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表題作狂愛視線

心臓外科医・大病院の後継者・津島
製薬会社の営業・通夏

あらすじ

米国製薬会社の日本支社への出向で帰国した通夏は、高校時代、自分を性奴隷のように扱った男・津島と再会する。
津島は現在、心臓外科界の寵児として名をはせていた。
十年前と同じ執着心で、今でも通夏を求めてくる津島が恐ろしく、通夏は彼を拒み続ける。
だが、津島が経営する会員制クラブに騙されて誘い込まれた通夏は、その体を一晩好きにできるというオークションにかけられてしまい…。

作品情報

作品名
狂愛視線
著者
諏訪山ミチル 
イラスト
サクラサクヤ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829654088
2.5

(6)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
11
評価数
6
平均
2.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

狂った愛に絡め取られる

薄い本なのに、みっしりエロの詰まったポルノ小説。
盛りだくさんでした。

大病院の跡取り息子で、学業も優秀な生徒会長・津島。
上級生達に目を付けられ、体育倉庫で襲われかけていた通夏を助けてくれて、
最初のうちは、津島に優しく、特別扱いされて喜んでいた通夏だったが、
津島の執着ぶりに疑問を感じるようになり、距離を置こうとすると、一転して…

って感じで、前半は、写真やビデオ、そしてまだ小さい弟を楯に、津島に蹂躙される通夏の高校時代。
二人の関係は、通夏が親の転勤についてシアトルへ引っ越すまで続く。
後半は、10年後、通夏が会社の転勤で日本に戻って来て、津島に再会する。
再会後、津島は、当然のような顔をして、10年前の付き合いの続きをしようと実家に尋ねてくる。
見当違いな愛の告白をしてくる津島だったが、10年前の忌まわしい過去を忘れられない通夏は、津島を拒絶する。

ここまでなら、まあ、ありがちなBL.
生徒会室でのお道具レイプとか、いろいろ酷くされて、憎んでいたはずが、
再会後、アレは愛故の暴走だったのだと、告白されて、絆されちゃうとかならね。
ところが、ここからが、エロ濃厚ってコンセプトの「LAPIS MORE」
そこに、もう一ひねり加わった。

津島家、地元の総合病院だけでなく、赤坂のレストランとか、アラブの王族が来るような秘密クラブ経営とか、随分手広い。
津島は、通夏を自分の秘密クラブに誘い込み、弟をオークションにかけると脅して、通夏に迫る。
で、ステージ上での津島と、通夏のSMプレイ、なんてシーンが加わる訳だ。

いやぁ、、ホント、、、ごちそうさま、、、っていうか
「ポルノ小説を読んだ」って感じ
ここまでわかりやすく、てんこ盛りのポルノってのも、アリなのね。

1

恐ろしい程の攻めの愛

高校生の頃からの10年愛です。
一見、純愛?と思いますが、恐ろしいまでの執着愛で、正に狂愛です。
そんな攻めに見染められてしまった受けは、不幸なのか、幸せなのか。
無理矢理有で鬼畜エロなので、苦手な方はご注意。

心臓外科医の寵児・津島靫彦(29)鬼畜敬語攻め×製薬会社勤務・五嶋通夏(26)
3年の生徒会長で写真部の部長の津島に、1年生の通夏は輪姦されそうな所を助けられる。
懐いていたのだが、襲われた時の写真を見せられた上に、無理矢理に犯されて。
親しくしている友達は偶然か故意か怪我をして、写真やビデオまで撮られて弟6歳の身体も盾にされて、津島の言いなりに。
父親の海外への単身赴任を機になんとか逃げ出したのだが、10年ぶりに出くわすことになって。

攻めの凶器が上気して湯気が立っているなんて描写を見たのは、これが初です。
いまから、いよいよ犯されるという恐怖感や悲壮感がバッチリすぎる程あります。とにかく鬼畜でエロい事は、確かです。
脅されて抵抗が出来なくなって、身体だけ好きにすればいいさと受けが捨て鉢になるのは当然で、それまではあんなにカワイイ一年生だったのにと、リアルを感じました。
俺様タイプと言うよりは、『通夏は、僕のモノになるのが当然』みたいな世界観や精神の違いを感じるタイプのどこかにイってしまった系の攻めです。
10年ぶりの再会でも、君とつりあう男になりたくてと10年の空白なんかすっかりなかったことに。
今度こそと拒み続けて、津島が経営する怪しい会員制クラブでオークションにかけられて、断ると弟のお初が奪われると脅迫されて。
二重線を引きたい位なんですが、『津島が経営する会員制クラブ』ってことは、津島の意のままということで、そこで多少ピンチになったとしても、ウソでしかないと思う。
とにかく執念深く通夏のことを白熱の演技をしてまで手に入れようと画策し続ける津島の執念というか、もはや、怨念が怖かったです。
究極の執着攻めと言っても過言ではないです!

どこまでも愛しぬいてくれるので、ある意味では幸せともいいます。
個人的な難は、通夏のどこをそんなに好きなのか、いつ惚れたのかが明かされていなかった気がするので、そこがとても気になります。

エロ:★4 鬼畜エロ、強姦、道具、鞭打ち、拘束、写真、ビデオ、公開SEX
総合:★3 好きになった理由があったら、★4で。

1

ものすごい執着もの

ハードロマンスというか、えろえろなだけのお話という印象でした。
もちろんえろメインでも面白かったらいいんですが、そこまで濃いということもなく、純愛を入れたいのかどうしたいのかちょっと何にしても中途半端。

主人公の通夏は、高校のときに津島という男に陵辱写真を取られ、脅されてさんざんオモチャにされ、逃げるように親と一緒に海外に。
10年後日本に戻って来た通夏の前に再び津島が現れます。

高校時代、津島は通夏の写真を隠し撮り、通夏に近づく者には危害を加えるという徹底した変質者ぶりを見せて、かなり狂気じみていました。
なのでヤンデレ攻めを貫くのかと思ったら、再会してからはまともに愛し合いたいとか、手を出したいけど通夏を開放したほうがいいのかなど葛藤するシーンが多く、キャラがつかみにくかった。結局いい人なの?

はじめに見せた執着がすごく、アメリカに行った通夏の隠しどりまで持っている様はまさに変態と言わしめるほどなので、その変質者ぶりを徹底したほうが面白いお話になったんではないでしょうか。

最後にオークションにかけられるシーンがありますが、これも津島の店で津島に連れてこられたにも関わらず結局津島が一人葛藤して「逃げろ」というのは・・・曖昧な気がします。
何より、まだ幼い弟を巻き込んでオークションかけるというのが痛々しすぎてちょっと受け付けなかった。
そしてどうしても気になるのは、津島と出会ってからストーカーや陵辱行為などしか受けていない主人公がなぜ島津と結ばれたんでしょうか?
どこにも好きになる要素が見出せなかったです。

オークションという要素が好きなんですが、これは期待していたような楽しさは味わえませんでした。

0

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