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表題作アタリ 1

あらすじ

「大丈夫、安心するがよい…」

孤独に押しつぶされそうなとき救ってくれるのは…

天でもなく地でもない「中(あたり)」と呼ばれる場所に住まう者は…。
小さくてかわいい「守り神」と彼らを生み出すお裁縫が得意なアタリが人間界を覗きにやってきた⁉︎
人の心に欠けた場所にそっとよりそう癒やし度200%の物語‼︎

ねこまたを造り出す"アタリ"と小さな守り神"クロ"が人間界でお散歩⁉︎
優しく泣ける物語をあなたに‼︎

作品情報

作品名
アタリ 1
著者
琥狗ハヤテ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
ラバココミックス【非BL】
発売日
ISBN
9784832236769
4.5

(2)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

不安がそっと癒える時

江戸時代の人外ストーリー「ねこまた。」から派生した物語。

天でもなく地でもない、現(うつつ)でもないあわい…そこは「中」(あたり)。
その中で「守り神」(ねこまた)たちを生み出すのが、アタリ。
アタリは神?かどうかはわからないけど、猫耳としっぽがあります。そして顔は紙のようなお面に目が縦に3つ。
普段は守り神と彼ら用の頭巾を作って、現に送り出しています。
そしてその傍らに付き添うのが、あの「黒ねこまた」なのです。
心優しき岡っ引きの仁兵衛に憑いていた黒ねこまた。
仁兵衛が亡くなった時、一緒に冥府に行きそうになってアタリに託されたのです…

そして、アタリと黒ねこまたのクロが人間界を覗いてお散歩するよ、というお話。
時代は「現代」です。
引き続きアタリとクロは、人には見えません。さわれません。
今の日本を歩く1人と1匹のあやかしたちは、ラ◯ンでイジメをするように誘われる女子高生を見てスマホに驚き、駄菓子屋でカツアゲされそうな小学生に会う。
ところが、この小学生は何とアタリが見える。彼は仁兵衛の生まれ変わりでした。
クロは大喜びだけどクロの方は力が弱いので少年には見えない。切ないクロです。
ビルの屋上では挫折し自殺しようとしている男性に、駅では痴漢されている少女に声をかけて助ける少年に、道では泣き止まない赤ちゃんに途方にくれる母親に。
悲しみや苦しみの連続にふと光が差し込む時、そこにもしかしたらアタリがいるのかも。
そして、アタリが見える少年・仁の元に折に触れて訪れるアタリとクロ。
仁は中学生、そして高校生と成長していきます。そんな仁にクロはあの日の仁兵衛を見てポロポロと涙するのです…

優しくって泣ける。そしてかわいいあやかしものです。大おすすめ。

1

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