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表題作ヒトの世界の歩きかた

ローマン・チャーズガード
保安官助手で元軍用犬
マット・バークレイ
DEAの捜査官

あらすじ

俺の……俺のペニスが腫れ上がって固くなってるんです。
クモに噛まれたか、何か……何か……

人間に変身できる特殊能力を身につけた犬「クイック」たちが住む町・
マッドクリークの正式な保安官助手となってはりきる
ローマン(ジャーマンシェパードのクイック)は
DEA(麻薬取締局)の会議で、数ヶ月前の麻薬組織摘発作戦で
救出したマットと再会する。
マッドクリークに派遣されたマットとローマンは
休日を一緒に過ごし、互いに好感を抱き始めるが……!?

不思議な町・マッドクリークで繰り広げられる
犬と人間の信頼と愛情を描く、好評シリーズ第2弾!

翻訳:冬斗亜紀

作品情報

作品名
ヒトの世界の歩きかた
著者
イーライ・イーストン 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
月への吠えかた教えます
発売日
ISBN
9784403560378
4.6

(82)

(60)

萌々

(18)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
382
評価数
82
平均
4.6 / 5
神率
73.2%

レビュー投稿数13

シェパードにメロメロ

読み返し。
続けて2作目に突入です。
お話の流れ自体がすごく良くて、読むのをやめられません。

こちらはローマンの魅力にメロメロにやられます。
犬時代の壮絶な過去があって今の幸せにつながっていくのですね。
山登ったり、自転車漕いだり、アクティブな2人のラブは爽やか。

ローマンから、下の事を色々相談されるランス保安官を、大変気の毒に思うと共に、爆笑しました。自分なら耐えられないだろうと。
でもティムが教えるのはテレフォン〜になるからダメってやきもちが可愛すぎるでしょ。
ランスは悪人に対してはビシッと決めてたけど、最後にはマーケットでは睨みをきかせすぎて、ちょっと邪魔者扱いされるところも魅力ですね。
ティムの薔薇も野菜も順調みたいだし。良かった。

今回も、怪我をしたローマンが犬の状態でマットから世話をされて親密さが深くなるところが良かった。
犬好きじゃないと、つがいにはなれないよな。

最後は大円団感がすごい。
読後感は最高に良い作品なので、みんなに読んでもらいたい〜


2

笑いと萌えと感動と幸せがたっぷり

シリーズ一作目も良かったが、二作目のこちらはさらに面白さが増していた。くすくす笑えるシーンがたくさんあって萌えられて、山場は手に汗握る盛り上がり、最後はほろりと泣かせてくれて大満足。幸せな余韻に浸れる一冊だった。

大事な人との死別後にクイックとなったローマンと、DEAから派遣されてきた捜査官マットのお話。前作でカップルになった二人の出番もあって、楽しく読めた。

前作同様、序盤からぐいぐい引き込まれる。マットは完全に街の外部の人間で、そのマットを通した街の様子はあまりにおかしく面白い。より一層この世界が広がって見える気がして、魅力に取り込まれていくのを感じる。

クイックになってまだ二年のローマンは、真面目な言動の全てが微笑ましく、笑えて萌える。特にマットとの掛け合いが良い。あの堅物ランスを純粋無垢な質問で困らせる会話も最高。こんなのニヤニヤするしかない。

マットに出会って初めての恋に落ちたローマンは、他にもたくさんの初めてを経験する。その一つ一つに感動して興奮して喜ぶ様子は可愛すぎて悶える。心に犬の純真さを持つローマンを、気付けば全力で応援したくなっている。
傷つくシーンは犬とヒトの両方の悲しみ方が入り混じり、何倍もの辛さが伝わってくるようだった。

麻薬絡みの事件ももちろん素晴らしい。クライマックスの展開たるや!映像で見ると壮観だろうと思う。
全てが綺麗に納まって、マットの父問題だけは解決とは言えないが、それでも心が温かくなるような結末だった。エピローグですっかり地に足を付けた生活を送るカップルが安心させてくれるのも良い。終わり方はじんわり泣けた。

3

泣ける・・・!!

悲しい過去を持つクイックのローマンと、自分を抑えて人生を送ってきた人間のマットが出会い、どんどん惹かれあい結ばれるまでのストーリーです。
クイックになってまだ数年のローマンは、人としてかなりの変わり者。元々犬であるため純粋すぎる故のおかしな言動に、マットは最初は戸惑いますが、ローマンの魅力には抗えずどうしても惹かれていく。二人が仕事を通じてお互いを信頼していく過程が読んでいて心地よかったです。

しかしこの物語の核は、ローマンの軍用犬としての壮絶な過去であり、その悲しみを越えていくローマンの、純粋な強さだと思います。

もうこのアフガンでのシーンが辛すぎる!涙が止まりませんでした。
このシーンのためだけでも、読む価値がある作品だと思います。

4

長く続いてほしいシリーズだ

「月への吠えかた~」「星に願いを~」と順番逆にしてしまいましたが、ようやく読めました。
人生豊かそうな作者の力でしょうね、似たキャラはおらず魅力的で個性豊かな登場人物たちがどのお話も楽しませてくれます。

純朴なローマンがガッシリとした軍人さんのような見た目に反しとてもチャーミングでギャップにやられました。
人間としての性知識はまだまだ未熟で…ランスに教えを乞いながらも(こっちまで赤面したくなる面白場面でした)純粋に快感を楽しむ様にはニヤニヤです。
マットの下半身の匂いが大好きなとことも萌えました(笑)

訳あり部分も知らずにローマンにモーションかけるマットも良かった。
ローマンが無知なこともあり相思相愛なのにすれ違った時はヤキモキしましたが、二人の幸せが長く続けばいいなと思います。

マットは小野友声でちょこちょこ再生される時がありました。似合いそう。

3

ローマンが素敵

「月への吠えかた教えます」でとても気になっていたローマンが番を見つけるお話でした。

前巻ではゴツくてムサくて融通がきかない大男を想像していましたが、全然違って無垢で真っ直ぐで悲しい過去を持っていると知り一気に大好きになりました。

ローマンのハンドラーであるジェイムズが亡くなるシーンでは悲しくて切なくて、ローマンが変化して人間になってからの苦労を知るとマッドクリークに辿り着いたのは奇跡だったと思いました。

ローマンのお相手であるマットがクローゼットゲイである事、ローマンにはクイックである秘密がある事から2人の仲はなかなか進展しません。

そして保安官であるランスが余所者であるマットを警戒した事から余計ややこしくなって、今回ばかりはランスを恨みました。
さらにマッドクリークで大麻を栽培しようとする輩まで現れて、ローマンに最大の危機が訪れます。

もうハラハラドキドキでページをめくる手が止まりませんでした。
あれだけ麻薬売買組織にバレないように監視していたのに、仲間意識が災いして口の軽いクイック達から作戦がバレてあり得ない方法で捕まえようとします。
そしてそれがきっかけでマットがローマンの正体に気がつくのです。

ローマンが人間として時間が経っていない事から、セックスにおいてマットが積極的でとてもエッチです。
そしてローマンがランスに2人の仲を報告や相談して、ランスが慌てる様子がとても面白かったです。

3

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