電子限定漫画&おまけ付きRenta!限定版
「俺はあんたを絶対に愛し抜くって決めてんだ」至高の浄化ラブ
オメガバースで、また趣の違う作品に出会った。
読み応えのある作品でとても良かったです。
運命の番がいると信じるαの伊織。
「α喰い」と噂のΩ、レオ(零王)。
レオに初めて会い体に走る衝撃に運命の番を見つけた!と告白する伊織。
と同時に瞬時に殴られ玉砕する伊織。
周りにも「運命の番って!!(笑)」と今時、乙女思考だと笑われる始末。
「α喰い」のレオと信じられずにいた伊織だが、行為の真っ最中を見てしまいショックと共にレオのΩの匂いに興奮を抑えられない伊織。で、本能に抗えずα剥き出しで抱いてしまう。
無理やり抱いてしまった伊織の後悔と共にレオの体に現れる変化。
伊織に抱かれた事で他のαを受け付けなくなった…その切っ掛けで、レオの体に異変が起こる。
伊織はこれぞまさしく「運命の番」なんだ!と思わせるレオの変化だったのにレオは伊織を拒絶する。
運命の番なんて要らないと拒絶する理由の一つにレオの背景が絡んでいる。これが、かなり辛い…。
それとレオのΩの体質が特異性であるという「α喰い」と噂されていた理由も明かされていく。
それらをレオの体に大きな異変が生じた時に全て知った伊織。
レオ自身が色んな感情に揺さぶられるシーン、
伊織の運命の番という本能だけでなく、素顔のレオを知り心から求めるシーン。
引き込まれてしまう展開に終始ドキドキしながら、2人の少しずつ近づいていく終盤に嬉しさと安堵を覚える素晴らしい内容でした。
レオが素直に伊織を求める最後のシーンはこの上ない幸せを私自身も感じました。
内容としては決して明るい訳ではないのに、伊織という明るくてレオを諦めない一途なキャラクターが作品の重さや暗くなりがちな部分を中和させているなと感じました。
評価は神寄りです。
良くも悪くも、読んでてしんどかった。
個人的に読み返すのが辛い場面もありました。
だからこそ泣けてしまう…!
これ、デビュー作なんですね!?ビックリ。
美麗な作画で読みやすく表情が魅力的だと思いました。
(小説の挿絵でも映えそう。画面がとっても綺麗…!)
紙本購入ですがとっても分厚くて嬉しかったです←
ちなみにオメガバース設定が浸透してきているせいか、
設定説明がなかったので初めて触れる方はご注意下さい。
お話は攻め視点で展開します。
攻め:伊織は運命の番を信じているα。
純情で真っ直ぐで一般家庭育ちの等身大の高校生。
とにかくストレートな彼の姿には心打たれました。
αだけどαっぽさがないのが良いところかもしれません。
(それが作品のポイントでもあります…!)
受け:零王は愛を信じ切れないΩ。
帯には「業を背負った悲しきΩ」とも書いてあります。
運命を信じていない以前に、「運命」という言葉に嫌悪感。
αを憎む理由があるんですが、αのフェロモンがないと生きられない。
その皮肉さが見てて非常に辛いのですよ(;ω;)
零王をみていると『破滅的な生き方』をビリビリ感じました。
彼等は出会った瞬間「運命の番だ」と感じます。
前述通り、
伊織は運命を信じているので大興奮で零王に近づく。
けれど零王は「α」も「運命」もウンザリで拒絶します。
けれど伊織は負けない…!笑
拒絶されてもされてもアタックあるのみ!
運命に出会えたら絶対に愛し抜くと決めていたし、
なにより零王自身に惹かれてしまったから。
個人的にオメガバースの本能的な部分はとってもロマンがあると思っているので
伊織が発する"零王の手を絶対に離さねぇぞ!"オーラにキュンキュン(∩´///`∩)
必死さ・ストレートさがめちゃくちゃ良かったです!
一方の零王。
彼はとても気が強く、腕っ節も強く、強く生きよう、αには屈しないetc.
ビリビリッとしたオーラがありました。
それだけ心を強くしないと生きられない悲しみを持っているのですね。
原因となる過去はめちゃくちゃシンドかったです。
子供が辛い目にあう描写はキツイので私の心は1度死んだ…。
(あどけない無垢な表情がすごく可愛かったから余計に)
それからは心と体のバランスが取れないんですよ。
心はαを心底憎み、蔑む。
体はαのフェロモンを摂取しないと生活できない。
憎む人種相手にセックスが一番手っ取り早いという(;ω;)
伊織のことは受け容れつつあるんですよ?
でも「運命」で「α」は死んでも認めたくない。
信じたい相手が出来ても信じるのは怖い。
いや~~~~~~なるほど。
これが浄化ラブか…!と。(;///;)
零王が強ければ強いほど痛々しくも見えて、
…うん。伊織のような圧倒的太陽が傍にいてホッとした。
若さもあるだろうけど、伊織は心の強さを感じられる。
きっとαらしくない感じも安心させるのかも?と思いました。
零王が初めて見せる笑顔にウルッとくる!(;///;)
登場人物が多いんですが、
零王の周囲には優しい人がいっぱいでした。
友人しかり、施設の子供達しかり。
学校にいるときの零王は破天荒なオーラビリビリなんですが、
零王が親代わりをしてる子供達の笑顔が"愛されてスクスク育ってる子"なんですね。
子供たちを通して、彼の内面にある優しさを感じられたのも良かったです。
零王の過去が過去なので全くデレなくて、
最後の最後まで甘さ不足はあるかもしれません。
けれど零王が幸せを掴もうと手を伸ばしたこと。
伊織がその手を取って真摯に愛を誓ったこと。
とっても素敵な浄化ラブオメガバースでした(∩´///`∩)
初コミックスでしょうか?
