電子限定かきおろし付
来るもの拒まずな男×性的欲求を持たない純真
ノンセクシャル・性欲のない25歳童貞の初恋…
文字通りの受け取りで読み始め、無知で理解のない自分が情けなくなってしまった。
愛する気持ちがあるなら性欲がなくてもそのうち…と、どこかでそんな考えがあった私。
「ゲイは治る」と言っている人と変わらないこと気づいて愕然でした。
LGBTは海外映画やドラマでは当たり前で、LGBTQ+という言葉までは知ってましたが、
多様すぎて深追いしないままだったQ+を、手当たり次第に調べLGBTQ+漬け。
それから再読すると、また違いますね…しかも別の疑問が湧き上がってきたりする。
この作品のラストに至る経緯は、ノンセクシャルにとって幸せなのか?
貧乏イラストレーターの一騎が、美術講師をしているバイト先職員の唐木田に初恋。
一騎は25歳まで恋愛感情を持ったこともなく、友人から絶食男子と呼ばれていた中、
唐木田に初めて恋愛感情を抱いて一年、彼女と別れた唐木田から一騎にアプローチして交際開始。
もちろんノンセクシャルだと唐木田には伝えていても、カラダの関係を求めてくる。
性欲がないなんて本当のところは理解できていない唐木田と、不快で恐怖でしかない一騎。
大好きな唐木田と別れて恋を諦めた一騎に、
やっぱり別れたくない(別れてないと言い張る)唐木田が、
ノンセクシャルを受け入れて再度二人は向き合っていきます。
この作品はノンセクシャルという題材だけでなく、画力の高さや描写力のふり幅の広さにも驚き。
ホラーからシリアス、ほのぼの、どエロまで幅広い。
個人的な一押しは日常ネタで、ノンセクシャルに関係なく、日常ネタだけで神作品です。
一騎のパンツネタや、ボーダーネタ、食べ物ネタは愛が溢れていて大好き。
レベルの高い日常BLネタが詰め込まれ、そこに大きなテーマが差し込まれた一冊です。
ノンセクシャル絡みの性欲を感じさせる唐木田描写が、ホラーで怖いんですが解りやすい。
一騎にはあんな風に見えている。
大好きで死ぬほど愛しいと泣いてしまえる相手でも、性欲を感じると不快で恐怖な存在。
そんな自分を申し訳ないと感じていて、悪夢でうなされた「こねる」怖かった…パンがリアル。
唐木田も大好きな一騎にこれだけ辛い想いをさせていると思ってないから、考えると余計辛い。
性愛者と非性愛者が、お互いに幸せで一緒にいるにはどうしたら?
この作品では、時間を掛けながらお互いに歩み寄っている描写でした。
一般的と言われる恋人や夫婦でも、関係を上手く続けていく為に譲り合ったり我慢しているものですが、
「ノンセクシャル」を理解して受け入れることを念頭におくと、
大好きな相手にフェラができるようになって良かったね…にはならない。
唐木田は自分でノンセクシャルの一騎を選択しているので、
一騎をそのままで受け入れて貰える描写が理想だという気持ちがあって、
どこか引っ掛かってしまうのかも…でも、現実として我慢は必要なんだろうなぁ。
触られることや、してあげることに抵抗がなくなっていく描写だと、
ノンセクシャルじゃない感じで、
そのままノンセクシャルの一騎でいいと、言ってあげて欲しい気持ちになってしまう。
ノンセクシャルの恋愛チャートがすごく解りやすかった。見るほど大変だなぁと…。
性欲まみれの私、本当のところノンセクシャルが理解できているとは思ってないです。
無知が知り始めたところなので、もっと知りたいと思わせてくれたこの作品に感謝。
素晴らしい文句なしの神作品です。
※Renta:修正は白抜きです。紙本も同様です。
pixivで読んでいましたが、
加筆修正&描き下ろしということでコミックスも購入しました!
すごい増えてる!
エピソード大幅に増えてました!!
時系列が前後しているので、何回も読んでしまいます。
『カタルシス前夜』までいって、一話をもう一度読む!
これ絶対(笑)!!
-ノンセクシャルのいっきくんと、
いっきくんが恋する唐木田の苦しくも愛しい日々です。-
〝ノンセクシャル〟って知りませんでした!
他者に恋愛感情は抱くが、
性的欲求は持たない人のことらしいです。
本作の主人公・いっきくんは、
まさにノンセクシャルなんです。
好きなのに触れられたくない……
抱きしめられたいのに、怖い……
好きなのに、やっぱりダメだった自分は欠陥品?
