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銀行ごと買い取られた晶と、
買い取った鬼畜で強引な社長の杉崎。
もともと女性関係すらなかった晶なのに、
杉崎に調教されて杉崎なしではいられない体に。
この調教はあくまで男性に抱かれる事の調教で、
SM的調教はないです。
ほぼ強姦状態で奪われ、
衆人環視の中のプレイを含む陵辱もあり、
とさすが水戸泉先生な話です。
程度的にはこういうの大丈夫な人にはそれほどでないけど、
苦手な人にはかなりきつい感じ?
晶は杉崎に引っかかる記憶があるのですが、
彼らは実は異母兄弟で杉崎はしかも晶の母親をかなり憎んでいる。
しかし、子供の頃、杉崎は晶に骨髄移植をした過去があった。
その頃から杉崎は憎みながらも晶に恋してた?
ような設定なんですが、
あんまり杉崎が晶を想ってるように思えるシーンがなく、
徹底的に陵辱された晶が身を挺してまで杉崎を庇うほど、
杉崎に愛を感じてるのも伝わりにくかったです。
単行本に半分くらいの長さなので書き込みが足りない?
という感じでした。
同時収録の「焦がれる恋心」は良かったです。
スラム街にいる旅行者っぽい日本人の一樹に一目ぼれして、
クールで美形なアラブの御曹司の常陸。
スラム街で助けられた後一樹は常陸に彼の屋敷で抱かれる。
この辺りは異国のせいかとてもロマンチック。
アラブの御曹司ネタの話ってBLで割と多いですが、
今まで食わず嫌いだったのですがなかなかいいと思いました。
そして、常陸はは切れ者で優秀な渉外弁護士でもあって、
一樹はは見た目はそこそこキレイなのにそれ程モテず、
しかも自分なんてダメだと思い込んでいるサラリーマン。
常陸は仕事の関係で日本に来て、一樹の勤める会社の仕事をする事になる。
そんな一樹が常陸付きの社員になる事になり、
アラブで抱かれたようにまた抱かれる日々が続き、
戸惑いつつも常陸なしではいられなくなる一樹。
そして一樹が拾ってきた雑種の犬を予想外に可愛がる常陸とか、
そんなエピソードに常陸のクールな優しさでてて良かったです。
一樹がアラブに旅行へ行く理由になった先輩の唐島が、
再び登場した事がきっかけで両想いになるふたり。
この時に常磐が唐島に言ったセリフが良かったです。
よく考えたらかなりエロいセリフですが、
でも、とても愛がこもってたと思います。
じっくりというよりさらっと読む話ですが、
シンデレラストーリーっぽい所もまたさらっと読むにいい話です。