このBLが激甘い♡ プレイボーイ社長令息×恋に臆病な美人歯科医の極あまラブ

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表題作傷あとにくちづけ

来栖誠一,32歳,社長代理
瀬戸尚,26歳,歯科医師

その他の収録作品

  • key to my heart(描き下ろし)

あらすじ

ゲイの瀬戸は失恋し泣いていたところ、身なりの良い来栖という男と出会う。

ひょんなことから彼の高級マンションに上がり、涙の理由を話すことに…。

甘い口説き文句と手慣れた誘い、戯れにしか見えないのに失恋の痛手から関係を持ってしまう瀬戸。

すると後日、二人は瀬戸が勤務する歯科医院で再会する。

重なる偶然の出会いに何かを感じた来栖から「期間限定の恋人になって欲しい」と告げられ――…

もう二度と、恋になんて落ちたくないのに。

それでも惹かれていく気持ちは止められなくて…!?

作品情報

作品名
傷あとにくちづけ
著者
あまきいお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オーバーラップ
レーベル
リキューレコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784865546934
4.2

(192)

(85)

萌々

(77)

(24)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
28
得点
807
評価数
192
平均
4.2 / 5
神率
44.3%

レビュー投稿数28

甘くて切ない、しっとり読ませるラブストーリーです

心に傷を持つ美人受けが、超包容力のあるスパダリに、これでもかと甘やかされるお話です。

これ、もうとにかく激甘なんですよね。
元々、どこか寂しげな美人受けと言うのは大好きなんですけど、彼の場合は、過去の辛い経験が恋に臆病にさせてまして。
こう、自分が傷つかないよう、予防線を張ってる状態と言いますか。

で、こちら、何が萌えたって、そんな主人公をスパダリ攻めがひたすら大切に甘やかしまくるところ。
来栖(攻め)ですが、大企業の次期社長でセレブでスマートで穏やかで、その上とにかく優しい。

瀬戸というのは臆病で繊細で傷つきやすい印象なんですけど、来栖はそんな彼を絶対傷つけるようなマネはしないんですよ。
何だろう。
彼も人間なので、当然、焦れたり傷ついたりする事はあるんですけど、それでもそれを瀬戸にぶつけたりはしない。
ただほろ苦く飲み込んで、ひたすら優しさを与え続けるところがすげーな!と。
こんだけ忍耐強くて大人な攻め、BLを山ほど読んでるけどめったにお目にかかれないですよ。

もうね、迷惑をかけてはいけないと辛くても平気なふりをしようとする瀬戸に、「ほん少しでも頼ってくれるなら、我慢しないで」ですよ。
「俺のためにここにいて」ですよ!
なんて、なんて甘い・・・!
なんか、夢見心地でうっとりしちゃうセリフのオンパレードなんですよー!!

あと、瀬戸が来栖から口説かれ、期間限定の恋人となるのが二人の始まりなんですよね。
そんな二人が紆余曲折を経て・・・というのが大筋。
そう、めちゃくちゃ甘いけどどこかほろ苦い部分もある、大人の静かなラブストーリーなのです。

これ、瀬戸が本気で好きになってしまう前にと、自分の気持ちをセーブしようとするところもまた、切ないけど萌えました。
いっっっつも思うけど、「本気で好きになる前に・・・」って言ってる時点で、もう好きになっちゃってるんだよなぁ。

また、イラストもとにかくキレイなんですよね。
瀬戸の泣き顔と言うのが美しすぎて、ため息ものでした。
エッチシーンも上品でありながら艶っぽくて、萌えまくりました。
ついでに、これほど大切にされる瀬戸が惹かれてゆくのは勿論、来栖が瀬戸に惹かれてゆく過程も丁寧に綴られていて、その点でも素敵でした。

大人の甘くて少し切なくて優しい恋なので、ロマンチックな気分に浸って読めるのでは無いでしょうか。

ところで、瀬戸ですが、過去の男がクズです。
普段なら「受けは何故このクズに惚れたのか(忘れられないのか)?」と疑問で仕方ないところですが、逆に瀬戸の真面目で一途な性格が読者に印象づけられ、共感を呼ぶのがすごいと思います。

18

攻めが甘々でとっても素敵

攻めの来栖の包容力が素晴らしくて萌えました。読んで良かったです。
絵も綺麗で色気があって最高でした。
そして2人の出会いがまた良いです。

甘いもの好きの来栖がパティスリーに入ろうとして、中から出て来る人物の為にドアを開けてやるとそれが受けの瀬戸なんです。礼を言う瀬戸の視線が意味ありげで来栖は気になってしまいます。実は瀬戸の元カレに来栖が似てたらしいんですよね。