すごく絵がお上手!
表紙といい出会いの場面といい、素敵な絵に引き込まれました。
運命に翻弄されるα×Ωのオメガバース。
王道……?と思いましたが、運命を信じるαと運命に抗うΩという組み合わせで、一捻りあって面白かったです。
「運命の番」を信じ、もし出会えたら愛し抜くと決めている高校生の伊織(α)。
そんな伊織が運命を感じたのは、〝α喰い〟として有名なレオ(Ω)でーー…
αを嫌い、運命も番も否定しながらαの精を貪るレオ。
レオは快楽主義者?と思えば、実はトラウマ持ちの訳あり。
レオの過去がめっちゃ辛い。
奪われるくらいならαを利用してやろうと思う気持ちも分かる。
そこに強引に絡んでくるのが、運命に憧れる伊織。
フェロモンに抗えずレオを抱いてしまうものの、素顔は純粋で優しい好青年。
無理矢理レオを抱いたことを悔い、心から繋がりたいと本能に抗うことを誓うのですが……
伊織がレオを抱かないことが、結果的にレオの危機に繋がってしまうというところが皮肉です。
業と恋心の間で揺れ、好きという気持ちを簡単に受け入れる事が出来ないレオのジレンマに胸を締め付けられました。
ラストまで強い気持ちを見せた伊織が導いたハッピーエンド。
とはいえ、レオが自分で選んだ運命だとも思う。
レオの施設の事とかよく分からないところもありましたが、それを差し引いてもなかなか素敵なオメガバースでした。
ツンツン美人のレオが、子どもに優しくて料理上手なところはギャップ萌え。
伊織に押されて、少しずつレオの素顔が見えてくるところが楽しかったです。
レオが面倒を見ている子ども達も可愛くて癒されましたし、レオの友人達が魅力的なのも良かった。
これはスピンオフあるんじゃないかなぁー?(期待!)
心が通じてからのHも素敵でした。
優しく優しく……と、思いながら抱く攻め大好きです♡
初読みの作家さまですが、表紙がめっちゃ綺麗…!
ということで思わず購入。
タイトルにつけられた「番」の文句、そして表紙の首輪をつけられたイケメンくんのイラスト、ということからも推測できるように今作品はオメガバースもの。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はDKの伊織(α)。
彼は通っている高校で一人の在校生とすれ違うが、その瞬間に伊織は認識した。その彼・レオこそ、自分の運命の番だということに。
「運命の番」の存在に憧れを抱いている伊織は速攻でレオに求愛するがバッサリふられてしまう。そしてレオは、アルファを喰らうビッチさんだということを友人から知らされる。
レオはそんな人ではない。
そう思った伊織はレオのもとに馳せ参じるが、レオのフェロモンに中てられそのまま体の関係を持ってしまう。
自分がレオに惹かれるのは彼がオメガだからではなく彼に恋をしたから。
そう信じる伊織はレオに疎まれてもすげなくされても付きまとうようになるが―。
というお話。
んー。
レオがアルファを毛嫌いする理由、伊織の告白を受け入れない理由。
過去にαに捨てられたとか、そんな感じかな?
とか思いつつ読み進めましたが。
そうきたかー!
予想を裏切る、そんなストーリーでした。
良い…。
めっちゃ良い…。
一途にレオを想う、まさにワンコの鑑のような伊織も。
アルファを嫌い、実は優しいレオも。
レオの過去、現在がきちんとつながっているところも(レオの「家庭」もかなり良き)。
よくあるオメガバものかな?と思って手に取った自分を殴りたい。すんごい素敵なお話でした。
伊織、そしてレオの友人たちもとってもいい子たち。
レオの「家族」も。
彼らのスピンオフとか、描いてほしいな。
できれば、レオを不幸にした外道に鉄槌がくだってくれるとなおすっきりした気がしたなー。
伊織とレオの恋愛感情。
レオの「家族」愛。
伊織、そしてレオの周囲にいる友人たちとの友情。
オメガバものらしく、濡れ場はそこそこ多くエロ度もやや高めではあるのですが、それを上回る深い深い、様々なカタチの愛情が描かれています。
オメガバースという設定をフルに生かしつつ、きちんと紡がれていく愛情に萌えが滾りました。
今までこんなオメガバースが無かったか?と聞かれたらあったかもしれません。けどこの作家様の描かれる表情や一つ一つの仕草が本当に綺麗で、受けの心情に心臓の裏が痛くなりました。凄く良かったです。こんなに素敵な絵でストーリーも背景や設定がしっかりしてて読み応えがありました。
もともとオメガバースの商業本が好きなのでオメガバースとなると買ってしまうのですが、最近のオメガバース設定は少し使い古された設定が用いられていて、読んでも二番煎じだなと思うことが増えてきたのですがこの作品はオメガバースが好きな方はとにかく読んでみて欲しいです。
読み終えた時の“夜明け”感が半端ないな、と思った先述の腐女子でした。