不器用な恋 彼氏に捨てられた男と、人を愛したことのない男……

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表題作どら猫とサカナ

速水,アクアショップ店員
肇,カフェ店員

同時収録作品至極不遜なアバンチュール

荒木 侑弥,高校生
荒木 航平,高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

あらすじ

「やっぱり女がいい」と男に振られて以来、
アクアショップで魚を愛でるのが唯一の癒しになっている肇(はじめ)。
しかし居座りすぎて店員の速水(はやみ)から「邪魔だ」とあしらわれケンカに。
速水が自分に厳しいのは魚を大切に思うが故と知ると、
不器用な生き方をする彼が可愛く思えてきた。
魚を飼うことに決めた肇は、速水に泣きついて家に来てもらうのだが、
元カレに迫られている所を目撃されてしまった。
避けるような速水の態度に、肇はこの気持ちが恋だと気付いて──!?
恋を知らないノンケ店員×満たされたい失恋男子♡
描き下ろし付き。

作品情報

作品名
どら猫とサカナ
著者
来栖ハイジ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832291324
3.8

(31)

(10)

萌々

(9)

(8)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
114
評価数
31
平均
3.8 / 5
神率
32.3%

レビュー投稿数6

カワイイ×100!

ぎゃん可愛!

読んだ後に「あああ…可愛い可愛いなんじゃこりゃ」と思わず独り言を言っていたくらいに可愛いお話でした。

表紙の感じから「今回のはシリアス風味?」と思い読み始めましたが、2ページ目で喧嘩してたw

彼氏と別れて少し傷心気味なのを、アクアショップのミドリフグを観ることで癒されていた肇と、おサカナ大好き(しかも家族くらい大切)不愛想店員速水との恋。

肇はゲイで元カレもいるけれど、速水は人間を好きになるのが初めて。
想いの伝え方も嫉妬の流し方も全然わからない…
あああなんて初心なのおおおお←

もちろん童貞チェリー。
両想いになってからも、とあるコトでHが出来ない速水。
(その理由を知った時には笑った)

すれ違ったり誤解したりですが、可愛さと面白さとシリアスさのバランスが絶妙で「さすが!来栖先生♥」と思わせる作品でした。

ちゃんと結ばれてからの速水×肇はエロいですよおおおお(はあはあ)

あと、なんだから可愛いDKの喧嘩っぷるの短編もごちそうさまでした♥

2

エモい表紙の印象よりはずっとコミカル

私は〝どら猫〟という言葉に良い印象を受けません。
あの有名なアニメの主題歌にも登場するこのワード……人の家の食べ物を盗む悪い猫というイメージ。
でもこの作品は、「泥棒猫」が登場するお話ではありません。
どら猫=飼い主の定まっていない猫 という意味で付けられタイトルではないかと思います。

主人公は、「女の乳が揉みたい」と言われて彼氏に振られてしまった肇。
そんな肇が癒しを求めたのは、アクアショップの〝ミドリフグ〟
しかし、店員の速水に邪魔者扱いされ、さらには魚の飼育を軽んじた事でお説教までされてしまいます。

肇は無知ですがバカではないです。
ちゃんと魚に愛着が持てるし、買うと決めたらキチンと調べる。
小エビ1匹一匹に名前をつける場面は、ほっこりさせられました。
怒ったり笑ったり泣いたり……とにかく騒がしい、だけど楽しくて可愛いキャラクターです。
でも、速水のツンと優しさのギャップにあっという間に惹かれていく姿は、けっこうチョロい子?なんて思ったり^^;

対する速水は、魚を家族と思っていたという切なくも微笑ましい過去があるツンデレチェリーボーイ♡
魚以外に興味がなかった速水は次第に、優しくて自分を理解してくれる肇に惹かれていくのです。

常に二人のそばには水槽があって魚がいて……というなんとも癒される絵面なのですが、恋人になった後にそこが問題になってきます!
最中に魚ばかり気にする速水に、肇は「自分より魚の方が好きなの?」ここに行き当たってしまいます。
だんだん切ない展開になっていくところはハラハラしました。

ゲイの肇にとってHって重要な愛を確かめるための手段なんだと思います。
相手が勃たなかったら、やっぱり男相手じゃ無理なの?ってなると思うんです。
だからこそ切ないんだけど、この問題は速水があっさり解決していきます^^

いつもツンツンしていた速水が嫉妬を認めたり、赤くなって照れる姿にはキュンキュンしました。
さらに、いざ本番の場面で〝こんな大きいの初めて〟という肇の言葉に、「よかった 俺ばっか初めてでさみしかった」と返した時のなんとも優しげな表情……
ここに、ズキューン♡とやられました。
本当に初めて?と聞きたくなるほどの速水の腰使いは必見です!
クイクイ、グインと回してるのが分かる!!

