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  • 江戸文化から見る 男娼と男色の歴史

江戸文化から見る 男娼と男色の歴史

edobunka kara miru danshou ro danshoku no rekishi

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あらすじ

戸時代、男も女も虜にした
美少年との性の世界

かつての日本で「男色」は特別なことではなく日常だった。
江戸の町には「陰間茶屋」と呼ばれる店があった。
「陰間」とは、金品と引き換えに身体を売る男娼のことである。
性に開放的だった江戸時代、陰間茶屋も陰間も隠すような存在ではなかった。
なぜ陰間は公然と存在しえたのか、陰間茶屋とはどのような店だったのか、
陰間のマナーと性技とは──などなど。
当時の「男同士の恋愛」についても触れていく。
陰間という文化を知ることで、さらに江戸文化を堪能できる一冊。
カバー装画はコミック『百と卍』(「このBLがやばい!2018年版第1位」「文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」)の紗久楽さわによる描きおろしイラスト。

作品情報

作品名
江戸文化から見る 男娼と男色の歴史
著者
安藤優一郎 
イラスト
紗久楽さわ 
媒体
小説
出版社
カンゼン
発売日
ISBN
9784862555281
4.5

(2)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

買ってよかった

百と卍がとても好きでタイトルが気になり興味本位で購入しました。
男娼と男色の歴史を知ってから読むとより面白かったです!

1

生々しい

文学博士が真面目に江戸時代の男色文化を解説しています。当時の貴重な資料図もカラーでたくさん載っていて江戸BL好きの腐女子には興味深い内容です。紗久楽さわさんの「百と卍」のももちゃんが陰間時代どんなに苦労したかこれを読めばわかります。

江戸時代は性に奔放な時代で男子でも美しい人は陰間じゃなくても年上彼氏を作った方が良いと推奨されていたようです。でも10代前半の男の子を性的対象にしたり体を売らせていたというのは児童虐待でしかないので今の基準で言えば恐ろしい話です。

この本では主に陰間という舞台役者をしながら舞台のない時は客に体を売っていた少年達の仕事や日々の生活について詳しく描かれています。時代物のBLを読んだ事のある人にはお馴染みの単語や性玩具なども色々出てきます。資料図も春画というポルノみたいな物なので誇張した巨根が入っている所がモザイク無しで生々しいので完全に18禁だと思います。エロいけどBL読みの皆さんならよく知ってるような内容です。

私が知識として目から鱗だったのは陰間の前髪問題。前髪がある方が実際より可愛く見えてモテたらしいです。その後前髪禁止令が出て元服後は前髪を剃らなくてはいけなくなってその状態の男娼を「野郎」と呼んでいたらしいですが、現代の単語の野郎ラーメンとかバカ野郎とか野郎系とかの「野郎」部分を頭の中で「男娼」に置き換えて1人で喜んでました(←本当のバカ)

江戸時代の性風俗のお勉強におすすめの一冊です。現代のゲイの方の風習と比較したりもしてかなり詳しく熱く書かれている学術書ですが読みやすいです。

4

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