御堂なな子先生インタビュー

お前は俺に所有されている。余計なことは考えるな
人気ホストの神咲はオーナーとして店を出すべく、「六本木の夜の王」と呼ばれる実業家の國見と愛人契約をかわします。目的達成のためなら手段を選ばない神咲。しかし契約で縛られ、國見に呼ばれては熱い愛撫にとろかされてしまう日々に……。9月18日発売、御堂なな子先生の新刊小説『王様社長は独占する』。傷つくプライドをこらえて店にすべてを捧げる神咲ですが、ともに働く後輩から、ライバル店に移りたいと告げられます！ 傷心の神咲を、真摯に励ましてくれたのは意外にも國見で!? 不器用だけど、一本芯の通った男たちの本気のラブに、しびれる一冊です!! それでは「801 AUTHORS 108」第725回、御堂なな子先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
今回の新刊は六本木のホストクラブが舞台で、男どうしのプライドがぶつかり合う、大人っぽいストーリーになっています。以前発行した『極上ホストは溺愛する』のスピンオフ作品という形です。
Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
主人公の神咲は、『極上ホスト～』にも登場した俺様系のオーナーホストで、一見受けとは思えないほどシャープなルックスの持ち主です。強気の性格でたいへん口が悪い上に、プライドが高くて、若干キレやすい。でも後輩ホストたちには信頼されて慕われている、とても骨のあるキャラクターです。攻めの國見は堂々とした風格を纏っていて、六本木の夜の王と称されるほど、実業家として辣腕を振るう男。タイトルにある『王様社長』とはこの國見のことです。生意気で鼻っ柱の強い神咲を、時に叩き伏せ(精神的に)、時に宥めすかし(肉体的に)、深い愛情と独占欲で自分のものにしていきます。

Q. 当て馬や重要な脇役は？
神咲はホストなので、女性客はみんな國見のライバルです。神咲を敵視している國見の部下とのやり取りや、他店に移っていく後輩ホストとのエピソードなど、盛りだくさんの内容になっています。あと、何と言っても『極上ホスト～』で登場した神咲の永遠のライバル、朝日奈一矢オーナーにも注目していただきたいです。國見を含めた三人の過去を描いているシーンは、執筆中楽し過ぎて興奮しました。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
今回は、とにかく主人公の神咲をかっこよく描くことを念頭に置きました。人気店のオーナーホストであり、不動のナンバーワンでもあるので、ます男性として魅力のあるキャラクターにしたかったんです。多くの女性客を夢中にさせる神咲が、王様の國見をも●●させるところが、今作の一番のこだわりポイントです。(すみません、思い切りネタバレになるので、伏字にさせていただきました)
第二のこだわりポイントは、神咲と國見にあまり身長差がないことです。二人とも長身でスタイルがいいんですが、神咲が細い人なので、相対的に國見の男っぷりが際立ちます。二人のビジュアルは、桜城やや先生が素晴らしいイラストで表現してくださったので、ぜひぜひお手元でご覧ください！

Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
ホストクラブの接客シーンをどこまで深く描写するか、匙加減に苦労しました。初稿でかなり描き込んでいたので、担当さんと相談の上、「あんまり生々しいのはやめましょう」ということでかなりカットしました。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
明確なスピンオフ作品というのが、実は初めての経験だったことに、原稿期間の最後の方になって気付きました(笑)

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露願います！
自宅のキッチンの床から正体不明の水が溢れてきたことでしょうか……。いやもう、本当にびっくりして、発見した時は直立不動で呆然としました。しばらく原稿に手がつかなかったんですが、今はきれいに直っています。工務店さんありがとう……。

Q. 今、何かハマっていることは？
「お風呂上がりに、受けの濡れた髪を、攻めがバスタオルで拭いてあげる」というシチュエーションにハマっています！ 國見が神咲の髪を拭いてあげているかどうかは、ぜひ本の方でお確かめいただけたら嬉しいです。

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
ドキドキの一言です。神咲を主人公に据えた作品を発表できて、感激です。『極上ホスト～』からずっと気にかけていたキャラクターなので、たくさんの読者様に彼のことを知っていただきたいと思います。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
こんにちは、御堂なな子です。ホストクラブという、ちょっとアダルトな夜の世界を描いた作品ですが、主人公たちの男らしくて不器用な愛情表現をお楽しみください。ちるちるユーザーのみなさんからいただくご感想を、いつも楽しく拝見しております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
担当編集より
「どっかの絶倫バカのせいで、体ギシギシ言ってんの」男前で口の悪い神咲。「お前のことを、俺はパートナーだと思っている」本当は神咲にベタ惚れな不器用な男・國見。仕事は一直線、恋愛はちょっぴり不器用で遠回り♥ そんな男同士のマジラブです!!

(c)御堂なな子／桜城やや／Libre Publishing