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表題作夜に溺れるキスをして

生徒の説得にホストクラブに通う高校教師・垣内守亮
ヒ不動産業基盤のナガ・エステート社長・比永梦月

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  • あとがき

あらすじ

初恋の垣内に、高3の夏一度だけ抱かれた。痛みさえ甘く、汗の匂いも愛おしかった。--極道の子で、夜の街で生きてきた比永。あの夏の記憶を抱いた心は、固く閉じたまま…。だが比永絡みの犯罪に垣内の教え子が巻き込まれた。比永は単身乗り込むが、催淫剤を打たれてしまう。頬に快感を滲ませ悶える様子に、垣内は「クスリのせいにして、溺れちまえばいい」震える欲望を扱き、熟れた蕾を剛直で穿った。その熱さに、比永は疚しさを感じつつ蕩かされて…。想うばかりにすれ違う恋。

作品情報

作品名
夜に溺れるキスをして
著者
妃川螢 
イラスト
有馬かつみ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829623404
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

甘いかさぶた

攻・高校数学教師の垣内守亮
受・ヒナガ・エステート社長の比永梦月

高校時代の同級生です。
人好きのする明るい笑顔と人望で、常に人の輪の中心にいた守亮と、整った容姿と、常に控えめな立場をとっていた梦月と。
正反対でありながら、些細なところで共通点も多く、自然に一緒に行動するようになり、親友となった。

お互いに相手を親友以上の感情で思っているのですが、不器用な高校生なのではっきりと表に出せない。

そんな時にヤクザの組長をしていた梦月の父親が逮捕されます。
周囲には組のことを隠して暮らしていました。
比永母子はひっそりと街を去る事を決めますが、その前夜、組の若い衆のリーダー格であった男・平多に呼び出されます。

平多は梦月をそういう意味で狙ってて、組長を裏切ったのも梦月を手篭めにするのが目的でした。
ギリギリのところで守亮に助けられたのですが、黙って消えようとしたことを責められた梦月は
「親友だなんて思ったことない」と冷たく突き放します。
で、逆上した守亮と、最後の思い出に…なんて乙女なことを考えてしまった梦月と。
強姦のような体裁をとった合意の行為。

2人の中でそのときの記憶は、未だに傷む甘いかさぶたのような物になってます。

で、梦月の経営するホストクラブで働いている教え子を追ってきた守亮と再会。
組は解散したとはいえ、裏の世界・夜の世界で生きる自分と、日の当たる明るい世界で教師をしている守亮とでは住む世界が違う。
そんなことを悩んで梦月は逃げようとするのですが、守亮がじわりじわりと大人のアプローチを続けます。

過去の亡霊の一人である平多が現れて。
守亮の教え子が囮として梦月が誘き出され…な展開です。

最後は守亮の粘り勝ち。

守亮はいわゆる「熱血教師」ではないです。
ひねくれてないし、斜に構えてないし。
とにかく真っ直ぐなんだけど…梦月に向かって真っ直ぐ(笑)な性格なんです。
高校生時代ならまだしも、教師となった今でも。
それでもBLの攻キャラとしては、普通っぽいんですよね…。

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