介をお願いします
お話の冒頭にも出てくる“いい加減な大人にはならない”と真面目に生きてきた大学生の歩(攻)が年上アラサーの既婚者・義孝(受)に翻弄され不倫に溺れていくお話です。
人の気持ちのいい加減な部分とピュアな部分、そして正しさと間違い。
それぞれが自分勝手に想いを貫いていてちょっとずつズレている。
不倫を軸にそんな歪な関係や気持ちが描きたくてこのお話を描きました。

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
攻の歩は正義感が強くて真面目、このお話では一番年下ですが頑固親父タイプ。
受の義孝さんは掴み所のないミステリアス兄さんです。

――当て馬や重要な脇役は？
当て馬は歩が働いているバーの店長・トシです。学生時代は相当な遊び人で、悪い男の代表です。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
不倫BLということで出発したのですが、男女が関係する不倫設定に男同士の恋愛をどう絡めるのか…という部分で非常に苦労しました。BLということもあり妻・美穂を出すタイミングを連載中ずっと悩みながら描いていた思い出です。実際に美穂を最後まで出さないルートも考えてはいました。
また設定が設定なだけに誰かは悪者になります。それぞれの登場人物の立場に立って読んでいただけるとまた違う見え方が出てくるのではないかと思います。
作画に関しては1話目の人物はほとんどコミックス用に書き直しをさせていただきました。線の細さとか描き方を変えたり、毎回試行錯誤しながら描いているので一冊で変化が見えるかもしれません。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
受で既婚者の義孝さんをできるだけ女々しくならないように～…と唱えながら描いていたらミステリアス感が強まったような…そうでないような…。描いていて楽しかったです！

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
執筆中に甥っ子が1歳になりました。以前私が甥っ子にお菓子をあげる振りして自分の口に入れるというイジワルをしたことがあったのですが、それを覚えていたのか、つい最近全く同じことを返されてしまいました。1歳数ヶ月の彼が最後に見せた“したり顔”と言ったら……、悪いことはしてはいけないと改めて感じました。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
嬉しい気持ちと緊張と不安でドキドキしています。自分のコミックスが世に出るということが今でも信じられません。多分この先もずっと同じ感覚になるのだと思います。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
自身2冊目のコミックスになります。
応援してくださる皆様、一緒に考えて粘り強く支えてくださった担当さん、このコミックスに関わってくださっている全ての皆様のおかげで出すことができた一冊です。 思いの丈はすべて詰め込みました。 ぜひお手に取って楽しんで頂けると幸いです。 どうぞ宜しくお願いいたします。

担当編集:on BLUE編集部 Kさんより
西本ろう先生の最新作『この背中に爪を立てて』は、大人な読み応えたっぷりの不倫BLです！許されない恋に掻き乱されるまじめ大学生の歩は、魔性の既婚者男・義孝のカラダだけでなく、気持ちまで手に入れられるのか…！迎えるラストまで一瞬も目が離せません。
作中では、不倫モノということで「指輪」がキーアイテムとして登場します。シーンによって義孝が指輪をつけている・いないことが、核心を見せずに歩を躱(かわ)し続ける義孝の本心をよく表しているのかもしれません。ぜひご注目下さい。また、指輪繋がりでいうと、歩のプロポーズシーンもときめき必須ですので、お見逃しなく♡ どうぞよろしくお願いいたします！