まあくんは本当に俺と結婚したかった?

小説

  • 花嫁蒼介、ダーリンを激愛中 ~幼馴染とのむつまじき新婚生活~

花嫁蒼介、ダーリンを激愛中 ~幼馴染とのむつまじき新婚生活~

hanayome sousuke darlin' wo dekiaichu

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表題作花嫁蒼介、ダーリンを激愛中 ~幼馴染とのむつまじき新婚生活~

加賀美蒼介、「長瀬蒼」名義の恋愛小説家22
長瀬優斗、ストーカー化した蒼介の夫で会社員25

その他の収録作品

  • 新婚さんは蜜月中
  • あとがき

あらすじ

ストーカー、恋人ヅラを経て優斗の嫁に昇格した蒼介。ところがある日、別居騒動が勃発し……。

俺は今もまだ、まあくんに片思いしてるみたいだ――
出会いから十八年、大好きなまあくんこと優斗へのストーカー行為すれすれの熱烈な求愛が実り、めでたく嫁入りを果たした蒼介。
天使のように愛らしかった幼少期であればともかく、夫の優斗よりも男らしく成長した蒼介
が、抱く側であるにもかかわらず「嫁」の立場にこだわるのには実は理由があって……!?
病めるときも健やかなるときも溺愛 年下男花嫁×リーマン夫の新婚ラブコメ!

作品情報

作品名
花嫁蒼介、ダーリンを激愛中 ~幼馴染とのむつまじき新婚生活~
著者
逢西ひな 
イラスト
さがのひを 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576191898
3.7

(12)

(3)

萌々

(4)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
44
評価数
12
平均
3.7 / 5
神率
25%

レビュー投稿数4

攻めの重くて粘着質な愛に、ひたすら笑わせてもらいました

こちら気になってて、評価も高かったので読んでみましたが、面白すぎました。
1ページ目から吹きました。
これはタイトル通り、激愛してるなぁ!
もう、攻めの重くて粘着質な愛にひたすら笑わせてもらいましたよ。
そして、その愛を受け止められる主人公の男前っぷりにも感動しましたよ。
とてもあたたかくて素敵な作品でもあると思うので、読めば幸せ気分になれちゃうんじゃないでしょうか。

ところで、攻め(小説家)の作品であるドロドロ恋愛小説「底なし沼にいらっしゃい」や「カルマのように、死んでもよろしく」が怖すぎるわ。
いや、夫に裏切られた妻が、それでも粘着質に愛を貫き通すお話みたいですけど。
(逃げようとして)半身不随になった夫と共に、幸せに暮らすんかなぁ。
死んでも解放されない夫とか、究極のラブストーリーってよりホラーじゃん。
ここに、蒼介の本性が垣間見れるのにも萌えちゃうんですけど。
BLで、読んでみたすぎるわ。


ザックリした内容です。
4才で出会ってから18年ー。
大好きなまぁくん(優斗)への熱烈な求愛が実り、めでたく嫁入りした蒼介。
幸せいっぱいの新婚生活を送りますが、突然優斗の甥を預かる事になりー・・・と言うものです。

まずこちら、主人公である受け・優斗の視点で進みます。
彼はごくごく普通のリーマンで、面倒見が良く男らしいサッパリしたタイプですかね。

で、タイトルにまでなっている、そんな主人公を激愛する攻め・蒼介。
売り出し中の恋愛小説家になります。
彼は、究極の粘着質タイプでしょうか。

いや、そもそも二人の出会いですが、公園で一人で居た蒼介に、優斗が「遊ぼう」と声を掛けたと言うもの。
そこからが、蒼介のストーカーばりの求愛の始まり。
まだ優斗自身も幼い事もあり、つきまとう蒼介に「恋人になってやる」と軽い気持ちで約束しちゃったんですね。
で、その無邪気な言動で周囲まで味方につけと、着々と外堀を埋める蒼介。
また、とどめとなったのが「優斗浮気事件」
お年頃になって女の子と初体験を済ました優斗に「浮気だ」激怒した蒼介が、海で自殺を図る。
で、蒼介のあまりの一途さにほだされた優斗が、婚約を誓った。

えーと、ここまでで、蒼介の粘着ぶりと重すぎる愛がお分かりいただけると思いますが。

で、ここから、二人の激甘新婚生活。
これがめちゃくちゃ面白くてですね!
蒼介と言うのは実家がセレブで、本人もイケメンのいい男なのです。
そんな彼が、レースでふりふりのエプロンを身につけ、初々しい新妻ぶり。
優斗が帰ってくれば、「おかえりまぁくん」と出迎えてちゅーをねだり、エプロンが気持ち悪いと言われれば「まぁくんのばかばか」と怒る。
いやもう、抱き締められた優斗の「俺の嫁はゴリラなみの腕力をもってる」みたいなモノローグが面白すぎるんですけど。
てか、この調子でいつもボけた言動を繰り返す蒼介と、そんな彼にツッコミを入れる優斗と言う、二人のやりとりに吹いちゃうんですけど。
なんだかんだ言いつつ、ベタ甘なんですよ。
この二人。

