君が僕の永遠なる希望 -竜の棲み処-

kimi ga boku no eien naru kibou ryu no sumika

君が僕の永遠なる希望 -竜の棲み処-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
66
評価数
14
平均
4.7 / 5
神率
78.6%
著者
 

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イラスト
tapon 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
発売日
価格
¥1,300(税抜)  
ISBN
9784799743522

あらすじ

名前もなく身寄りもない少年は、湖のほとりでこの世のものとは思えぬ青年と出会い「ユーニ(夜明け)」と名を付けられる。竜と番う運命を授けられた少年と若き風竜の物語。

表題作君が僕の永遠なる希望 -竜の棲み処-

クアス、ユーニを助ける翠玉の鱗を持つ風竜、80
ユーニ、貧しい村で虐げられていた孤独な少年

その他の収録作品

  • 竜の祝福
  • 湖上の蜜月
  • あとがき

レビュー投稿数3

風竜の求めた世界一の美しいもの

今回は長く自分の巣をつくる場所を探していた独立したばかりの風竜と
貧しい村で孤独に生きてきた名前もない孤独な少年のお話です。

攻様が巣作りした浮島で拾った受様を番にするまでと後日談短編を収録。

この世界には強大な力をもつ竜がいます。竜は美しいものを好み、生涯
美しいものを集め続ける魔物ですが、自分の巣と縄張りである国に敵が
攻め入れば戦うことも厭わない事から、竜が棲みつくと国か栄えると
言われています。

受様は雪深い冬の夜に現れた若い男が抱いていた赤子です。その若者は
負っていた怪我により亡くなり、受様の自分の名前も素性も知りません。
賢くもなく、美しくもなく、身寄りもない受様は、貧しい村の中であまり
幸せとは思えない生活を悲しいと思いつつも、自分にできる精一杯で村の
ために働きていました。

しかし、竜が村の近くの浮島に巣を作った事から村人達は受様への供物
にしようとしていることを知ってしまいます。村人にとって受様は村の
一員ですらなかったのです。

逃げ出した受様には行嗚咽を堪えながら村の外れの湖まで辿り着きます。
そのでこの世のものとは思えない目か覚めるような美貌の青年に助けら
れるのです。この美貌の青年が今回の攻様です♪

攻様こそが浮島に巣を作った風竜であり、攻様は受様が竜の供物にされ
そうになっていた事を知ると、露骨に不機嫌になりますが、行くところが
なく攻様の家事を請け負うなら雇ってやると言い、名前がないと不便だと
「夜明け」という意味の名前を付けてくれます。

攻様は竜は綺麗じゃないものは巣の中に置きたくないと言い、生き物の
綺麗は「健康が前提」とやせ衰えて荒れて爛れた皮膚の受様に、攻様の
美意識のためにも健康になれと命じるのです。

そして読み書きの出来ない受様のために、ある程度の書物なら朗読する
事の出来る「読み聞かせフクロウ」を与えてくれるのです。そのフクロウ
とともに受様は攻様が快適に過ごせるように尽力します。

人間姿の攻様は見た目こそ20才そこそこの青年ですが、50才から攻様が
心から美しいと思える営巣地を探し始め、30年かけてこの茨の湖を見出し、
自分の好みの巣に作り替えようとしていました。

リフォームが済み、受様もフクロウの手助けで少しづつ色々と覚え始めて
1月が過ぎた頃、攻様の母竜がやってきます。攻様の母竜はうら若き乙女
の様で攻様同様とても優しい竜でした。

母竜は攻様にしきりに番人を見つけろとすすめます。番人とは竜の巣に
住み、家事や財産管理を行う特別な人間です。攻様は営巣地同様、番人も
妥協することなく、心から美しいと思える人間を探すと譲りません。

もしもこの竜の巣の管理を行う番人が来たら、受様は不要になってしま
います。優しい攻様は番人が来ても受様を下働きとして置いてくれるかも
しれないと思っても受様は何故か胸が痛くなります。

