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表題作白狼の士

尾神殿(おがみどの)・獣人・元人間
暁月・狙われる若君

同時収録作品

?オメガ・原初の鳥類
?アルファ・進化途中の鳥類

その他の収録作品

  • はくろうのさむらい おまけ。
  • あとがき

あらすじ

みんなが求めてたBL版 美女と野獣

和製版"美女と野獣"が幕を開けるーーー!
「恋しいとは思ってはいけない者を恋してしまった」
相続争いにより命を狙われ逃げた暁月(あかつき)を助けてくれたのは、森に住む獣人だった!
言葉をしゃべる気高い獣人。
実は元人間で禁断の恋愛の末、獣人に姿を変えられてしまっていた。
しかも暁月は元恋人に似ていてーーー?
描き下ろしは、ちみっ子のイチャラブ♡

異種間の恋、順調にあっため中♡

作品情報

作品名
白狼の士
著者
琥狗ハヤテ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
ISBN
9784799736555
4

(56)

(19)

萌々

(25)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
225
評価数
56
平均
4 / 5
神率
33.9%

レビュー投稿数9

すごく良かった

ハヤテさんの描かれる独特な世界観が非常にツボなのですが、ハヤテさんの新刊もめっちゃよかった…。



呪いをかけられ、不死身で、そして白狼の姿になってしまった尾神と、家臣に反乱を起こされ命からがら逃げてきた暁月の恋のお話。

命を狙われけがを負ってしまった暁月を、尾神が助ける、というところから物語はスタート。

尾神がかつて愛した恋人・日の宮とそっくりな暁月。
尾神と日の宮との過去。
そして暁月の家で起こったお家騒動。

ちょっとしたしぐさや表情で、そういったストーリーを端的に表現するハヤテさんに脱帽しつつ読み進めました。

暁月に横恋慕するいとこの存在とか、尾神にかけられた呪いとか。
設定としてはシリアスに分類される作品かと思うのですが、所々で入るコミカルな表現に笑いを誘われ、シリアス一辺倒なストーリーにはなっていない。そのバランスも非常に良かったです。

個人的には暁月のいとこの吉郎がめっちゃ気の毒でしたね。
彼にもいつか、本当に愛し、愛される相手が見つかることを願って。

終盤に短編『AΩ』が収録されています。。
「アルファ」「オメガ」という表記はあるものの、オメガバースもの、ではないと思います。
が、すごく深いお話でした。

表題作『白狼の士』しかり、『AΩ』しかり。
「愛するということは?」を問う、壮大なストーリーだったように思います。

尾神×暁月の純愛。
吉郎の切ない片思い。
そしてもっふもふ。

とにかく、すごくツボに入る作品でした。
文句なく、神評価です。

6

野獣成分は主に頭部と体表

BL版美女と野獣
ほんと、これに尽きます。
琥狗さんといえば中世コスチューム物!という事で、日本の室町時代当たりが舞台の獣人物です。
死ねない呪いを受け、半狼の姿で、己の名すら忘れて、三百年以上一人で山に住んでいた「山の尾神」と、その山を領地とする鹿島家の跡取り息子の暁月。
頭首の父亡き後、謀反にあい、山を越え落ちのびる途中で追手の放った矢で怪我をした暁月は、森の中で一人倒れている所を白狼の獣人に助けられます。
最初から「山の尾神」として、敬意をもって接してくる暁月に、尾神も徐々に人であった時のことを思い出して…。
どう決着がつくのか、ハラハラしましたが、最後がハッピーエンドでよかった。
おまけのちみっこ絵の4コママンガもかわいい。
獣人の尾神は、着物が無くても体毛があるからお腹冷やすことはないけど、食べる物には気を付けないとお腹こわすのね。

