青き王子は孤独な蒼玉と愛を知る

aoki ouji wa kodoku na sougyoku to ai wo shiru

青き王子は孤独な蒼玉と愛を知る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
18
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
0%
著者
真式マキ 

作家さんの新作発表
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イラスト
壱也 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344847019

あらすじ

天涯孤独の和以は恋人に裏切られ失意の底にいたある日、何かに呼ばれるように立ち入った山の中で異世界・ルトナークへと足を踏み込んでしまう。気を失い、目覚めた先で『グラヴィ』と呼ばれ、「国を強大にする」という身に覚えのない力を与えろと高慢な王・オズウェルドに強要されていたところを、レイシュアという反逆者の青年に救われる。自らの感情が乏しく他人の気持ちに鈍感だが、それゆえ飾らないレイシュアの言葉に心の傷が癒されていくのを感じた和以は、彼に自分の持つ『グラヴィ』の力をどうにか与えたいと考え始めて――。

表題作青き王子は孤独な蒼玉と愛を知る

レイシュア・アズバルグ,26歳,反逆者で王弟
君島和以,28歳,天涯孤独の会社員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

セックスをしないか。このまま、いまここで。

こちら、異世界トリップものになります。

恋人に裏切られ、横領の濡れ衣を着せられた会社員の主人公。
自暴自棄になっていた彼が、何かに強く呼ばれるようにして異世界へとトリップしてしまう。
そこで出会ったのは、心を無くしかけた悲しい反逆者でー・・・と言うお話。

異世界トリップものと言うと、主人公がトリップ先で王様なんかに溺愛されて・・・みたいな、甘くて可愛い作品が主流の気がしますが。
てか、そういうお話が好きでよく読んでますが。
それが今作はですね、かなりシリアス寄りなんですよね。

そもそも主人公となる和以がですね、初っぱなから失意の底。
同僚で恋人でもある男に騙され、裏切られた事で、死を望みと投げやりになってるんですね。
その上、気がつけば異世界へと飛ばされ、状況を把握する暇も無く王の前に引きずり出されたと思ったら、今度はそこから反逆者にさらわれる。

これね、主人公視点で進むところが上手いと思うんですよね。
読者もさっぱり状況が分からないまま、次々と目まぐるしく変化して行く展開に、グイグイ引き込まれて行く。
え、どうなるの? どうなるの!?って感じで。

また、これ、和以を王の元からさらった反逆者であるレイシュア。
彼がですね、すごく魅力的なのです。
こう、最初こそ、表情に乏しく言葉も全然足りずと、何を考えてるかさっぱり分からない。
それが共に過ごすうちに、彼の中の確かな優しさや思いやりが見えてくる。

や、実はレイシュアですが、独裁者である現王の王弟であり、王位奪還を仲間達と目指す反逆者集団のリーダーなんですよね。
で、和以は、異世界からやってきて王の血筋に強大な力を与えるとされる「グラヴィ」なる存在。
王がこれ以上強い力を得る事を恐れたレイシュア達により、反逆者集団のアジトにさらわれたと言うのが、これまでの真相になるんですけど。

この、王位奪還劇がすごく面白くて、かなりハラハラドキドキさせてくれるんですよ。
また、ストーリーとしてもしっかり練られていて、特に緊迫感ある戦闘シーンは見ものだと思うんですけど。
や、情景描写がとてもお上手でして、臨場感が半端ないんですよね。
まるで、実際にその場に存在するぐらいのリアルさと言いますか。
こういう「自分の信念や目指すもの、仲間の為に戦う男達」がお好きな方には、たまらないと思います。
本当、みんなめちゃくちゃ格好いいーーー!と。
「グラヴィ」である和以の持つとされる力。
その正体まで、なるほどねぇと、思わずニヤリとしちゃう。
うん。
すごく面白いお話だと思います。

ちなみにですね、そんな感じでストーリーとして面白いだけかと言いますと、実は恋愛部分がそれより更に面白くてめちゃくちゃ萌えちゃいまして。
繰り返しになりますが、主人公は失意の底。
そして、攻めであるレイシュアは、感情を無くしかけてる状態なんですよ。
や、自分を庇う事で仲間が失われ続けるうちに、心が死んでいったとでも言いますか。

これね、そんな二人がゆっくり丁寧に心を通わせて行くところに、この作品最大の萌えがあると思うんですけど。
こう、互いが互いの救いになるんですよね。
レイシュアの見せる、不器用な優しさや誠実な心。
そして、和以が彼に与える、真っ直ぐな愛。
さらわれ、強引に連れてこられてと嵐のような展開のあと、二人はアジトでゆっくり理解しあい、心を通わせてゆくのです。
ここがとにかく優しくて、とにかく最高なのです。
特に決戦前夜、二人が抱き合うエピソードなんかがもう!
「セックスをしないか。このまま、いまここで」と言うレイシュアのセリフにも「俺も君に抱かれたい、」と言う和以の返事にも、転がっちゃうんですよー!
切なー!
でも萌えるーーー!と。

と、そんな感じで、萌えて感動して興奮しまくってと、とても素敵な作品でした。
最後になっちゃいましたが、和以が喚ばれた理由と言うのも、ちゃんとオチがあって良かったと思います。
思ったより合理的な選定理由には驚いたけど。
まぁ、大いなる存在と言うのはそんなものかも知れぬと、妙に納得しちゃったりして。

3

(私にとっては)かなり教育的でした

お話として大層まとまっていると思いました。
あちらこちらに振りまいた伏線の回収が決まる感じやら、孤独な2人が徐々にそれぞれを知る中で近づいて行く様やら、破綻がなく収まり方が綺麗だなと思ったんです。
特に『可哀想な受け』のお話がお好きであればお好みに合うのではないかと思うのです。

私「ちるちるで真式マキさんの作品がもう少し評価が沢山付いて良いんじゃないか」と思っているんですね。
「そんなこと言う割には評価が低いじゃないか」と言われちゃいそうなんですが。
今回のお話では攻めのレイシュアについて、個人的に身につまされるところがありまして「萌え~っ」っていう風にならなかったのですよ。

レイシュアっていう人はルトナークの第2王子なんですけれど、横暴で民のことを考えない兄王を退位させようとしている反逆者なんですね。で、仲間を彼に傷つけられた李殺されたりしている。それに対する憎しみの所為で当初持っていた「民の為の良い国を作る」という理想をなくしちゃいつつあるんです。
この『感情に左右されて当初の目的を見誤る』っていうの、なんか自分によくあるなぁと思っちゃったら、萌えから頭がふっとんじゃって……

あくまでも個人的見解です。
お話は面白いので……

1

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