母竜は攻様はずっと昔に失恋してから、その人以上に綺麗な人間を探して
いるのだろうと言い、受様に寂しがり屋の攻様の傍に居てあげてと帰って
いきます。

受様は温かく居心地の良い棲み処と食べ物だけではなく、受様に生きて
いく希望を与えてくれました。受様は番人になれなくても、いられる
限りは攻様のために一生懸命に働こうと決意しますが・・・

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」連載の小説に加筆修正しての
書籍化、リリ文庫発刊の「竜の棲み処」シリーズのスピンオフであり、
既刊で主カプの火竜である攻様から番人である受様を略奪しようとした
風竜が彼自身の番人に巡り合うまでの恋物語になります♪

リリ文庫の休刊に伴いもう紙版では読めないかとな思っていたので、発刊
を知りとても嬉しかったし、思った通りとても面白かったです v(^-^)

受様は村人が協力してやっと食べていける様な貧しい村で、村人の慈悲で
育ちます。生きる為に何でもやっても少しの食量しか得られなくても、
受様に亡き弟の面影を見ている宿屋の女将の陰ながら心配りに感謝して
生きてきます。

天涯孤独で村人にいい様にこき使われる生活でも、受様は生かしてくれる
村人達に感謝を忘れません。村人に竜の貢ぎ物にされそうになっても、
死にたくなくて逃げただけで村人を恨むことはなく、攻様が同情や哀れみ
で自分を助け、傍に置いてくれる幸せをかみしめて毎日を過ごすという
超健気で可愛い子なのですよ。

対する攻様もちょっと意地っ張りというか、竜らしく高い矜持の持ち主で
すが、受様がみっともなく痩せていれば太れと食べさせ、文字が読めなけ
れば学ぶための手段を与えて成長を促すという素敵なご主人様です。

こんな2人に攻様の母竜、竜の番人、国を襲う流行り病、宿屋の女将を
はじめとする村人達、受様を探す謎の男達が絡まり合って進み、攻様が
番人を得るまでドキドキ&ワクワクで読ませて頂きました♪

竜が求める美しさとは、竜を惹きつける美しさとは見た目ではないのです。
純粋で素直で正直で優しい受様が幸せになれて良かったです (^O^)/

読み終えて物語のすべてが集約されてたタイトルにジーンときちゃった
ので今回は迷ったけど「神」にしました。

続編の番外編は攻様の父や本編カプである火竜とその番人が訪ねてきたり
攻様が発情期になったりする後日談となっています。

本編も続編短編も既刊を読んでいると番人の意味(本質、価値かな)が
より詳しく語られているので、ワクワク増し増しで更に美味しいと思い
ますが、本作のみでも問題なく読めると思いますよ。

同じくリリ文庫で未完となっているchi-co先生のシリーズもどこかの
レーベルさんが続けてくれる事を切に願っています!!