そして次はコンビニから出て来た瀬戸とぶつかって、彼の持っていたコーヒーが来栖に掛かってしまいます。
服の汚れを取るのを理由に瀬戸を自宅マンションに連れて行きます。瀬戸が泣いてた理由を聞いて、それが大学時代の元カレの先輩が結婚するからだと聞き出します。

ゲイばれした瀬戸は慌てて帰ろうとすると、来栖は大丈夫どっちも好きだからと部屋へ誘うのです。2人はすぐにセックスに雪崩れ込むのですが、これがエッチでイヤらしくて最高でした。
流れから来栖は遊び人かと思いましたが、瀬戸に掛ける言葉や表情がとても優しくて。

翌朝にベッドから瀬戸が消えていて、来栖は連絡先を聞けば良かったとガッカリするのです。
2人の3度目の再会は来栖が訪れた歯科医院でした。瀬戸は来栖の担当医になります。2人は再び来栖の部屋で会います。

意外に見えて来栖は人との出会いを大切にしていて瀬戸との関係を続けたいと告白します。来栖が社長の息子だと知った瀬戸が躊躇した為、来栖は治療が終わるまでの期間限定の恋人を提案するのです。

恋人同士でやりたい事を聞かれた瀬戸が頭を撫でて欲しいと言ったことで、前の恋愛はいいものじゃなかったと来栖は気が付きます。でも悲しいことに瀬戸はそれが普通だと思ってるんです。

瀬戸の元カレが最低で勤めてる医院の娘と結婚しながら、セックスの相性が悪いからと瀬戸と関係を続けようと連絡を取って来ます。
過去に初めての恋で何も知らない瀬戸を縛ってセックスしてたようで、まさにクズです。

一方で来栖は父親の入院先の病院で妹と甥に会っていたのですが、瀬戸が誤解して問い詰めて来ましたが、来栖の説明を聞いて震えて泣いていた瀬戸を、思いやることの出来る素敵な人です。

公園で遠慮してキスを拒みながらも寂しくて振り返った瀬戸を、同じように去りがたくて瀬戸が振り返るのを待っていた来栖が抱き合ってキスを交わすシーンが胸熱でした。

近づきそうでなかなか近づかない瀬戸の気持ちをじっと待っている来栖が良い男です。無理矢理じゃ無くて、瀬戸から近づいて来るのを待つんです!

瀬戸はクズの元カレに無理矢理呼び出されても、来栖と出会って変われたので流されること無くもう会わないと伝えてました。

そして元カレと来栖が全然似てないと確信しても、来栖への想いが消えないことに気が付きます。

偶然掛かって来た来栖からの電話に瀬戸は平静を装いますが、人の感情の機微に聡い来栖には分かってしまうのです。
心配する来栖に迷惑をかけまいと取り繕うとする瀬戸に、来栖が掛ける言葉が本当に最高なんです。

会いたいと言った瀬戸の元に駆けつけた来栖と、2人が告白し合うのがとても甘いです。

本当の恋人同士になった2人のセックスシーンもめちゃくちゃ良いですよ。
とにかく瀬戸を見つめる来栖の眼差しが良い!
来栖が瀬戸の事がめちゃくちゃ好きって顔してエッチしてるんです。

こんなに幸せになれるなんて思わなかったから、俺のこと見つけてくれてありがとうって泣く瀬戸に、なんか俺まで泣けてきちゃうなって涙ぐむ来栖は今年1番の甘々攻めでした。←当社比

13

スパダリの中のスパダリ。

「噛みあとにキス」のスピンオフですが、前作未読でもOKなので是非おすすめしたい一冊です。

失恋の傷を抱え、恋に臆病になってしまった美人歯科医・尚(受)を、プレイボーイの社長令息・誠一(攻)がじっくりと癒していく物語。

"偶然の再会" "期間限定の恋人"
なんだか21時枠の恋愛ドラマみたいな設定だけど、安っぽさのないしっとりしたラブストーリーでとても良かったです。



包容力抜群の誠一さんがとにかく最高でした。
優しい。
聡い。
甘い。
フルコンボですよ。
紹介に "プレイボーイ社長令息" とある通り、こなれたリードで場数を踏んできた感はあるものの、過去の関係相手を匂わせるようなところが全く無いところも素敵。
不用意に嫉妬を煽らない。
ひたすら安心だけを与えてくれる。
くぅぅ、まさに傷持ちの受け様に相応しい攻め様…!

