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表題作マスターは恋を知らない

阿久津京介,不動産ビジネスマン
椎名夏樹,喫茶店のマスター

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

本気になんか、なるはずない。

父から継いだ喫茶店を切り盛りする夏樹と、再開発事業を担当する不動産ビジネスマン・阿久津。
二人の関係は、喫茶店マスターと常連客でもあり、立ち退きを迫られる側と迫る側。
まさに夏樹の喫茶店がある商店街は、再開発のため、立ち退きの交渉中であった。

夏樹にとって阿久津との応酬は日課になりつつも、本来なら敵対する立場ということもあり、すげない態度を取る日々。

しかしある夜、二人に秘密の関係が加わることになる。
夜の街、ゲイバーの前で逡巡する夏樹に声をかける阿久津。
初めての経験への一歩が踏み出せない夏樹の心を見透かし、軽い調子でこう言うのだった。

「俺で試してみる?」

作品情報

作品名
マスターは恋を知らない
著者
あまきいお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
電子発売日
ISBN
9784801975415
3.7

(99)

(24)

萌々

(35)

(37)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
373
評価数
99
平均
3.7 / 5
神率
24.2%

レビュー投稿数14

ちょっぴり苦くてトロけるように甘い大人のラブストーリー

『傷あとに口づけ』に続いて読んだ あまきいお先生の作品です。

不動産ビジネスマン 阿久津 京介と喫茶店マスター 椎名 夏樹のお話。

父親が営んでいた喫茶店を受け継いだ夏樹はマスターとして一人で切り盛りをしていました。
ところが、駅前の再開発が浮上したため喫茶店のある商店街も立ち退きの対象に。
しかも、再開発事業担当者の阿久津が喫茶店に通い始め…。

再開発に伴う立ち退き…現実に起こりうる問題とラブストーリーが並行し、夏樹が抱えるセクシャリティの悩みもクローズアップされているので、読み応えのある作品に仕上がっています。
また、あまきいお先生の綺麗な絵柄と繊細な心理描写が、切なくてもどかしい展開を優しく甘い雰囲気で包み込み、最初はビターでも最後はとろけるような味わいになっていました。

毎日のように喫茶店に通いオムライスを注文する阿久津。
夏樹から嫌味を言われても全く動じません。
それどころか、オムライだけじゃなく他にも目当てがあると嘯きます。
阿久津が通うのは敵情視察なのか?それとも別の目的があるのか?
再開発の問題も含めて伏線がちゃんと回収されていますので、ぜひネタバレなしで本編をご覧ください。
誰にも言えない秘密の関係から始まり、少しずつ距離を縮める2人にキュンキュンできますよ♡

このお話は、当て馬は登場しません。
脇キャラとしては、夏樹の父親、幼馴染の哲雄くん、阿久津の同僚が登場します。
せっかくなので、夏樹の地元の友達がもっと見たかったかな。

Hシーンは、本編の最後に1回あります。
恥じらいながらも感じている夏樹もいいのですが、イケメン阿久津が堪りません‼
ちょっとSっぽいのかと思っていましたが、両想いのセックスではめちゃくちゃ甘かった(〃ω〃)♡
「夢を見てるみたいだ」
はぁぁ、エロだけじゃなく愛おしさも溢れていて良かったよ~。

昔からある商店街vs不動産の再開発事業
2人が出会ったのは偶然じゃありません。
――今は、これからの話がしたい

初めて恋を知った夏樹がこの先も阿久津の愛情で満たされて欲しい。
個人的には、再開発問題でもっと対立して欲しかったけれど、2人が幸せならノープロブレム(笑)
どのアングルから見てもカッコイイ阿久津と可愛い夏樹に萌えること間違いなしの一冊。

大人の恋に胸キュンしたい方はもちろん、イケメンに癒されたい方にもおすすめです♡

5

阿久津さん推し

 BL読み出してやっと2年なのでこの作家さんはなんとなくお名前は知ってるような、、くらいのかたでしたが本屋さんで複製原画が何枚か展示されていて綺麗な絵柄だったので購入してみました。
 たまにはほとんど先入観なしにふらりと買ってみたい時がありましてたいてい当たり、なんですが今回も勘が冴えていました、わたし。
 特に攻めの外見が好みだったので楽しく読めましたね。
 そういうの重要じゃないですか?
 絵柄が綺麗でも丁寧でも、CPのどちらも自分的にタイプじゃない場合は楽しくなくて読み終えるのが義務に近くなってしまいます。
 今回ストーリーや設定はありがち、既読感ありがちでしたが阿久津さんのおかげで萌2でした。
 話逸れますが、この2年全力でいろいろ読んできましたがストーリーや設定が似ているものが多すぎ、、、
BLという枠、受けだの攻めだの決められてて女性は出てきても脇役のみ、だから限りが有るのでしょうか。
 だから、人外とかオメガバースとか過去物とか近未来とかでいろいろ超えまくってBLカップルが活躍するんでしょうか。