今回は竜繋がりで野羊まひろさん『竜王様のお気に入り!』をおススメ♪
こちらは2冊セットとちょっと長めですが世界観も面白いです。

3

王道で可愛さに悶える

人外!両親がおらず村で養ってもらったものの生贄にされかけた少年!(黒髪!)性的な搾取は受けていないピュアっ子!一生懸命!自己肯定感爆低!竜×人!最初の方はそこまでラブの要素感じずゆっくりすすんでいく物語が心地よかったです!
竜はすみかを決めるとそこに番人=番になる人間をおきます。その番人に自分の生命力を分け与えて同じ時を過ごせるようにし、だから成長も緩やかになるし1000年近く生きることになります。
攻め様の失恋相手というのが他の竜の番人で、竜は綺麗!好き!ってなったら手に入れたくなってしまう性分らしく手に入れようとしたけど結局元の番の相手の竜に負けちゃったらしく。でも今は友人だからと穏やかに過ごすシーンも良かったです。
攻め様が、受け様に他の人から聞いて嫌な気持ちになるくらいなら自分から言うけど、失恋相手は友人で恋愛感情はないから!もうそういう風に思ってないから!っていうのがめちゃめちゃ可愛くて!受け様がかわいいのはもう、そらそう!って感じなんですが攻め様もめっちゃめちゃかわいいんですね!
受け様は受け様で、失恋相手さん綺麗でいい人ですね、攻め様が好きになるのも分かりますって言うて君は聖人か…?となるくらいのピュアっ子。ちょっとくらい嫉妬してもええんやで…?でも嫉妬する隙もないほど愛されてんのか!かぁ〜っ!これは1本取られましたな!!って感じでした。ほんと、どこまでもかわいい…!
そしてなんと言っても発情期!竜って動物なので!春と秋!発情期がくるんですって!!でも竜の攻め様は1週間ほど止まらない性欲を人間の受け様に吐き出すのは体力的に申し訳なくて魔法でできる限り眠るようにしていて。でも自然の摂理としては発情期には交尾するのが普通なので、人間の受け様は自分以外に番人を持ったほうがいいのでは?って思っちゃって。実際竜の世界では番人を複数持つのは結構当たり前なことで、竜の性欲を1人に吐き出してたらそら人間は参っちゃうよねという。で、受け様がそういうことを言うから攻め様は自分は君のことを愛しているしだから君一人しか大事に出来ないけど、そう思ってたんだねって2人の距離があいてしまって…受け様も自分以外の人と交尾してほしくないんだけど、でも攻め様に無理はして欲しくなくて、元々孤児で読み書きも出来ないくらいだったから上手に言えなくてどうしようってなっちゃう受け様の可愛さ!!!
でも大丈夫!攻め様は受け様が上手に言えないのをちゃんと言葉を待っててくれるしラブラブなのが最っ高でした!かわいい〜!!!

2

僕の夜明け

紹介してもらって読みました。優しくって沁みたので萌2.ヒトの子と竜がお互いを求めあうお話で3編構成330P弱。「竜の棲み処」2作のスピンオフとのことで、そちらを読んでいませんでしたが、これ単独でも十分良かったです・・・機会があれば前2作も読もう。

父親に連れてこられたものの父は死亡し、身寄りのないまま村の人々の情けでなんとか生きている少年。名前もなく村人たちにこき使われています。ある日、竜の捧げものにされそうになったので逃げたところ、助けてくれたのがその竜。衣食住を与えられ、ユーニ(夜明け)という名前まで与えてもらって・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
クー(シロフクロウ)、山吹(百貨店外商)、ララ(ユーニに優しくしてくれた村人)、攻めの両親、前作のカプ、悪党少々。クー可愛い・・

++泣いたところ等

クアスが翡翠色の涙を流して受けを癒し、「笑って、僕の夜明け(ユーニ)・・」と呟くんです。そこがたまんなく沁みました。そこにぐっときた方は私以外にもおられるのではないかなと思います。

竜族は美しいものを蒐集することに生きがいを感じ、住まいを好みの美しいもので固めて、側に仕えるもの(竜の番人というらしい)も美しい方でなければ!とのこと。クアスが以前執着していた前作受けはそれはそれは美しい方だったようですが、ユーニの見た目はいたって平凡、栄養不良からやせっぽちのちっぽけな様子。番人になんてとてもなれない、あまりに不遇な受けに情けをかけているんだという王道話。

王道とわかっちゃいるけど、このユーニ、心が綺麗すぎて、その綺麗な心を愛おしく思う攻めの気持ちに激しく同調。途中で起こる悪党によるアクシデントも超王道なんだけど、ぐっすん、まんまと涙ぐみました。ユーニがあまりに素朴で一生懸命頑張っているから、お涙頂戴な健気さんだなと構えてしまうことは無かったです。美人さんではないというところも効いているのかも。

クアスも素直じゃなくって、でも甘えん坊なところもあって、竜なんだけど人間くささを感じられたのも良かったのかも。(クアスはキラキラ美形、でも笑ったり拗ねたり怒ったり泣いたり忙しい)

色っぽいお話は少ないですが、無欲なユーニにクアスともども陥落でした!

2

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