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すごく素敵なお二人のお話でした。
とても、現実的な事に触れていて、作中にしっかりLGBTが、テレビで解説されていたり。
ケンゴさんが、同性婚について調べていたり。
読みながら、やっぱり普通に結婚するのとは、違ってハードルが高いんだな…と、私も理解しました。
「ただ、好きで一緒に居たいだけなのに」
「なにも、悪いことしてないのに」
これは、刺さりましたね。
私自身、偏見も無いし、実際そのような知人も居たのですが、抱える物が違うんだなぁ・・・と。
「幸せになる権利はある」
そーですよね。その通りです!
そんなシリアスな問題も入れつつ、ケンゴさん&ゆうさんカップルには、とても癒されました。
ワンコ系ケンゴさんと、ふんわり癒し系のゆうさん。めっちゃ、お似合いだし。
読んでいて、ふんわり幸せを読者に与える素晴らしい作品でした。
作者さん、ありがとうございます!
これからも応援してます!
初読みの作家さん。
表紙から溢れ出るマッチョ感に、マッチョ苦手な身としては身構えざるを得ませんでしたが、苦手を凌駕する勢いで「おいしそうな食べ物」の気配を察知して購入。
苦手と分かった上でも食べ物が見たい。
大学1年から付き合い始めて10年。一緒に暮らして5年。
28歳になったリーマンの圭吾と料理人の優は、ケンカもなく穏やかな毎日を送っていた。
そんなある日、テレビでパートナーシップ制度のニュースを見て…。
2015年11月に「パートナーシップ制度」がスタートしてから、早いもので5年半近くが経ったんですねぇ。
それまで戸籍上はただの「他人」、どうにかして関わりを作るには養子縁組しかなかった同性カップルにとっては大きな前進の一歩となった制度。
ただこの制度の広告塔のような形になった女性同士のパートナーがわりと早くに関係を解消したりして、法的拘束力のある異性間の「結婚」よりも軽い感じが付き纏うのも事実。
でも公的に「パートナー」と言えるということは、必然的にカミングアウトも伴うわけで、まだまだ圧倒的多いであろうクローゼットの方々には敷居が高い制度かなあと思います。
この作品ではこの制度をきっかけに、円満だった圭吾と優がそれぞれの直面する現実を知って、「2人がしあわせに暮らしていくために必要なこと」を考えていく過程がつぶさに描かれていました。
優は敬語と同居するタイミングで両親にカミングアウト済み。
その結果、5年間両親と顔を合わせることなく、疎遠になっています。
圭吾はニュースを見てその気になるけれど、彼はまだ「ゲイ」であることが周囲に知れたあとの現実を経験していません。
一見、2人の関係を知った上で温かく迎え入れてくれているように思えた圭吾の祖母と母も、「親友」だからそういう対応だったわけで。
10年もの間、家族にすらカミングアウトをしてこなかった相手へのモヤモヤ感、ゲイを嫌う職場のオーナーのこと、同性を好きになっただけで絶縁状態になった両親。
優の周囲には「同性カップルのつらい現実」が渦巻いているんですよね。
その一片も知らずに能天気に「パートナーシップ宣誓しよう!」なんて言われたら…。
その辺りの心理描写が秀逸です。
このままでいいのにという戸惑い、何も知らないくせにという怒り、制度が出来たからと言って世の中の人々の目は変わらないという諦め。
いろいろな感情が優の中で渦巻いているけれど、でも根底にあるのは「圭吾とずっと一緒にいたい」という願いだから、分かってない圭吾に読者までモヤモヤ。
そのモヤモヤの部分を、敬語がひとつずつしっかり自分で見極めて、対処していくのが良いんです。
自分の家族のこと、それまで知らなかった優の両親とのこと、自分自身のこと。
制度に躍らされるのではなく、自分たちがどうなりたいか。
そういった問題をきちんと考えて、答えを出していく誠実さが伝わってきて、ああ、これが優の惚れたひとなんだなと思いました。
ときめきばかりがBLじゃないんですね。
じんわりと温かく沁み込むような深くて大きな愛を見せていただきました。
途中から食べ物!なんて気持ちは消えて、マッチョも気にならないと言ったら嘘になるけど、そこまで気にならずに読めました。
食べ物が好き!でも、マッチョが好き!でも、どんなきっかけでもいい。
ぜひ多くの方に読んでほしいなあと思う1冊でした。
付き合って10年同棲して5年、お互いを大事にする二人の日常が、
淡々と描かれている。
大きなドラマもなく、おそらく現実でもこんな風な問題を抱えながら、息苦しい社会の中で、疑心暗鬼になりながらも、お互いの幸せを探し、求めていく同性カップルはいるんだろうな。
すごくリアリティのある世界を描写し問題提起もしているが、絵柄とあいまっで深刻になりすぎず、程よいバランスが保たれている。
ファンタジーで萌えのBLも好きだけど、たまには多様性とは何ぞやってBLと現実を行き来して考えるのもありかなあ。
付き合って10年のゲイカップルのお話だと思い込み、試し読みで惹かれたのであまり深く考えず読みだしたことに後悔
重たかった
同棲とか結婚とかカミングアウトとか職場とかとにかく世の中にはいろんな人がいて、自分自身もいろんなところに所属してるのだと思い知らされるお話
BLはファンタジーでちょっとエロが過ぎるくらいが好きなので、この作品は重たかった
ただ純粋に10年のカップルの日常がみたかった
昨日何食べたのようなお話を勝手に想像してました
可愛いだけじゃない、えっちなだけでもない、ゲイカップルの抱えるリアルな問題と正面切って向き合った、真剣なBLです。
ほのぼのとした日常のあたたかさ、かけがえのない大切な人と生きていくこと。
その幸せを守るために、何ができるのか。
差別、偏見、制度の壁…「好き」だけで乗り越えられるほど、決して簡単ではない現実。
互いに傷付きながらも、迷い、悩み、葛藤し、二人なりの答えを探す姿に胸を打たれます。
深い愛情を感じられる作品です。
絵柄も綺麗で、作中に出てくるごはんイラストはどれもとても美味しそうです♥
私は単行本を購入致しましたが、カバー裏のオムライスは一見の価値アリです✨(´p`*)
笑顔で囲む食卓のシーンにも、家族のぬくもり、大切な居場所に込めた思いが伝わってきます。
もちろんえっちなシーンもあるわけですが、いちゃいちゃ甘々もしっかり堪能できます!
むっちりお肉が好きな方には自信をもっておすすめします!!^^///
触れる手の優しさや、柔らかい表情、愛情ダダ漏れの眼差しにも胸キュン必至です♥
少し重いお話ではありますが、得るものの多い作品です。
興味を持たれた方は、是非、試し読みからどうぞ!ヾ(*´∀`*)ノ