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表題作薔薇の略奪 愛の誓い

ヴィットーリオ,イタリアンマフィア
宗峨深雪,ヤクザの三男

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

宗峨深雪はビジネスのため韓国の済州島に赴いた。
そこで冷たい緑の瞳をした美貌のイタリアンマフィア・ヴィットーリオに拉致されてしまう。
連れて行かれたのはイタリアの彼所有の島であった。
愛人になることを命じられ、服を身につけることも許されずに監禁されてしまう。
昼も夜もなく身体を求められ、焦がれるような眼差しを見せながら深雪を抱きしめ、愛の言葉を囁くヴィットーリオ。
こんな状況から逃げ出したいと必死にもがきながらも、心も身体もヴィットーリオに翻弄されていき…。
エゴイスチックな愛の略奪。

作品情報

作品名
薔薇の略奪 愛の誓い
著者
松幸かほ 
イラスト
不破慎理 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778102340
2.5

(4)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
8
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数3

監禁物

執着物が好きな私は好みでした。

残念ながら絵柄が苦手なのでイメージ沸き辛いですが、受けは暴力団組長の息子だけど、男臭い感じではなく、みんなが振り返るような美人の設定です。

攻めはイタリアンマフィア。

受けを拉致する為に、初っぱな銃でケガを負わせてしまいます。

受けは何とか逃げようとするのですが、失敗して媚薬を使われたり、助けに来た幼なじみのまえで凌辱されたり、かわいそうな内容が続きますが、絆され受けが苦手なのでそれがよかったです。

攻めの気持ちが分かりにくいので、序盤は執着だけで愛がない感じでしたが、実は2人は3年以上前に大学で会っており、攻めが一目惚れしていた、という設定でした。

0

イタリアンマフィアも純愛です

拉致され、目が覚めたとき、深雪は彼所有のイタリアの離島でした。愛人になることを命じられ、服すら身に着けることも許されずに監禁されてしまったのです。
深雪を抱きしめながら愛を囁くヴィットーリオ。でも、深雪はこんなところから逃げ出そうともがいていたんです。

深雪はプライドの崩壊と自責の念から、食べられなくなってしまいました。
困り果てたヴィットーリオが頼ったのは、彼の乳母のニコラ(日系人らしい)でした。ニコラは、深雪にパジャマを着せ足かせをはずし、閉め切られていた窓を開けました。
でも、ヴィットーリオはニコラには何も言い返せないのです。生まれてすぐに母を亡くしたヴィットーリオにとって、ニコラは母同然の存在だったのですね。
いつもはオレ様なヴィットーリオが、ニコラにだけは頭が上がらないって言うのは、なんかカワイイですよね。

ヴィットーリオが日本に留学していたときに『理想の人を見つけた』と言っていたことをニコラから聞きます。その『理想の人』というのが深雪だったことも。
ヴィットーリオが深雪と出会ったのはもう3年も前。3年間、ずっとヴィットーリオは深雪を愛し続けていたんです。深雪は驚きます。深雪自身は、その出会いをすっかり忘れていたから。ここへ連れてこられたときに「愛人にする」としか聞かされていなかったし、愛されていたなんて夢にも思っていなかったわけです。
きっかけが拉致監禁じゃなく、ちゃんと真摯に告白していれば、もっと早く気持ちが伝わったはず……と思うんですけど、それじゃお話にならないし。苦笑

戻ってきたヴィットーリオから聞かされた言葉「おまえが欲しい…、おまえのすべてが」を聞いて、心がどんどんヴィットーリオへと傾いていく深雪。
ヴィットーリオもまた、本心を告白したことで深雪にベタ甘になっちゃうんです。さすがイタリア人!

マフィアのボスのパートナーなんて大変だと思うけど、仕事の時は冷たいくらいにヴィットーリオのお尻を叩き、日本にいたときみたいに自分の仕事をきっちりとこなし、プライベートになったら2人でラブラブモードになっちゃうのかなぁ~?って妄想しちゃいました。そんな二面性もいいかなぁ~とか。ラブラブモードのスイッチを入れるのはヴィットーリオの仕事…とか。

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私のものすごくダメなタイプの作品だった・・・

作家買い(するくらいの好き作家さん)じゃなかったら、あらすじだけで避ける『絶対買わない・読まない』こと確実な作品でした。

あらすじは、結構『これ、内容と見事に乖離してんだろ!?』というのがあったりするので、わずかな可能性に賭けて(もちろん、もともとの好き作家さんだからできることです)読みましたがやっぱり玉砕しました。

まず、私は『傲慢な俺様攻』が大キライです。さらに『無理矢理から始まる』ラブがどうしても受け付けません。この両者のコンボとも言える今作はまさしく最悪です。

松幸さんのショコラノベルズはどうも今ひとつと思うものが多いんですが(ほとんどが『HYPER』だからというのも大きいとは思います。無駄にH多過ぎて)、これはその中でも最低クラスでした。

イヤもう、キャラクターがまったく好きになれないのに濃~いHシーンの連続はまさに苦行としか言えませんでした。ほぼ読み飛ばしましたがそれでも胸焼けしそうだよ。

ヴィットーリオ(攻)の乳母のニコラが、ヴィットーリオが日本留学中に出会った深雪(受)を『理想の人。自分のものにしたい』と言っていたとバラすまで、深雪には『愛人にするため』としか告げていなかったんですね。

『(深雪に片思いをしていたことを)お前が心を開くまでは、と隠していた』って、なんでその(なんの言葉も説明もない)状況で深雪が『心を開く』と思えるのかが私にはもう理解不能です。

もちろん『好きなら何をしてもいい』なんて思ってもいませんしそれどころかすごくキライなシチュエーションですが、なんかもうそれ以前の問題でした。

深雪もヴィットーリオが自分を好きだったと知った途端に、好きだからって許せる範囲じゃないと思っていながら『憎悪が消えた』ってそんなもんですか!?

もう何回書いたかわからんくらいですが、でも書くよ!
『無理矢理→絆され』パターンにはもうウンザリですが、ましてや『拉致・監禁・凌辱』でその相手を好きになるってそれ何の冗談?相手が自分をずっと好きだったことが、どうして免罪符になるんでしょうか。
いやもう、ストックホルム症候群どころじゃないんじゃないの?

ヴィットーリオの『(好きだから)どうしても自分のものにしたい』は、幼児が『あのオモチャ欲しい~!』とダダこねるのと同レベル。それが『できる』力がある分だけ、コイツの方がタチ悪いけど。

あ~、ホントこういうのダメです、私は。辟易しました。

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