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表題作気づいたら恋【合本版】

剛(リーマン)
三木(セフレ)

同時収録作品ソメイヨシノ(前後編)

染井 晴(写真家)
木戸 良乃(花屋の息子)

同時収録作品グリーンデイ

(攻め受け未定)雨宮(大学生)
(攻め受け未定)前田(植物園職員)

同時収録作品ハニーレイン

(攻め受け未定)賢成(高校生)
(攻め受け未定)大樹(高校生)

あらすじ

「気づいたら恋」1・2
“惚れた弱みってやつ…?” ただでさえ都合のいいセフレ関係なのに、
ニブいあいつは全く気づかないまま。あいつが自覚するまでこの気持ちは絶対言わない。
そんなある夜、別の男の誘いに乗って見たら意外な展開が――!?

作品情報

作品名
気づいたら恋【合本版】
著者
桶津ふみお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drap e comics
電子発売日
3

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

一口では止まれないアイスのような。恋に気付いた瞬間を切り取った短編集。

ほんっとに短い物語を集めた短編集なんだけど、テーマは一貫して「恋に気付いた瞬間」を切り取っていて。それはとても甘くて何だか切なく胸をキュッとさせる。
どの物語も「それから」を知りたくてたまらない。

◆表題作「気づいたら恋」
表紙の2人。セフレ関係を続けていた、と思っている剛と三木。しかしある夜、三木は『自分ばっかり好きで、悔しい』と思う気持ちから、声をかけて来た男について行こうとする。偶然BLあるあるで、その場を通りかかる剛‼︎
この時、剛自身も気付いてなかった恋にやっと気付く。気付いてからの剛が甘くて。優しくて。
『恋人らしく優しくして欲しい』とずっと願ってたのは三木なのに。くすぐったくてたまらなくなる。
恋人同士の甘あまは始まったばかりなのに。余韻だけを残して物語は終わる。

◆「ソメイヨシノ」
桜の季節になると思い出す、あの人が言った一言。
風来坊の染井は、写真家で海外を拠点に活動することにした。商店街の花屋の息子、良乃は 染井に想いがあるけども、関係が壊れてしまうのが怖くて言い出せない。
けれど、染井は帰国する度に良乃の家で寛ぐ事を楽しみにしていた。そんなある日、帰国した染井は、商店街の花屋がひっそりと閉店している事に気付く。
知らずに拠り所にしていた大切な事に気付いた瞬間、染井は初めてそれが恋だと気付く。

◆「グリーンデイ」
植物園の職員と、そこに通う物憂げな大学生。いつから心に棲み付いた気持ちなのか。
いつ恋に変貌したのか。爽やかなグリーン達がむせ返る様な青々しい匂いを放つ様な。
それはくすぐったい恋の瞬間。

◆「ハニーレイン」
幼馴染の賢成は喘息持ちでひ弱な男の子だった。母親から「おまじない」と言ってキスされているのを見た大樹は、自分も賢成に「おまじない」をしてあげる。
高校生になった今 思い出すのも恥ずかしいけれど、賢成は無邪気を装って「おまじない」をねだる。
甘くて可愛い2人の物語。きっと、賢成が恋に落ちたのは 最初の「おまじない」の瞬間。
そして、大樹が恋に気付くのは 現在。
一番続きが知りたいかも‼︎ 賢成がちょっぴり腹黒ちゃんな気がしないでも無い。
大樹が翻弄されまくるその後を見てみたい。

「アイス」「桜」「グリーン」「雨」と、モチーフになっているものも何だか可愛くて。
気持ちいい連作でした。はぁ〜。続きが欲しい。

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