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表題作真面目系クズの憂鬱

西塔伊織,30歳,警察官
菅原晴斗,30歳,フリーター

あらすじ

──秋。俺が住むぼろアパートの隣のマンションに引っ越してきたのは、十年ぶりに会う知人、西塔伊織だった。幼少時から剣道のライバルであり、俺の双子の弟・雨月と親しかった西塔の事が、俺は嫌いだ。雨月は俺にとって本当に大切だ。雨月の事を考えつつ、真面目系クズの俺は、いちいち嫌味に絡んでくる西塔と本日も口論している。

作品情報

作品名
真面目系クズの憂鬱
著者
猫宮乾 
イラスト
にむまひろ 
媒体
小説
出版社
青猫會<サークル>
レーベル
オリジナル
電子発売日
3

(3)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

独特な文体

正直に申しまして、推しレーターさん買いです。kindle unlimitedで読めます。

真面目系クズ…というか、主人公の晴斗は一卵性双生児の兄で、人当たりが良くて優秀な弟の雨月と二人だけの世界に生きてきた、弟大好きお兄ちゃん気質なだけなんじゃないかな。ローテンションなキャラのせいで読んでいるうちに背景がすっかりかすんでしまったけど、めちゃめちゃ不憫受けなのかもしれない。双子萌えなので、晴斗と雨月の関係性はガシッと刺さりました。

兄弟萌えにも通ずる、見た目はそっくりでも性格が正反対で、兄弟間で同じ人を取り合っちゃったりする流れ、あるあるだけど好きです。でも本作は西塔の気持ちが雨月のセリフにほのめかされていて、受け同士の攻めの取り合いではなく、攻めの真意が伏せられている切なさに萌えました。晴斗と雨月がとても仲が良かったのが救い。


晴斗はボロアパートで一人暮らし。向かいのマンションには小学校からの幼馴染みで大嫌いな西塔が住んでいる。フリーターの自分とは違ってエリート警察官の西塔は弟の雨月と仲が良いのだけれど、それもすっかり過去の話となってしまった…。


萌えるシチュエーションな上に重い展開もあって、令和の初めにこの手のお話が読めるとは、何周か回ったのかな?とちょっと嬉しくなっちゃいました。最近の流行からすると避けられがちっぽい設定だから…。

内容やキャラは好みだったんですが、問題は文章が読みにくいというか、わたしには個性的すぎたこと。読んでいくうちに慣れるかな〜?と頑張ってみたんですけど、最後まで馴染めなくて残念でした。

たとえば一文を「、」で切りすぎだったり、接続詞の「なお」がよく出てきたり。「であるから」、「本日」など、論文や業務連絡を読んでいるかのような表現や言葉の選択が気になってしまって。人物のセリフ自体が堅いので、最後の方は時代小説としか思えなくなってきて辛かった…。濡れ場も文章の好みにかかってきますし、シーンそのものが短いので、エロいとかエロくないとか感じる以前と申しますか…

小説を書くのって難しいんだなぁとつくづく思いました。自分の文章力を棚に上げて、好き勝手申してすみません…。あんまり文体が気にならなかったら他の作品も読んでみたい作家様です。

最後の方に扉絵のようなイラストが2ページありました。

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