と、そんな中、大学受験を控えた甥を預かる事になり、優斗と触れあえない事に拗ねる蒼介。
更に、友人に対して、優斗が二人の関係を隠した事で不満が爆発し・・・と続きます。

実は蒼介ですが、自分が「嫁」だと言い張るのには理由があったりします。
あと、今回爆発したのは、ずっと抱えていた不安が原因なんですよね。
そう、蒼介のやり方っていかがなものかと思う部分もあるし、人によっては拒絶反応が出そうなものなんですよね。
ただそれでも、とにかく優斗が大好きで大好きで仕方ないんだろうなぁと。
重すぎるしかなり粘着質でもあるんですけど、まさに全身全霊、自分の全てで愛してる。

これ、萌えちゃうのがですね、実は一方通行では無い所なのです。
蒼介ですが、優斗の幸せの為に、身を引こうとするんですよね。
すると、優斗のとった行動は・・・。
てな具合に。
いや、これ、実は優斗の愛も、負けず劣らず深いんじゃない?
この二人、実はかなりの似た者同士なんじゃない?と。
なんかもう、良かったですよ。
一歩間違えば、受けがかわいそうな胸糞作品だったと思うんですよね。
でも、あたたかい気持ちになれる、とても幸せなカップルで。
これくらい重い攻めには、負けず劣らずの受けを持って来ないとね。

ひょっとして、人によっては、蒼介のやり方が受け入れがたいかもしれないですけど。
あと、蒼介の行動が、若干矛盾してる気もしますけど。

ただ、個人的には、笑えて萌えてすごくあたたかい気持ちにさせてくれる、とても素敵な作品でした。

4

攻様なのに"嫁"な訳とは

今回は在学中にデビューした恋愛小説家と幼馴染の会社員のお話です。

受様の押しかけ嫁となった攻様と受様の新婚生活のドタバタと
ラブラブな後日談短編を収録。

受様は一般家庭で育った一般的な会社員ですが、3つ下の幼馴染である
攻様が大学を卒業したと同時に嫁いできます。

攻様は世界的な大企業の御曹司でありながら会社を継がす、大学3年の
時に某新人賞を受賞して恋愛小説家としてデビューしていて、現在は
受様の嫁として日々家事をこなしながら、小説を書いています。

2人の関係は受様が7才の時に受様が近所に引っ越してきた事で始まり
ます。受様はひとりぼっちでもじもじしていた男の子を遊びに誘い、
攻様はそんな受様に一目惚れしたのです。

攻様は友人を作らせようとする受様の言葉尻を捕えて受様が軽い気持ち
で口にした「こいびとになってやる」という言葉で恋人ヅラをするよう
になり、受様を四六時中監視し、よそ見しようものなら激しく嫉妬する
様になります。

受様は1度も恋愛的ないままにはたちになり、限界に達した受様は攻様
が大学受験中に童貞を捨てますが、なんと2時間後には攻様に気付かれ
た挙句、攻様に真っ暗な冬の海への入水自殺を図られてしまうのです。

受様に裏切られて生きていられないと言う攻様を何とか思いとどまら
せる為に受様は凍てつく砂浜で攻様に身を捧げたばかりか、もう1度浮
気したら心中すると泣かれ、嫁にしてほしいと迫られ、受様は諾と言う
しかありませんでした。

攻様が大学生となった4年間の婚約期間を経て、婚約届も結婚式もして
いませんが、互いの両親の前で永遠愛を約束し、祝福されて晴れて
夫婦となります。

攻様は受様が仕事を終えて帰宅すると、白いフリルのエプロンで出迎え
ただ今のチューを迫ります。背が高く甘い顔立ちの攻様は黙っていれば
王子様のようですが、いかんせん新妻エプロンはに合いません。

しかも夜は獰猛な雄になって毎晩受様を貪るのです(笑)。そんな攻様で
すが受様の母にも積極的に家計相談したり、SNSコミュニティの若妻会
に入って様々な情報交換をしたりと受様の"嫁"として奮闘していました。

そんな中、結婚してフランス在住だった受様の年の離れた姉が離婚する
ことになります。そのため受験を控えた甥だけ先に帰国することになっ
たのですが、転校予定の学校が受様宅に近い事から2ケ月くらい預かって
欲しいと言われています。

攻様に相談すると、困った時は支え合わないとと当たり前のように言わ
れて、受様は攻様の懐の広さに感動してしまいます。攻様は甥っ子の
期間限定母を頑張るとまで言ってくれます。

しかし、やって来た甥を見た攻様の反応は受様の予想外のもので!?