とても難儀ですが、
自分ではどうすることもできない辛さやもどかしさが伝わってきて、すごく切なかったです。
結局、やっと付き合えた唐木田の手を離してしまういっきくん。
そんないっきくんと別れた後も未練タラタラな唐木田。
別れた後もいっきくんに会いに行き、
隙あらばヨリを戻そうと思ったりしていて(笑)
プライドが高くて大切な事をハッキリ言えないウザい唐木田だけど、いっきくんのことはとても大切にしています。
いい彼氏じゃなかったと言ういっきくんに、
「オレがいっきくんのいい彼氏になるから
いっきくんはならなくていい」と言います。
そのままのいっきくんでいいという唐木田がとても素敵でした。
あんなに自信満々でウザかった唐木田が、
何故かカッコよく見えてくる不思議(笑)
自然とヨリを戻した後は、
いっきくんも素直に甘えられるようになりましたね^^
唐木田の膝にスッポリ収まる姿が可愛いです。
pixivではありませんでしたが、
いっきくんが頑張ってフェラする姿も見られました。
浮かれる唐木田が分かりやすくてウザ可愛かった(笑)
途中4コマタイプになったり、小ネタ集があったり、
とても楽しく拝読させていただきました。
後半は、二人の普通の日常が描かれており、
それさえも愛しく思えました。
二人の愛が満ちています。
とてもあたたかい作品です。
今までに読んだことのないテイストで、
うまく表現できないのが悔しいですが、
たくさんの方に読んでいただきたいです。
作者様の処女作ということですが、
とても素敵な作品をありがとうございました。
BL作家さんでないことは存じていますが、
また描いていただけたら嬉しいです。
PIXIVで毎回更新を楽しみにしながら読んでいた作品です。
この作品に出会って初めてノンセクシャルという言葉を知りました。
ノンセクシャル:相手に性的欲求を抱かない
アセクシュアル(相手に性的欲求も恋愛感情も抱かない)ではありません。
これは紛れもなく恋愛作品です。
ものすごく大好きなんですけど、どう書けばいいのか…下手ながらレビュー失礼します。
はじめ、唐木田さんの魅力が分かりませんでした。
すごく人の内面を見ることが得意で一歩引いて恋愛しているように感じました。
一騎くんのこともただ自分に好意を持っていて、自分も少し興味があってフリーだから付き合ったのかと。
しかし読めば読むほど味がでてきて、最後には唐木田さんしかいない!と惚れていました。
伝わらないと思うんですが、宇宙…ブラックホールみたいな人です。
打っても響かず流されているのかな?と思ったら実は全て余さず吸収していて。
どの角度からというより全方面からまるっと包み込む感覚。そんな印象を受けました。
一騎くんは可愛いです。
ノンセクシャルとして性的なことに対する描写が鳩川先生にしかできないものだと思いました。
性的欲求は抱かない、恋愛感情はある。「唐木田さんが好き」の気持ちがすごく伝わってきました。
終盤の唐木田さんの一樹くんへの言葉に感情が溢れる感じがすごく好きです。たまらないシーンです。
いつまでも隣り合っていてほしい大好きな二人です。
服装だったり食べ物だったり細やかな描写も素敵で隅々まで楽しめました。ユーモアのセンスもツボでした。
PIXIVで好きだった方もぜひ!描き下ろしもとっても豪華です。
描いて下さって本にして下さって、本当にありがとうございますと感謝したい作品です。
神評価は変わりませんが、追記させて下さい。
ノンセクシャルとアセクシャルが違うと書きましたが、ノンセクシャルもアセクシャルの内でロマンティック・アセクシャルと呼ぶ方もおられるそうです。不快に思われた方は申し訳ありませんでした。
まず、難しい設定を、よくぞここまで描いたなぁって感心した。
ノンセクシャルって何?だけど、恋愛=セックスに疑問を持ってもいいじゃない。
一緒にいたいの気持ちと、セックスのありなしと、
自分の気持ちと、自分の体の反応と、
どちらにも嘘をつけなくて、行きつ戻りつしながら着地点を探っていく主人公の誠実さ。
この、悩んで、迷って、思いと裏腹な行動に出てしまったり、唐突な行為をしかけたりと、揺らぎっぱなしな月島がすごくいいです。
性的な合意点を探り合うような二人のやり取りは、BLマンガのお約束のような挿入アリの汁まみれセックスより、むしろエロくて切ない。
面白いものを読ませていただき、ありがとうございました。
めっちゃ楽しみにしてたらそれを上回るものすんごいコミックスでした!
冒頭の唐木田がズル過ぎて
あんなん別れても好きに決まってるし嫌いになれないしいやもうずっと好きだろ!!!ってなっちゃってなんとも言えないときめきに思考を支配されたのです。
唐木田の去るもの追わずスタイル、
女性にしてみたらやっぱりねぇ…長く付き合ってたら結婚考えてしまうでしょうから
うーんって少し冷めかけるかと思いきや
一騎の恋心を見透かしての言動にまたもうズル過ぎな唐木田ぁあああ!!!
こちらまで気持ちを振りまわされてしまうような感覚、悪くないんです。
もっと雑に傲慢なヤツだったらああそうですかって嫌いになれるのにな。
一度別れた一騎が可哀想で、いくら自分から切り出したにしても
あんなあっさり承諾されるとどうしようもない。
一騎の一喜一憂をあそこまで見抜けるのはやっぱり好きだからなんだろうな。
例え他の人に比べて分かりやすくても、本当に怖いくらい当てる当てる!
体の接触は好きな人なら当然と思ってしまいがちでしたが
一騎に「オレの事死ぬ程好きなくせに、オレに証明しろよ」なんて
それ言ったらダメなヤツじゃ…??
けど唐木田の触りたい触って欲しい気持ちもわかるし、ふーってなってたら
翌朝の一騎の歩み寄りが何段もトばして来てて私が倒れかけました。
4コマ風の小ネタも絶妙の笑いのセンス、
個性のある絵柄で勢いのある作風が最高でした!!
遠慮なくズバズバ言ったりする一騎も良かったし
なんたって一騎を好き過ぎる唐木田がいとおしかったです!