番なのに、なんでセックスしないの?

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番からはじめていいですか?

tsugai kara hajimete iidesuka

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表題作番からはじめていいですか?

篠津 怜(α),弁護士,柊馬の番
篠津 柊馬(Ω),大学生〜社会人.怜の番

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  • 描き下ろし

あらすじ

Ωの篠津 柊馬(ルビ:しのづ しゅうま)には番がいる。
年上で、優しくて、かっこよくて、
弁護士としてバリバリ仕事もしている完璧なαの篠津 怜(ルビ:しのづ れい)。
でも、2人がセックスしたのは、番になった時の一度きり。
番になったきっかけも、両親を事故で亡くした柊馬を怜が引き取るためで…。
…俺が可哀想だから番にしてくれたの?
同情は嫌だ、ちゃんと怜の番になりたい。
そう思う柊馬だけど…

『ぼくは道くんのΩになりたい』待望のスピンオフ作品!
番関係からはじまる、優しくて愛おしいラブストーリー。

作品情報

作品名
番からはじめていいですか?
著者
リトルエヌ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
シリーズ
ぼくは道くんのΩになりたい
発売日
電子発売日
ISBN
9784815501198
3.9

(41)

(12)

萌々

(16)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
159
評価数
41
平均
3.9 / 5
神率
29.3%

レビュー投稿数3

トラウマを払拭していくためには。

『ぼくは道くんのΩになりたい』スピンオフ。
お兄ちゃんの篠津怜(弁護士α)の番がΩの柊真くん。
『ぼくは~』で何事にもクールな印象だった柊真くんが
どうしてそんな状況になったのかが、よくわかった。

柊真くんのトラウマは辛い。
両親に愛されて育ったのに、Ωという事が分かった時からネグレクト。
その親も柊真くんを置いて出かけた旅行先で、事故にあい他界。
葬儀の時、親戚からもΩだからという理由で遠ざけられていたのを引き取ったのは、弁護士だった怜さんだった。
怜さんは番にするために発情期セックスをして、二人は無事番になるが、柊真くんは怜さんに愛されている自信がない。

番関係なのにセックスレス。
(まあ…まだ大学入試も司法試験も就職もあるから、怜くんが優しさから手を出せなかっただけなんですが)
コミュニケーション不足から突然の発情とか、大学で知り合ったΩの友達のコトとか、いろいろと悩んで話し合って…抱き合って、ようやく本当の番になっていくような。

高校生にして幸薄かった柊真くんですが
篠津姓になって本当によかったねえ…最後の方の笑顔にホッしました。

7

番から始まる恋の行方は?

『ぼくは道くんのΩになりたい』のスピンオフで、前作主役だった亮の兄・怜とその番・柊馬のお話です。
ぼくは〜の方は、未読でも全然問題ありません。

オメガバースなのですが、ドラマチックなわけでもΩが辛い目に合わされるわけでもなく、オメガバース世界の日常を覗いているような気持ちになる作品です。


Ωだと分かり、両親からネグレクトを受けた柊馬。
事故で亡くなった両親の葬儀で、一人の男に番にならないかと声をかけられます。
弁護士の怜と番になり、穏やかな日常を過ごす柊馬でしたが、
どうしても消せない不安を抱えていてーー…

怜も柊馬も言葉が足りないよ!
この二人の問題はそれだけ。
とても思い合っているし、お互いを大切にしている。
だけど、気持ちを聞けないし言わないし言えない。
想い合うからこそ、不器用だからこその勘違いやすれ違いの積み重ねなのです。
ここに焦ったさを感じてしまったのですが、そこをゆっくり周りの影響を受けながら解いていく……
この過程をしっかり描いています。

なぜ怜は柊馬を番に選んだのか?
どうしてセックスしないのか?
この理由がわかった時、とても胸が熱くなりました。

オメガバースといえば濃厚なエロが特徴的ですが、
本作のHはとっても少ないと思います。
発情期じゃないのにするH……個人的にはここに大きな萌えを感じます♡
怜と柊馬の通常時のHが、ヒートの時より盛り上がっていて、
そこがとても良かった^^

まさにタイトル通りで、番になってからお互いを知り、深め合っていく二人。
人生のターニングポイントが素敵な出会いだったことに心が満たされ、穏やかで優しい気持ちになりました。
柊馬が努力して少しずつ自信をつけていくことで、自分とも怜とも向き合っていく過程が素晴らしかったです。

5

優しさに包まれて

ぼくは道くんのΩになりたい、のスピンオフ。
前巻の作中でとても卑屈に思えた彼が、幸せになる物語です。

前作は辛くないΩの話でしたが、今回はつらい目に合っていたΩの話。
前作とのギャップがあっただけに、少し辛く感じながら読みました。
あまり言いたいことを言えず、自分の中でぐるぐると悩んでしまうΩだったので尚更。

おまけにαのほうも、自分の考えを伝えるのが苦手な人なので、余計に”ねじれ”ていきます。
この”ねじれ”をとても丁寧にほどいていくので、読みごたえがありました。
身体が成長するにしたがって、心も成長していく受け。
そんな受けを受け止めながら、ときに甘える攻めの構図がたまらなく萌えました。

子どもが生まれたら、どんな生活を送っていくのだろう?とその後も気になります。
が、一番気になるのは物語の中に出てきた攻めの同僚カップル。
α×αの2人が気になって仕方ありません。
これもスピンオフにならないでしょうか...

1

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