こう、年相応の鋭さや冷静さも持ち合わせていて。
すぐ嫉妬することもなければ、すぐ浮かれたりすることもない。
「俺が独身だってことに…」と、冷静に尚の感情を分析するシーンは痺れました。
誠一さんは精神的にも本当に大人。



そして、尚がこれまた庇護欲そそる受け様でした。
尚の元彼は、「男同士なんて体の関係だけだろ」と言い切る最低な男でした。
雑に扱われることに慣れているのが、尚のちょっとした言動に表れていて切ない。
着実に誠一さんに惹かれてるのに、もう傷つきたくない気持ちから、あと一歩踏み出すことができないのでした。

そんな尚が、我慢しきれなくなったように甘える瞬間は本当にきゅんとしました!
甘える度に、「ごめんなさい」と謝ってしまうところも健気でたまらない。

特に第3話。
デート終わりにバイバイした後、やっぱり寂しくなってそっと誠一さんの方を振り返るくだりがめちゃくちゃ可愛かったです。



初めての恋人だったからだと思いますが、尚にとって元彼の存在が大きすぎるんですよね。
偶然出会った誠一さんが気になったのも、元彼と顔が似てると思ったからだったし。
もらったキーケースをまだ大事に持っていたり、デート中に名前を呼び間違えたこともありました。

元彼の色が強く残っている尚に、わたしは結構ハラハラしたのですが、当の誠一さんはいつも優しくて、辛抱強くて。
本当にスパダリの中のスパダリでした。

カバー下で先生がおっしゃっていたように、次期社長ということで、これから先乗り越えなければいけない問題もあると思いますが、誠一さんになら安心して尚を任せられるなと思いました。

あぁ、もっとあまあま後日談が読みたいです( ⸝⸝⸝¯ ¯⸝⸝⸝ )♡

11

距離感が絶妙

元カレへの気持ちを断ち切れず、似てると思った来栖さんに元カレを重ねていたのに、次第に来栖さんを好きになる…尚の気持ちの変化にキュンキュンしました(*^▽^*)来栖さんが、軽くてちょいチャラそうに見えて笑、めちゃくちゃ良い男なんですよ(#^.^#)来栖さんも、単に良い男なのではなく、自身のことも結構冷静に客観視できるし、余裕って言っちゃうと少し語弊がありますが、尚の少し先を歩いていてくれているというか、甘えさせてくれる懐の深さがあったり、尚に考えさせてくれる時間をくれるんです。あ、でも、尚に委ねるだけじゃなくて、ココってとこはちゃんと想いを伝えてくれます(^○^)!!それって凄く大事な気がします!

尚の元カレ…、いや、彼氏のつもりだったか不明な"先輩"ですが…なかなかのクソ野郎ですが笑、言ってることを全否定できないんですよね…同性同士の関係の現実的な部分、痛いとこついてくるんですよ(-_-;)捉え方にもよりますが、酷い話ですが、夢観てるのは尚で、先輩は現実主義者なだけだったのかも。。でも私は、尚が誰かを好きになること、誰かに憧れること、それが同性だったとしても、それを不毛だなんて思いたく無いし、来栖さんとの出会いでこんなにも幸せになれてるんだから、恋する相手を同性・異性で決めつけるのは幸せになる幅を狭めてる気がすると思いました。

傷ついた尚をそっと見守り、ときに抱きしめ、ときに突き放し、誰よりも心に寄り添ってくれた来栖さん。甘え下手から、来栖さんの思いやりに触れて一歩を踏み出せた尚。2人が素敵なのは勿論、2人の心の距離感が絶妙で、読んでいて感情を揺さぶられ、幸せな気持ちになれました( ◠‿◠ )

9

甘々がたまんない!

うわ~!甘かった!
でも好きです!

これ、『噛みあとにキス』の弟編のスピンオフなんですが、こちらのお兄ちゃん編。
こちらが甘くて、断然好きです。
多分読むタイミングも有るとは思いますが、今の私はBLの糖分を求めているんだなぁ!

このお兄ちゃん、来栖がなんと言うかスパダリ。ひさびさにスパダリを見たよと思う正統派でした。あ、傲慢な要素はありません。
ひたすら、ジェントルなスパダリです。

偶然のコーヒーぶつかり出会いから始まった歯科医の尚との関係。
いやいや、この尚も美人、健気、ちょっと精神的負債とベストオブ受けちゃんです。

来栖と尚の甘くて切なさも有る恋までの経過が、糖分を求める私にベストマッチでした。

そりゃハピエンなんで、読後感良し良し。
甘々のが、お好きな方には是非ともお勧めしたいなぁと思いました。

以前、弟編もレビューしたんですが、当時よりは読み返すと弟編も好きになっていました。やっぱり、読むタイミングって有りますよね。

8

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