王朝ロマンセ外伝(3) 王朝綺羅星如ロマンセ

王朝ロマンセ外伝(3) 王朝綺羅星如ロマンセ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥629(税抜)  ¥679(税込)
ISBN
9784199004032

あらすじ

年が明ければ元服し、正式に皇族として『王』となる──。いよいよ迫る恋人・諸兄(もろえ)様との別離の予感に、身分の重さを嘆く千寿丸(せんじゅまる)。千寿を巡る貴族達の勢力争いも、宮中への不信を増すばかり。そんなある日、従者のアシカビが右大臣邸で喧嘩沙汰に巻き込まれるという事件が発生!! 悲憤に駆られた千寿は、ついにある決意を固めて…!? 京を揺るがす恋と波乱の平安絵巻、ここに終幕!!

表題作王朝ロマンセ外伝(3) 王朝綺羅星如ロマンセ

正六位上蔵人・藤原諸兄・極臈の蔵人
諸兄の小舎人童・千寿丸・実は先帝の皇子

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レビュー投稿数1

途中からは歴史物というよりファンタジーもの

帝をはじめとする宮中人たちには「母の腹の中に野心を置き忘れてきた」と言われ
業平には「愚鈍でアホウ」と言われてきた、正六位上蔵人で極臈の蔵人・藤原諸兄と
やんちゃで可愛く色っぽい諸兄の小舎人童・千寿丸の地位が
千寿の元服により、とうとう逆転する。
自分的には、千寿が長岡親王にならず諸兄の家人のままでいて欲しかったな。

話としては……
右大臣邸の宴で喧嘩沙汰に巻き込まれた千寿の従者アシカビが、検非違使に引き渡されて収獄される。大納言家の家人下人は全員アシカビに同情し、父カヤタリは激怒する。諸兄の願いによってカヤタリはアシカビ奪還は待つことにするも、彼の兄者たちの手によってアシカビは牢から逃亡してしまう。脱獄したアシカビは、千寿に迷惑を掛けたくないため千寿の元から去る決心をし、大納言邸にいる千寿の前に最後の挨拶に現れる。が、そこへ、アシカビ追捕のために大納言邸に検非違使庁の勢が。千寿とアシカビ&その兄者たちは、見事に追い返し、見物人たちからやんやの大喝采。
 
このあと、何の咎もないアシカビをはじめ自分の味方をしてくれる大切な人たちに、自分の血筋のせいで害が及んでしまうことに絶えられなくなった千寿は、単身で建築途中の長岡宮へ行き、そこで首を縊って自殺する。千寿の後を追いかけたアシカビは首を括った千寿を見つけて即座に助けるが、すでに呼吸は停止している。そして、命を捨てようとした千寿の身体には曾祖父・早良親王が取り憑いてしまい、孫の怒りと悲運を嘆いて自身の恨みと共に激怒し、京の都を水没させようとする。
 
水があふれ出す長岡宮に呼び寄せられるように集う面々は、右大臣家での事件の全責任をとり無位無官の千寿の家人となった諸兄、業平と国経、アシカビと父兄者たち、頼直と光正と鬼瓦、小野篁参議と天慶と瑠璃王と延珠。集った者たちは、何とか早良親王の怒りを収めてもらおうとするが叶わず、帝の元へと向かうことになる。そして、この一行には、蝦夷であるアシカビたちのために日高見の公アテルイの怨霊が現れて、首なしの死霊の軍勢までが随行することとなる。一方、夢でお告げを受けた慈円阿闍梨は円空と共に帝の元へ急ぐ。
 
ここの、宮中に向かう諸兄と千寿を白馬で先導する業平と国経のロミジュリ的な会話(351~352頁)が凄く印象的!だったから、自分用の覚書として会話を入力しておく。
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すぐれた兵たちを持ちながら降伏したアテルイと彼らを下し彼らの処刑には最後まで反対した田村麻呂との関係について語る業平と国経。
業平「いやいや国経、キツネとタヌキが騙し合う穢土の権化のような連中には、アテルイの潔さも
太っ腹さも理解できなかったのだろうさ。そして田村麻呂には、そうした連中の疑心暗鬼を退治できる力はなかった」
「・・・・さぞ苦しまれたことでしょうね」と田村麻呂の思いを推測する国経
業平「いまの俺のようにな」
「は?」と見返す国経
完爾と笑って業平「じつは俺は田村麻呂ほど世に暗くはないので、俺たちが生きて朝日を浴びられるかどうかは五分五分と思うている。道連れにしてすまぬな」
国経は大粒の涙をこぼし「もうしそうなったときには、詫びの続きは浄土でじっくり伺いますよ」
「ならばいまのうちに、二世三世の先でも会いたいものだと頼んでおこう」
「・・・・はっ、この期にそれを言われるか」
「ふん。こうした折でもなければ言わぬわ。こんな俺らしくないことは」
「どこまでもjひとの悪い・・・・」
「いまさらだろうが」
諸兄が小声で「そこな二方、睦言は時と場所を考えて交わされよ」
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千寿を憑坐として帝と対面した怨霊たちは、それぞれの願いを承諾させる。
早良親王は、自身の供養と千寿を一品親王として子孫の身の保障
アテルイは、俘囚蝦夷の末裔たちの自由の保障

そして、年が明けて元服した千寿は長岡親王となり、諸兄は長岡宮の大夫となる。

前巻「雷神絵巻」に出てきた天女のような美女・天慶は有間皇子だった。業平が、あれは女性ではないと主張した通りの正体にビックリした。さすがの業平(笑)
また、小野篁参議の冥府次官という噂が真実だったことにもビックリ?
喧嘩沙汰に巻き込まれたアシカビを庇って骨折・死亡した右大臣家別当は、アシカビの実父だったとは。

唯月一さんの絵が変化してしまって、自分的には凄く残念だ。

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