出会った時から受様以外眼中にない攻様に嫁入りされた受様のラブコメ
ディになります♪

逢西さんのお話はデビュー作から読んでいますが、カッコいい年下攻と
その攻に執着される男前受っていうカップリングの上に、あらすじの
設定もかなりMYツボで買うのですけど、展開が微妙に好みから外れて
いて高評価にはつながらない作家さんです。

今回も迷ったのですが、顔も背の高さも受様よりも男らしい攻様が花嫁
っていうのが、面白そうだと思って購入し、面白かったけど、今回も
「萌」としました。

出会った時から始まった攻様の恋は、あらゆる意味で受様の予想を超え
て突き進み、受様を抱く側なのに"嫁"として嫁いで事実婚まで果たすほ
どの凄まじさです。

その攻様の執着心はなかなか受様には理解はできないものの、受様の両
親も一途で健気な攻様に同情的だし、受様も自分だけを唯一と慕い続け
る攻様を可愛いと思っていて嫁にするのですが、結婚して一緒に過ごし
ていく中で、受様は初めて攻様の本心を知っていくのです。

攻様と受様の母や甥などの家族との関りや友人達との関りで徐々に明か
されいく攻様の胸の内は受様が考えてもみなかったもので、攻様の嫁宣
言の真意はなかなか面白く、両想いなのにすれ違っていく様子にはハラ
ハラさせて頂きましたが、結局は「お前だから好きなんだ」的な決着で
物足りなかったです。

片視点の場合、相手の言動に振り回されて視点者がグルグルして、どう
なるのかとワクワクするものなのですが、本作は受様が思い切りが良す
ぎて普通じゃない攻様の言動にもわりと即座にすっぱり肯定して受け入
れてしまうし、周囲の人達も肯定的な人ばかりですんなり受け入れられ
るし、でワクワクがしりつぼみでした (^-^A

キャラと設定は面白いので次作に期待させて頂きます。

今回は年下執着攻つながりで秀香穂里さん『絶対逃げるけど』を押して
みます。受様がほだされ系な男前なところも似てるかな。

2

明るいけどかなりのヤンデレ攻め

「激愛」のタイトル通り、攻めの愛がめちゃくちゃ重いです。
明るいヤンデレさんって感じで、笑えます。

攻め>>>>>>>>受けかと思いきや、受けも実は相当なもんで、たいがい!な二人。

愛がめちゃくちゃ重い攻めは好きなもんでなかなか楽しく読めたのだけど、萌どまりなのは、受けと受け家族の無神経ぶりが気に障ったから。

共通の友達の結婚式に参加した際に、相手の親から、攻めの薬指の指輪を指摘されるんですね。
二人の関係を周囲に伏せておきたい受けは、嫌がる攻めの薬指から半ば強引に指輪を外してしまう。
今だけでいい、帰ったらすぐに返せば問題ない、と受けは単純に考えてるんだけど、んなわけねーだろ!!と。

攻めのことを本当に理解してたら、そんな行動できるわけないというか。
そもそも、周囲に明かすかどうかという夫婦の基本的なことすら話し合ってないってどーなのよ?と。

そして受け母の下品な嫁いびり。
一応コミカルな方向で書かれてるけど、あれが自分の母親だったら情けないわ……。
そもそもなんで同居してるの?
そして断りもなく、甥っ子を2ヶ月間も新婚家庭に送り込んでくる受け姉の図々しさ……。

受けと、そういう脇役たちに時折イラっとさせられてしまいました。

1

甘々新婚生活


ハイスペ花嫁×リーマンダーリン
攻めは表情豊かで語尾に「!」が多く喜怒哀楽がある明るいヤンデレです。

比較的サラサラーッと早いスピードで読めたのは何でだろう?と、考えた時に「会話文が多い」に行きつきました。

冒頭ですでに夫婦だった二人。
そこから指輪の件だったり、甥が遊びに来たりでバタバタラブコメディ風。
後半は新婚旅行編でした。

愛が一途すぎて攻めが暴走するのが面白かったです。
あえて、攻めが嫁っていうのも全然ありだと思います。
リバではなく、ちゃんと攻めっぽいところも安心。

同性同士でも家族や友人は全員理解があるし、明るめのテンポで甘々ハピエンでした。
漫画だともっと面白そうだな~と思いました。

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