 えっちなシーンはそれ程ありませんでしたが〔有償特典は読んでおりません〕喉元にキスをする阿久津さんは大好物でした。
 細かいことも言いたいんですが、、
 例えば再開発の話がサラッと扱われてしまったなーとか、過去に2人が会ってて受けはそれを覚えてないとかのくだり必要なんだろうかとかクォーターどころかハーフでも金髪碧眼にはなりませんよとか、私は性格悪いですかね。

 神評価が多い他の作品も是非読んでみたいです。

5

隙があり過ぎてむしろ可愛い

「傷跡にくちづけ」が大大大好きなあまきいおさんの新作、単話から楽しみにしていました。親近感を感じるような設定でなくても、どこか親しみの持てる良い匂いがしてきそうな男性を描かれますよね。

街の喫茶店マスターが主人公で、しかも自分の性指向に迷っている?という設定から惹かれました。
個人的に気になるのが、「傷跡」の二人とあまりに似ていること。そしてお話については主人公の悩みをお試しで経過観察することや、喫茶店、再開発と、面白くなる要素がどれも深い掘り下げなく、ありがちに捉えかねない恋愛感情のみで終わった感が歯痒いです。もう少し他の人には感じなかったキスや感情だったり、お店への愛着だったり、老朽化や再開発問題は免れないことのどれかにどっしり重きを置いてほしかったです。

阿久津さん、ちゃんとした性格ぽいし仕事出来そうな人の割に無造作過ぎるヘアだし、毎日オムライスは流石に…だし、椎名さんは喫茶店店主なのに砂糖切らすドジッ子だし、おまけにクォーターや幼少期の出会いなど盛り込んでて色々ツッコミどころがありますが、阿久津さんの台詞じゃないけど隙がありすぎて、それがむしろ可愛いです。

椎名は好みや性についてまだ無知が多いのに、攻めの阿久津がイニシアチブを常に持たせている感じが良かったです。
ここは感じるか、お試ししてどうだったか伺ったりと、相手に合わせた距離の詰め方が出来る大人阿久津さん。
典型的な初心受けにならずマイペースな椎名、ぎこちなく緊張している雰囲気がすごく良かったです。ベッドで「やめる」って言う受け初めて見ました(可愛い)。
受の体格があからさまな細さだったりせず適度に色っぽい男性の体型な描き方がすごく好きです。
色々書きましたがあまきさんの作品は絵柄と雰囲気で読中幸せな気分に浸れます。

1

身体から始まる関係

喫茶店のマスターの夏樹と、再開発事業を担当する阿久津。
阿久津は喫茶店に通う常連客でもあるのですが、立ち退きを迫る立場でもあります。
とはいっても、立ち退け!等言ってくることはないですが。

ある夜、ゲイバーに入ろうとする夏樹を見つけ、
入口で強引に誘われている夏樹を助けた阿久津。
試してみたいと思っている夏樹の心を見透かして
「俺と試してみる?」と言う阿久津。
そこから二人の関係が始まります。

身体から始まると言っても帯に書いている通り「純愛BL」なんですよね。
夏樹はツンデレで読んでいて猫みたいだなぁと思いました。
大人の恋愛なのですが夏樹がいい意味でウブで可愛かったです。

あまきいお先生もツイートされていましたが、こちらの作品は描き下ろしがありません。
なので、単話購入して描き下ろしを期待して購入すると言う方は気を付けてください。
描き下ろしの代わりがアニメイトの有償特典の小冊子なのかな?と思いました。

0

身体から始まり……♡

リーマン×喫茶店のマスターという
一見関係の無さそうな2人ですが攻めの会社の再開発事業で
立ち退きをお願いしてる区域に喫茶店が入ってるという不穏な空気が流れる2人。
と思いきやそんなことはなく攻めは普通にお昼をほぼ毎日食べに行って談笑を楽しんでるというほんわかしている面が見れます。(受けはめっちゃ警戒してるがそれが可愛い)
逆に立ち退きについても攻めが奮闘しつつ受けが支えようとするシーンもありかわええとなり申します。

1番大事なのが2人はセフレ関係に陥るということ!
受け様の行動で二人の関係がとろとろっと変わっていき…という甘々空気が流れつつ後ろに会社がチラつきつつ、実は過去に……と攻めの態度について点と点が最後に繋がっていくのがとても楽しかったです!

0

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