フリーの猫が魚好きな青年に惹かれ、結ばれる可愛いお話です。
読みながら、ミドリフグ飼ったことあるけど難しかったよなぁ……という思い出が蘇ってきました。
できたら、水族館のシーンなんかも見たかったです。


もう一作の短編は、6年前の持ち込み作品らしいです。
この作品を持ち込まれたら掲載しちゃうわ!と、素直に思わせる面白さがありました。
たまたま同じ苗字で〝荒木夫婦〟とからかわれる高校生のお話。
攻めの強引さ、傲慢さ、俺様感が素晴らしい!
完全に絆されていると思われる受けと、これから恋に……?という、甘い余韻を残してくれる作品でした。

4

どっちも好き!

表題作の方は最初、速水が魚?ファンタジーだった?と思いながら読んでました。そして、肇の事を好きになるのも、肇が速水の事を好きになるのも早すぎじゃないかなぁと思ってましたが、そんなことなかったですね。むしろ、両想いになってからのお話の方が重要でした。一巻、しかも、もう一つ他の作品も入っているので短いお話なのに二人の性格はとてもよく伝わってきましたし、くっついてからエッチに至るまでのモヤモヤが丁寧に描かれていて、もっと続きが読みたいなと思いました。

もう一つの作品もかなり好きなキャラクターでした。同じ名字でいつも隣同士の席に座ることになる、荒木夫妻とみんなからからかわれている二人の素直になれないツンツン感が微笑ましい。コメディタッチなのに、ゆうやがシャツを脱ぎながら
航平を見下ろしてるシーンは色っぽいったらなかった!ほんと、絵が綺麗で目の保養になります。

0

恋を知らないノンケ × 満たされたい失恋男子

付き合うまでのあれこれと、付き合ってからのもだもだが描かれています。
受けも攻めも可愛げのある性格で、社会人同士なんですが初々しい恋模様に癒されました。

今の季節にぴったりの、涼しげな表紙も素敵です。



主人公・肇(受)は彼氏に振られて傷心中。
癒しを求め訪れたアクアショップで店員の速水(攻)と出会います。
第一印象は最悪だったけど、魚の話をしている時の楽しそうな顔や、本当の家族のように魚を大切にしている理由を知り、実は純粋な速水に惹かれるのでした。

同じく速水も自然と肇に惹かれていきます。
うんうん、わかるよ速水。
名前を呼んだだけであんなに嬉しそうな顔されたらね〜!そりゃ可愛いさ。

まだまだ恋愛未満だけど、なんだかいい雰囲気になるふたり。
そんな時、速水は肇が元カレに迫られているところを見てしまうのです。
恋知らずの速水は初めて経験する嫉妬に戸惑い、肇を避けることしかできなくて...

この元カレの和希という男。
あとがきで「なんだかんだカワイイ奴」と言われている通り、なんだかぽやーんとした毒気のない奴です。
まさに初心者向けの当て馬。
いまいちパンチに欠けるキャラですが、肇と速水が自分の恋心を自覚するのに大きく貢献してくれます。

お互いに本心をぶつけ合ったふたりは、晴れてお付き合いを始めます。
速水にとっては、初めての恋。そして初めての恋人。
つまり速水は童貞。
肇に触りたいけど触れない、超ピュアな速水がもうすっっっごく可愛いのです♡

肇もそんな速水がますます可愛くて、いい雰囲気でベッドインするけど、速水のアレが勃たなくて...?!

元カレに女の身体がいいと言われて振られた肇にとって肉体関係が持てるかどうかは重要な問題なんですよね。
「好き」の言葉じゃ届かなくて、すれ違ってしまいます。
でも勃たない理由がなんとも速水らしくて笑っちゃいました^^;
無事に問題解決してからの初Hはとびきり甘かった。
「こんなデケェの入れたことない」という肇に速水が返した言葉が最高!
童貞の魅力を余すことなく見せてくれた速水でした。
↓その後のふたりも甘々でよかったです。

描き下ろし(11p)
:速水のおうちでできるかな?

電子限定(4p)
:速水の写真フォルダの秘密



表題作のほか、15ページくらいの読み切りがひとつ収録されていました。
『至極不遜なアバンチュール』
アバンチュールっていうとアダルティな感じがするんですが、わりと爽やかなDKものです。
受けの反応を見て楽しむ俺様攻めと、まんまと振り回される受け。
面白いストーリーだったかと聞かれるとなんとも言えない。
でも「先生って昔こんなの描いてたんだ〜♪」と、ファン心を楽しませてくれる作品かと思います。

0

ネタバレありです!

この作者様の描く攻め様は、強気な口調な方が多いですねぇ!
今回読み始めて、あんな口の聞き方してくる相手と恋に繋がるの?!って思いながら読んでましたが、最後は安心のハピエンでございました!
口調はきついけど、素直で正直で、お魚を愛してやまない攻め様と、素直で可愛い受け様だから成り立つのでしょうね。読めば読むほど攻め様が可愛くみえてきます。
モブ元カレさんも、良いあて馬となり、恋を加速させてくれています。いい仕事してました!
受け様である肇くんが、ゲイバレしたと思い、攻め様に連絡をとるも、スルーされたり避けられるシーンは読んでて胸が痛くなりました。基本塩なので、たまにでる甘さが待ち遠しかったです。
面白い作品だと思いましたが、塩が多かったせいか少し疲れたりもしたのでこの評価にしました!

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