5

モフモフはやはりハヤテ先生

ところどころに入る尾神殿のトボけた表情がつぼでした。シリアスな場面ももちろん圧巻ですが、ハヤテ先生の作品はこの緩急のあるのが素晴らしいです。尾神殿が人間になってからのHシーンが無いのも納得でした。獣姿の時が色っぽくて流石だと思いました。最後までしてないのにね。暁月が小さい時から見守って来た吉朗がなんだか気の毒な気もしたけど、彼も長い年月を生きて本当の愛を見つけられると良いですね。いつか吉朗の話も描いて欲しいです。彼は何色の狼になってるんでしょうか。

4

もふもふ、モフモフ。(賛辞)

はい、もう、時代モノ、山神、狼、もふもふ、ですね。

獣で狼これくらいの獣感あっても全然大丈夫です。
触ったことないですけど、狼のもふもふは憧れです。ファンタジーです。

でもそんな狼、実は神でもなんでもなくて、元人間で呪いがかかった姿でした。
狼×人間だと思っていたら 人間×人間でした。
ファンタジーに少し現実感が足された感じがして、ただのファンタジーではなく
人としての矜持とかも入ってきてよかったです。
少し某ディ〇ニーの感もはいってきたりしたのでファンタジー6:時代物4って感じです。

短編のAΩは獣人アンソロに収録されていたものですね。
獣人といってもガチものの獣モノ(単なるケモ耳ではない)のやつのものです。
生物、動物の進化の過程の境目同志が出会ったらこんな感じでいてほしいなあという願望があります。




3

beauty & the beast

琥狗ハヤテさんの大ファンです。
本作は、琥狗ハヤテさんお得意の人外、「獣人」ものです。
レビュー1本目のようなので、粗筋多めで書きます。

時代は戦国時代あたりでしょうか…
主人公は、領主鹿嶋家の若君・暁月(あかつき)。
頭目であった父の死後、家臣の小木が逆臣となり暁月の命を狙っていた。
暁月は山中の深い森の中で追手に遭い、腕を矢で射られ気を失う。そこに血の臭いを感じて大きな白い狼が近づいてきた…
倒れている暁月を見つめて狼は驚く。『ヒノ…ミヤ…?』

暁月は、領地に伝わる言い伝えとして森には「尾神(おがみ)」という白い狼の姿をした山の神がいる、と聞かされて育っていました。だから、目が覚めた時に手当をしてくれて人間の言葉を話す狼の姿を見ても怖がらず、山の神として敬う姿勢を見せます。
そして怪我が癒えるまでこの獣人を「尾神殿」と呼んで、森で2人過ごしていました。優しい尾神殿に惹かれる暁月。
暁月と過ごすことで忘れていたはずの過去を思い出す獣人。
彼は元々人間で、平安の世の王宮の護衛兵。ある貴族の男性と恋をし、身分違いゆえに呪いをかけられ、獣の姿になり死ぬこともできなくなった…
尾神殿の過去を知り、自分を抱いてくれたのは想い人「日の宮」の身代わりだったのだ、と涙する暁月。
そこに謀反を鎮めて暁月を探していた家臣が遂に暁月を見つけ、暁月は尾神への恋心を諦めて家臣と共に山を下りる。
待っていたのはいつも臣下として支えてくれていた、いとこ筋の松野。
しかし松野は暁月に劣情を抱き、暁月の声なき声を聴いた獣人は……!

続く展開は怖ろしくも切ない呪いの連鎖…
ひとを愛したゆえの呪いは、再びの愛を得ることで解ける。
『…まもれた…』そのひと言の万感。


「AΩ」(アルファオメガ)
初出は「獣・人外BL」の異色作。オメガバースではありません。BLですらない。
鳥類の進化を琥狗ハヤテさんの圧倒的画力で描きます。
これ、私は「獣・人外BL」で読んだのですが、この切り口の独創性にびっくりしました。

「はくろうのさむらい おまけ。」
先生の「ほのぼのちみ絵」による尾神殿x暁月の日常4コマ4本。
先生の作品ってコレが巻末にあるから大好き。

7

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